タテガミオオカミとは?
タテガミオオカミとは、哺乳網ネコ目でイヌ科の動物です。オオカミというだけあり肉食です。ブラジル中部以南やアルゼンチン北部、ペルー南東部などの南米地方に生息しています。
このタテガミオオカミは南米のイヌ科の中で最大の大きさを誇っており、体長はなんと122・5センチ~132センチ。体重は20キロ~23キロです。顔つきや毛色など見た目はオオカミというよりもキツネに近く、どこか可愛らしい顔をしています。
その名のとおり、タテガミオオカミには首から背中にかけて長毛のタテガミが存在します。このタテガミの色や体は赤褐色で、口吻や脚の毛色は黒い色。耳介の内側や喉、尾の先などが白い色をしています。この辺りなどもキツネにそっくりなポイントですね。しかし、子供の頃のタテガミオオカミは全体的に灰色に近い黒で尾の先だけが少し白いという親とは全く違った毛色をしています。体型も親よりもまるまるしていて可愛く、脚はそれほど長くはありません。
そして最大の特徴である脚は、とても長く茂みの中を歩くのにとても最適であり、チーターの次に足が速いと言われています。そのスピードは200mを7秒台で走り抜いてしまうといいます。いやいや、速すぎ…。
タテガミオオカミはなぜそんな脚を持っているの?
タテガミオオカミがなぜこんな脚を持っているかというと、生息している場所に秘密があるのです。タテガミオオカミは森林に暮らしているため、茂みなどの移動が多く草などの生い茂ったところを歩くため脚の長さが必要だったのです。
しかしこのタテガミオオカミ、独特の習性があり、走ったあとに立ち止まって辺りの安全を確認してしまうのです。悲しいことにこれが仇となり、人間にむやみに乱獲されやすくなってしまいました。
現在、タテガミオオカミの生息数は減少していて2000頭というほんのわずかな数しか生息していません。そのためタテガミオオカミは絶滅危惧種に登録されています。
タテガミオオカミが見れる動物園
こんな貴重な動物が日本でも見れるのか?と思いますよね。実は、日本でも2箇所だけ見れる場所があります。
上野動物園
東京の上野にある上野動物園ではタテガミオオカミの繁殖に成功しており、タテガミオオカミの人工保育にも力を入れています。しかし、なかなか神経質な動物でもありうまく育てるのには難しいようです。しかし、これからもめげずにこの美しいタテガミオオカミの繁殖を頑張ってもらいたいものですね。
アドベンチャーワールド
和歌山県南紀白浜にあるアドベンチャーワールドでは、「ブッシュウォーク」と呼ばれるサファリウォーキングコースがあり、間近でタテガミオオカミを見ることができるため、ちかくでの写真撮影が可能となりました。
まとめ
キツネのような顔をした脚の長いタテガミオオカミは足が速くチーターの次に足が速いと言われています。そして年々数が減少していることもあり絶滅危惧種に登録されており、今では2000頭しか生息していない貴重な動物です。しかし、そんな貴重なタテガミオオカミは日本でも見ることができます。
機会があればぜひ、上野動物園か、アドベンチャーワールドへ足を運んでみてはいかがでしょうか?きっとその容姿に魅了されること間違いなしです。