犬がゴーヤを食べても大丈夫!与えてもいい量や与え方、注意点など

犬がゴーヤを食べても大丈夫!与えてもいい量や与え方、注意点など

夏になるとスーパーや近所の庭先でもよく見掛けるゴーヤですが、独特のにがみがあるけれど犬に与えても大丈夫?と考える方は多いようです。犬に与えてはいけない野菜もあるので、与えるのであればきちんと調べてからにしたいですよね。そこでそんな悩みを解消するために、犬にゴーヤを与えてもいいのか、与えるとしたらどうすればいいのか、などを詳しく紹介していきます。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

犬にゴーヤを与えることで期待できる健康効果8つ!

ゴーヤ

犬にゴーヤを与えてもいいのか?その答えは「イエス!」です。ゴーヤは犬が食べても大丈夫なことはもちろん、様々な効果が期待できるおすすめの野菜となります。具体的におすすめできる点を、8つ紹介していきます。

①酸化作用・免疫力向上

あまり知られていないようですが、犬は自分の体内でビタミンCを合成することができます。ですが、それは1日に必要なビタミンCから換算すると、極わずかな量でしかありません。更に年齢を重ねていくと、合成することができるビタミンCの量も減っていってしまいます。

そこで食べ物からも積極的にビタミンCを摂取する必要があるのですが、ゴーヤには加熱しても壊れにくい、優れたビタミンCが豊富に含まれています。ゴーヤに多く含まれるビタミンCには、老化防止に役立つ抗酸化作用や健康維持に役立つ免疫力向上の効果があるのです。

②.認知症予防

ここ数年で犬も長寿化傾向にありますが、それに伴って認知症を発症する犬が増えてきています。ゴーヤに含まれるビタミンB1には、認知機能や記憶力を正常に動かす効果があるといわれています。実際にビタミンB1が不足してしまうと、神経伝達の働きに影響が出るとされています。

③丈夫な骨の形成を促す

ゴーヤに含まれるビタミンKには、骨の中にあるタンパク質の働きを活性化させ、丈夫な骨を形成するのに役立ちます。

犬は腸内細菌の力によって自らビタミンKを合成するといわれていますが、ビタミンC同様に1日に必要な量は到底合成することができません。そのため、ゴーヤなどの食べ物から不足している分を補う必要があります。

④利尿作用

普段の餌に気を配っていれば、犬が塩分を摂り過ぎるということはあまり起こりませんが、うっかりおやつを多く与えすぎてしまった時など、余計な塩分であるナトリウムを排出してくれる効果が、ゴーヤに含まれるカリウムにはあるとされています。

塩分過多になると血圧も上昇してしまいますので、ゴーヤを食べてカリウムを摂り入れることで、体内の塩分量を調整し血圧を適度に下げてくれる効果が期待できます。

⑤癌予防・老化予防

犬の長寿化傾向に伴って、癌を発症する犬も増えてきています。癌予防や老化予防のためには、βカロチンを摂取するのが良いとされているのですが、ゴーヤにはこのβカロチンも含まれています。

更にβカロチンは、必要に応じて自らビタミンAに変換する優れものとなります。犬も年齢を重ねていくと視力が衰えてくるのですが、ビタミンAには視力維持に役立つ効果が期待できます。

⑥胃腸保護・食欲増進

ゴーヤの持つ独特の苦味は、モモルデシンという成分が含まれているからになるのですが、このモモルデシンには食欲を増進させる効果があるとされています。厳密にいうと、直接的に食欲増進効果があるというのではなく、モモルデシンを摂取したことにより胃液が分泌されます。

その結果、胃腸の働きもよくなり食欲増進につながるのです。その他にも、自律神経のバランスを整える効果もあるとされ、モモルデシンは注目されつつある成分となっています。

⑦貧血予防

ゴーヤに含まれる葉酸には、貧血を予防する効果があります。また、神経組織の発達を促す効果や、組織細胞の増殖を助ける働きもしてくれますので老化を防ぐ役割もあります。

⑧便秘解消

ゴーヤは食物繊維を多く含む野菜です。そのため、適量を与えることで便秘解消に効果が期待できます。

犬に与えてもいいゴーヤの量

物を食べる柴犬

犬に1日与えて良いゴーヤの量の目安は下記の通りです

  • 中型犬以上:1日10g~15g
  • 小型犬:1日5g程度

随分少量と思われるかもしれませんが、ゴーヤはあくまでも補助的な物として捉え、主食であるドッグフードにトッピングする程度で与えるのがおすすめです。

ゴーヤは様々な栄養素を含み、犬の健康にも役立つ食材ではあります。ただし、食物繊維が豊富に含まれていますので、あまり多く与えてしまうと下痢気味になってしまうだけでなく、満腹感が長く続き主食を食べなくなってしまう可能性が出てきます。

犬へのゴーヤの与え方と注意点

食事をする犬

実際に犬にゴーヤを与える時の注意点を4つ紹介します。誤った与え方をしてしまうと、せっかく優れた効果を持つゴーヤでも逆効果になってしまうこともありますので、よく確認してから与えるようにしてください。

アレルギー確認のため少量からはじめる

ゴーヤを与える時には、まずはほんの少量から与えるようにしてください。1日に与えても良い量を先に紹介しましたが、最初はそれよりも少ない量から与えるようにします。稀にではありますが、ゴーヤに対してアレルギーを起こしてしまう犬もいます。

判断する方法としては、少量のゴーヤを与えてから数時間様子を見ます。耳の内側が赤くなったり、目の縁を痒がったりするような様子を見せることがあれば、アレルギーを起こしている可能性が考えられます。念のため、食べさせるのは控えた方がいいかもしれません。

どうしても食べさせたいのであれば、動物病院でアレルギー検査を行うのがおすすめです。ゴーヤに対してアレルギーが出ない場合でも、ゴーヤはウリ科の植物ですので、スイカやメロンなど、他のウリ科の植物にアレルギー反応を示す場合には、ゴーヤも避けるのが賢明です。

生で与えない

そもそも犬の腸は、繊維の多い野菜類の消化をあまり得意としていません。そのため、優れた栄養素を持つゴーヤであっても、生のまま与えてしまっては、上手に消化吸収することができません。それどころか、ゴーヤに多く含まれる食物繊維の効果で、軟便を引き起こしてしまうこともあります。

ゴーヤに含まれる栄養素を上手に吸収させるためにも、犬にゴーヤを与える時には生のまま与えるのではなく、必ず加熱処理を行った上で、更に消化を助けるために細かく刻んで、与えるようにしてください。

種とワタは取り除く

ゴーヤの種は万が一食べてしまったとしても害ではありませんが、消化をすることができませんので、与える前に取り除くようにしてください。ワタについては、意見の分かれる点ではあるのですが、食べてしまっても特に問題はありません。

ただ種を取り除く時に、あえてワタを残す必要もなく、少しも残さずに神経質なまでに取り除く必要もありません。

排泄物に変化がないか確認する

ゴーヤに対してアレルギー反応が出ない場合でも、犬によっては体質に合わない場合があります。

ゴーヤを与えた後に、便が緩くなってしまうことが続いたり、尿の回数がやたらに増えたりする様子が見られましたら、ゴーヤの与えすぎかゴーヤ自体が体質に合ってない可能性があります。量を減らして試しても変化がないようであれば、与えるのは避けた方がいいかもしれません。

まとめ

きゅうりを食べる犬

犬はゴーヤを食べても大丈夫なのか、という疑問が解消できるように、ゴーヤが持つ効果や栄養素成分について紹介してきました。文中でも触れていますが、ゴーヤは犬に与えても全く問題はないどころか、体に良い栄養素が多く含まれています。

ただし、いくら体に良いとはいえ何事も限度があります。犬にとって最適な量のゴーヤは意外と少量となりますので、その点だけは十分に注意するようにしてください。

また、いくら体に良いからといって、犬があまり好まないのに無理に与える必要もありません。あくまでもゴーヤは主食のおまけ程度に考えるようにしてください。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 ゆうこ

    今じゃ夏の定番になっていますよね。夏に良く小学校とか、近所のお家のベランダなどにゴーヤが実ってます。家の子供達も小学校や保育園で育てて、持って帰って来ました。苦くて子供達は食べません(笑)

    そんな時は、大人用のつまみ&我が家のワンコご飯に使います。
    我が家のワンコは、大型犬でモフモフな毛で暑さに弱く夏になるとドッグフードを食べてくれません。なので、夏野菜を茹でて細かくしてフードに混ぜてあげてます?びっくりする程食べてくれます。

    ゴーヤには、ビタミン、ミネラルが豊富でアンチエイジングにも良いそうです。熟すと甘くなるので、ワンコのおやつにも最適ですよ。
    種とわたは、取り除いて下さいね。
    与えすぎにも注意!!です。うんちがいつもの3倍も出ていたら、与えすぎみたいです。
  • 投稿者

    40代 女性 RAY

    ゴーヤですか…うちの子、苦いものはダメなのでゴーヤなんかきっと無理だろうと思って与えたことはありませんでした。でも、好きな子もいると書いてあったので今度トライさせてみようかと思います。あんなにたくさんの効果があるなら是非与えなくては!!
  • 投稿者

    20代 女性 小夏

    ゴーヤってわんちゃんに与えたことはないんですけど、そんなに栄養たっぷりなのなら、ちゃんと調理して積極的に愛犬に与えたいですね!
    瓜科は基本的にわんちゃんは好きな気がします。お散歩帰りに水分補給も兼ねてキュウリを与えると喜んで食べますし、スイカも大好きです。
    でもゴーヤはなかなか人間でも調理しないし、苦いし・・って思ってたらわんちゃんに与えてもいいって、今度試してみようと思います。
  • 投稿者

    50代以上 女性 あお

    以前自宅のベランダで育てたゴーヤを動物病院で食べさせてもいいか聞いたことがあります
    無農薬で、栄養もあるのでドライフードに少量混ぜて与えるくらいならいいですよと言われ、茹でて与えたことがありますが、やはり苦みが嫌だったのか、匂いが嫌だったのかわかりませんが、見事にゴーヤだけ残しました。
    独特な匂いのある大根の葉なども大好きでたまに食べさせていたので、ゴーヤもいけるっ!と思っていたのですが、ちょっと残念な思い出があります。
    油で炒めると少し苦みもマイルドになると聞いたことがあります
    油を使っての調理はあまりしたくなかったのですが、少しなら問題ないでしょうか?
    夏がとっても弱い犬種で、毎年暑くなると食欲が減少したり、吐いて元気がなかったりして、対策に苦労してました。
    夏バテ解消に少しでもなるなら今年も挑戦したいと思っています。
  • 投稿者

    女性 colo

    あの苦いゴーヤを犬が好むだろうかと不安になりましたが、栄養素は取っても優秀ですね!ゴーヤは90%以上水分でできているので、夏の水分補給にも効果的です。食物繊維が豊富ということは食べ過ぎには注意ですね。夏に下痢を起こすと脱水症状になりやすいです。
    カリウムも含まれているので、犬種や体調によっては取り過ぎになってしまい、お漏らししてしまうこともあるようです。シニア以降のわんちゃんだと寝ている間にちょろちょろ出てしまうかも。

    ゴーヤって黄色に熟するんですね。黄色いゴーヤなら食べられるかもしれないと思いました。
    レシピも簡単なので夏に一度はチャレンジしてみたいと思います。写真のゴーヤチャンプルのゴーヤが少々大きすぎるような気がしますが…。小型犬の場合はみじん切りくらい小さくした方が良いと思います。あの苦味に好き嫌いが分かれそうなので、匂いの濃いものと一緒にした方が食べてくれそうです。ゴーヤチップスにしたらおやつ感覚ですね。

    今年はゴーヤのグリーンカーテンを設置してあるので、無事に実がなったら愛犬と一緒に食べてみようと思います。
  • 投稿者

    女性 カヌレ

    熱い南国の栄誉源であるゴーヤですので、もちろん犬の身体にも良さそうですね。
    私はあの苦みが大好きなのですが、犬はどうなんだろう…食べさせたことがないので、愛犬がどんな反応をするのか気になります。次の夏には、夏バテ解消メニューでゴーヤにトライしてみます。
  • 投稿者

    女性 ぽち

    ゴーヤが大丈夫だなんて意外でした。あの苦み、というか渋みというか、犬は大丈夫なのかな。嗅覚優先で味覚は疎いっていうから、お肉の匂いがあれば大丈夫なのかな。夏バテ対策にゴーヤはとても有効ですから、豚肉と一緒に愛犬にも次の夏はあげてみようかな。愛犬にもゴーヤーちゃんぷる、卵とゴーヤと豚肉で元気でそう。
  • 投稿者

    女性 MIHO

    我が家では簡単に栽培できることもあり、毎年夏にはゴーヤを作っています。すごく
    簡単にゴーヤを栽培することができますよ。採りたての新鮮なゴーヤはチャンプルーに
    したり、ウドンや焼きそばなどに混ぜたりして食べています。たくさん取れるので、
    茹でて犬にもあげています。最初は不思議そうな顔をしてい食べていましたが、結構好
    きなようでモリモリ食べています。ビタミンも豊富なので、人間にも犬にも良い食べ物です。
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