子供が生まれたら犬を飼いなさい・イギリスのことわざ
皆さんは「子供が生まれたら犬を飼いなさい」というイギリスのことわざを知っていますか?詩とも呼べるこのことわざには、とても素晴らしい教訓が込められています。
この記事ではそのことわざについて、私の愛犬に関するエピソードを交えご紹介させていただきたいと思います。
ことわざの内容
子供が生まれたら犬を飼いなさい
子供が赤ん坊の時、
子供の良き守り手となるでしよう。
子供が幼少期の時、
子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、
子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が青年になった時、
自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
詩について実際のエピソード
命の大切さ
”命の大切さ”というと壮大でなんだか難しい気もしますが、その命の大切さを相手に教えるというのは言葉や文書だけでは伝わりにくいと思いませんか?
私は子供の頃から犬と過ごしてきて、犬を亡くし、このことわざを知った時に、命の大切さを感じることができました。
皆さんにも少しでも命の大切さを感じていただけることができればと思い、まずは私の愛犬との思い出をお伝えしようと思います。
愛犬『むぎ』との出会い
我が家に愛犬『むぎ』が来たのは私が小学校5年生の時。妹弟が小学校3年生の時でした。
当時、どうしても犬が飼いたかった私たちは、三人で両親に一生懸命にお願いて、やっとの思いで『むぎ』を迎えることができました。
そんな経緯から我が家に迎えたミニチュアダックスフンドのむぎ(女の子)は、本当に大事に大事に育てられて、あっとゆう間に私たち三人と同じくらいの歳になりました。
一緒に寝て、一緒に食べて、一緒に遊んで、一緒に怒られて三人と一匹は毎日一緒でした。
『むぎ』は妹でもあり、姉のようでもありました。当時は完全に家族の一員になっていました。兄弟ケンカをすると「ワンワン!」と仲裁に入り、散歩中に大きな犬が来ると「ウーッ」と守ってくれました。駆けっこもしたし、ボール遊びもしました。
そうです。『むぎ』はことわざの通り、三人の良き守り手となり良き遊び相手となりました。
そして、良き理解者に
時は経ち、三人は思春期真っ只中になりました。学校であった事、友達との事、悔しかった事、辛かった事、嬉しかった事、両親には話さなくても『むぎ』にはコッソリ話していました。話さなくてもギューっと抱きしめているだけで聴いてもらえていた気がしました。 元気がないと『むぎ』は寄り添ってきました。時には抱きしめたまま涙した事もありました。そうです。あの時の『むぎ』はことわざの通り、三人の良き理解者でした。
むぎとの別れ
そして学生時代も終わり、三人は実家暮らしでしたが帰宅時間もバラバラ。家に帰らない日もありました。お互い顔を合わすことも少なくなり会話も少なくなりました。『むぎ』も年老いて、ガンの手術を2回程受けていました。体力も落ちて散歩も行けなくなり寝ている事が多くなりました。
『むぎ』は17年目の春、とうとう夜中に旅立ちました。私はたくさん介護もしたし、少しずつ弱る『むぎ』を看ていたので心の準備はできていました。
亡くなる1ヶ月前に、桜を見に抱っこして連れ出したのは良い思い出です。『むぎ』も久々に歩きたがったので半年ぶりくらいに土を踏ませました。シッポを微かにふり私を幸せな気持ちにしてくれました。しかしその時は、その1ヶ月後に別れの日が来るとは思いませんでした。
そして、お別れの日・・・私たちは感謝の気持ちでお別れをしました。
妹は何回も何回もナデナデして、すすり泣きながらお別れしていました。まだ少し体温が残っている『むぎ』は鼻の頭を撫でられて気持ち良い表情に見えました。
弟は営業先の飲み会だったようですが連絡を受けて急いでタクシーで帰ってきました。『むぎ』を抱きしめ声をあげて泣きました。たくさん『むぎ』に話しかけていました。あんな弟を見たのは家族全員初めてでした。
両親はその日、「むぎを迎えてよかった」と『むぎ』のほっぺに優しくキスして「ありがとう」と言って『むぎ』を真ん中に川の字に寝ました。それを見て私は素敵な両親に育てられたと思いました。
まとめ
私がこのことわざに出逢ったのは、愛犬を亡くしてからの事です。このことわざに出逢う事ができなければ、私は愛犬が残してくれた大事な思い出に気が付くことができませんでした。
家族の一員に迎えてから亡くなるまでの日々の中で、愛犬が、どれほど多くの愛情を与えてくれたのか。愛犬に、どれほど多くの愛情を注いだのか。
命の大切さというのは、大事な思い出があってこそ理解することができるのかもしれません。
もし、愛犬を亡くし、こんな悲しい想いをするのなら犬を飼わなければ良かったと、愛犬と出逢わなければ良かったと思っている方がいるならば、このことわざを知ってほしいです。
そしてもし、犬を家族に迎えるのを、『死が待っているから嫌だと』、そんな可哀想なのは見たくない、耐えられないと、ためらっている方がいるならば、やはりこのことわざを知ってほしいです。
もしかすると、命の大切さというのは死をもってでしか教えられないのかもしれません。
私の思い出話から、少しでも感じとっていただければ幸いです。
ユーザーのコメント
30代 女性 まろんママ
20代 女性 スー
30代 女性 ペーた
30代 女性 ちな
それでも、きっといつの日か旅立つのは犬の方が早いから。だからそんな時は私達が支えてあげたいです。ここにいて良かった。幸せだったよ。そんな最後を迎えて欲しい、そんな気持ちになりました。
30代 女性 ハッピー☆
私も愛犬を亡くしたことがあるので、お別れした時のことが甦ってきました。
私も、嬉しいことがあった時や悩みがあった時、泣きたい時、いつも聞いてくれてくっついている子でした。今私には一歳の息子がいて、愛犬と一緒に過ごしている姿を見て本当に兄弟のように育っていると思います。
まだ息子が赤ちゃんの頃、初めて愛犬に会わせた時息子の足をペロペロ舐めて、息子が泣いた時は吠えて私に教えてくれました。
今は一緒に遊べるようにもなりました。お昼寝も息子の隣で一緒に寝ています。愛犬は、この先私にとっても息子にとっても守り手、遊び相手、良き理解者になってくれるだろうと思います。いつの日か、息子の年齢も私の年齢もあっという間に越してしまうけれど、お別れの日まで大切に過ごしていきたいです。
10代 女性 ワンちゃん
産まれた時から犬がいて、たくさん思い出をつくりました。だからこそお別れするのはとても辛いです。でも、犬を飼って後悔はしていません。だって飼い主のしめいは飼ってからお別れするまで愛情を注ぎ、最後は、笑顔で見送ってあげることだから。たった1つの命を大切にして欲しい‼
30代 女性 xoxo
海外は旦那さんも育児や家事に協力的だからできることなのかもしれませんね。全部お母さんに負担が行くのだったら、乳幼児の子育てと子犬の世話と家事(下手したら仕事も)は両立できないよ、と考えてしまいます。
なので、「子供が生まれてしばらくたったら犬を飼いなさい」がいちばん正解な気がします。お子様にある程度手がかからなくなる頃から犬を迎えるとちょうど良いのではないでしょうか。たしかに、犬との生活はいろいろなことを教えてくれますから、情操教育にはもってこいだと思います。
女性 真珠
40代 女性 匿名
犬に寄り添って、ともに幸せな時間を過ごしたいです
女性 いちぼ
しかし、日本の家庭で共働きで子育ての傍らに犬も、となると奥さんは悲鳴を上げてしまうと思います。今の子どもたちは忙しいですし、犬が寂しくならなければいいのですが。
女性 ボールが好き
50代以上 女性 匿名
なので突然やってきた自分は希望しない生き物に戸惑いがあったようです。
それから四年たちますが今ではいるのが当たり前、声かけすることや可愛いねと写真を撮るのが日課です。
こちらのことわざはとても素敵ですね。
読んでて涙が溢れます。
死をもって…いつかそんな日がくるんですね。。。