犬を飼い始めた人が陥りやすいこと
1.しつけ本の通りにやればいい
しつけ本に書かれている通りにしつけを行っても良い犬にはなりません。
犬を飼い始めた時、1冊はしつけ本を買うでしょう。犬を迎える前から読んで勉強しておきたいと考えると思います。
犬それぞれに性格や個性があります。社交的な犬もいればビビリで臆病な犬もいます。得意なこと不得意なことがあります。短時間で習得する秀才もいれば、なかなか覚えられず時間のかかる犬もいます。
しつけ本は参考程度です。書かれている通りに行ってみて、犬が理解できない時には方法を変えなければなりません。「しつけ本の通りにやったのにできない」は勘違いです。
2.汚れたらお手入れすればいい
汚れてからではなく、犬にも毎日のお手入れが必要です。
- ブラッシングをして被毛や皮膚についた汚れを取り除いてあげること
- 歯磨きをして歯垢や汚れを取り除いてあげること
- お尻周りについた排泄物を取り除いてあげること
最低でもこの3つは毎日行ってあげてください。
ひどく汚れていなくても、1カ月~2カ月に1回はシャンプーをしてあげてください。爪切りの頻度も同じくらいで良いです。シャンプーと合わせて伸びた分を切ってあげてください。
3.歯磨きしなくて大丈夫
とくに歯磨きに関する勘違いは正すべきです。「犬の唾液は酸が強いから歯磨きしなくても虫歯にならない」と勘違いしている人が非常に多いです。
確かに犬は虫歯になりにくいですが、歯磨きをしないと歯周病を患います。歯石が付くと歯磨きでは取り除けません。全身麻酔でスケーリングという処置をしてあげなければなりません。
歯磨きをしてもらえず、抜歯をしなければならないほど状態がひどく、若い年齢で歯を失う犬もいます。
4.室内犬に散歩は必要ない
運動は室内でも可能ですが、散歩(外に出ること)には犬は人間社会で生きる上での重要な意味があります。
最も重要なのが「社会化」です。
犬には「社会化期」があり、飼い主や家族以外の他の人や犬と触れ合い、付き合い方や対応の仕方を学ぶことです。しつけ本には書かれていないことがほとんどです。
わんちゃんホンポでは犬の社会化について詳しく解説しています。記事を検索することができますので「社会化」「社会化期」「子犬期」などでぜひ検索してください。
5.「しつけ」と「芸」の違い
子犬に始めてしつけを行う時、「お手」「おかわり」を覚えさせる人がほとんどです。この2つは「しつけ」ではなく「芸」です。
- 待て
- 来い
- 戻れ
- 止まれ
- 放せ
- すわれ
例えば、この6つが「しつけ」です。しつけとは、犬の安全と命を守るために行うものです。
犬が口に入れてはいけない物をくわえている時、「お座り」と「放せ」のどちらであれば犬の安全と命を守ることができるでしょうか。
リードが外れて犬が走り出してしまった時、「待て」「来い」「戻れ」「止まれ」のどれかひとつでもしつけが行われていれば、車道に飛び出すことなく交通事故も免れるはずです。
しつけは必要性と重要性を考えて行うと間違いや失敗がありません。
まとめ
犬を飼い始めた人が陥りやすい勘違いを5つ解説しました。
- しつけ本の通りにやればいい
- 汚れたらお手入れすればいい
- 歯磨きしなくて大丈夫
- 室内犬に散歩は必要ない
- 「しつけ」と「芸」の違い
実は新米飼い主さんだけではなく、ベテラン飼い主さんの中にも陥りやすい勘違いが含まれています。
全ての犬の飼い主さんに改めて考えてほしい5つです。
私も日々考えてながら愛犬たちと過ごしています。迷った時、悩んだ時は周りの飼い主さんや獣医師に遠慮なく相談しましょう。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
毎日の手入れはブラシ、歯磨き、排泄物の除去は必ずやってください。
歯磨きしなくて良い?しなきゃ口腔内は汚染されます。虫歯になりにくいだけでならないわけではありません。更に歯周病は必ずなります。3日に一回はやらなければなりません。
散歩はどの犬種にも必要です。踏みつぶしそうな犬でも必要です。散歩の重要性は誰でも知ってることです。わざわざ言いません。
躾と芸は違います。お手とかおかわりなんざ必要ありません。俺だって必要以上の技は教えてませんし教える気もありません。
誰でも落ち入りやすいミスです。迷った時はプロに相談しましょう