1 しつけが上手くいかない
人間社会の中で犬と共生していくためには、愛犬のしつけトレーニングが必須です。ただ芸達者な子にするという意味ではなく、愛犬がどんな状況下でも飼い主さんの指示に従えることが重要です。
1日2日で完璧にはなれない
愛犬には「お座り」「待て」など、コマンドの言葉と指示を結びつけて覚えてもらう必要があります。犬は賢い動物ですが、1回や2回でコマンドを覚えることは難しいです。繰り返しトレーニングを行うことで、愛犬の中でコマンドの響きと意味が結び付いて定着していきます。そのため飼い主さんには「愛犬と根気強く向き合うこと」が求められます。
愛犬を信じて一緒にチャレンジするポジティブさが大切
トレーニングが上手くいかない時に「なんでできないの?」と苛立ってしまったり「うちの子にはもう無理なんだ」と諦めてしまうことはとてももったいないことです。飼い主さんの指示の出し方や褒めるタイミングなど、少し工夫するだけで愛犬に伝わりやすくなることも多く、愛犬を信じて一緒にチャレンジしようというポジティブな意識が重要です。飼い主さんお一人で悩んでしまった時には、しつけトレーニングのプロから正しい方法やアドバイスを習うと視野が広がるでしょう。
2 愛犬が不安になる
犬は人間との共生によって表情筋が豊かになったと考えられていることで、飼い主さんの表情を読み取ったり「雰囲気」を察したりすると言われています。そのため飼い主さんの元気が無かったり落ち込んでいたりすると、愛犬も不安になってしまう恐れがあるといいます。
これは飼い主さんを心配してしまうということのほか、普段と違う状況に置かれると本能的に不安を感じるということも原因として考えられます。いつもポジティブな気持ちでいることは難しいのですが、愛犬の前ではできるだけ朗らかな気持ちでいることを心がけてあげたいですね。
3「万が一」に備えられる
ネガティブさは悪いことばかりではない
飼い主さんのネガティブな面は、愛犬にとって必ずしもマイナスになるわけではありません。例えば「心配性」もネガティブさに捉えられますが、愛犬との暮らしに「飼い主さんが心配性であること」がプラスに働くこともあります。
「心配」は「対策」に繋がる
例えば「お散歩中にリードが外れてしまったらどうしよう」と心配になることで、安全性の高い首輪やリード、ハーネス等を選ぶ意識に繋がります。愛犬の脱走や迷子を不安視するからこそ、迷子札やマイクロチップなどで迷子対策をする必要性が見えてきます。「自然災害や火事が起こったらどうしよう」と心配することは備蓄や避難経路の確認、住環境の工夫など、万が一の事態にも愛犬を守るための「備え」をする意識に繋がります。
楽観視しないことで愛犬を守ることができる
ただ心配するだけではなく、想像し得る心配なことへの対策を考えることが重要。「ネガティブをポジティブに変えるためのポジティブさ」が必要でありますが、楽観視しないネガティブさによって万が一にも備えることができるのです。
まとめ
犬のしつけは1日2日では定着せず、長期間のトレーニングが必要になることもあります。愛犬のトレーニングがなかなか上手くいかないと、苛立ったり落ち込んだり諦めたりしてしまいがちなのですが、根気強く愛犬と向き合うことや「次はこうしてみるのはどうだろう」などと工夫していくポジティブさが大変重要です。
犬は飼い主さんの表情や雰囲気を察すると言われていますので、飼い主さんのネガティブさやポジティブさは愛犬にも伝わる可能性があります。飼い主さんが落ち込んだり悲しい気持ちでいたりすると、愛犬はとても不安になってしまいます。しかしネガティブであることは悪いことばかりではありません。
些細な心配事でも楽観視せずに対策を行うことで、万が一の事態となっても愛犬を守ることができます。人も犬も、その性格は十人十色で十犬十色。最も大切なことは「いつもポジティブでいる」ということではなく、飼い主さんと愛犬が素敵な関係を築いていくために「ネガティブな面とどう向き合うのか」ということではないでしょうか。
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20代 男性 匿名