①食べ物は欲しがるものを欲しがるだけ
犬がご飯やおやつをおいしそうに食べている姿を見ると、うれしくなりますよね。そんな姿を見て「もっと喜ばせたい」と思うのは飼い主として当然のことでしょう。
特に飼い主さんが何かを食べているときに、愛犬が欲しがる様子を見せるとついあげたくなってしまうのが心情というものでしょう。
人間が食べているものは味やにおいが強く、犬にとっても魅力的なものです。その味を覚えた犬は、ドッグフードや犬用おやつでは満足できなくなって食べなくなったり、飼い主さんの食事中ずーっと欲しがる行動を見せたりするようになってしまいます。
確かに与えた瞬間は、犬はとても喜びますし、飼い主さんもその顔を見て嬉しくなると思います。しかし、それを続けることで結果的に犬が肥満になってしまったり、偏食や塩分・糖分過多によって病気を引き起こしたりしてしまうことがあります。
肥満は内臓疾患がもちろん、足腰の関節を痛める原因にもなり、あらゆる健康トラブルの要因となるので注意しなければなりません。
②他の犬を怖がるから散歩は行かない
犬が散歩中に他の犬や人を怖がる様子を見せたり、あまり楽しそうにしていないと「かわいそうだから」と散歩をしなくなってしまったり、抱っこで散歩に出るようになる飼い主さんがいます。
しかし、犬が未知のものを怖がるのは自然なことです。少しずつ慣らして社会化することで、未知のものへの理解を深めて接し方を覚えていくのです。
散歩に連れ出して、様々なもの・人・音・においなどに触れ合わせることは、犬の社会化にとても有効なものです。その機会を奪ってしまうと、ますます外の世界を怖がるようになってしまい、いざ外に出されたときに不安やパニックに陥ってしまうことがあります。
犬が安心して生活し、心から楽しむことができるようにするためには、怖いものを避けるのではなく、少しずつ慣れさせてあげることが大切なのです。
③どこにでも一緒にお出かけ
大好きな愛犬とはいつでも一緒にいたいものです。お出かけをするときにも、愛犬と一緒に…と思う人は多いと思いますし、実際そうしている人もたくさんいます。
最近では犬と一緒に行くことができるカフェやレストラン、ホテル、レジャー施設などが増えてきているので、犬連れのお出かけや旅行が一般的なものになってきています。
しかし、犬を連れていくには向かない場所があるということも覚えておきましょう。特にお祭りや花火大会、初詣などは人が多く騒がしいので犬も落ち着かないでしょう。特に花火や太鼓の音などは怖がる犬が多いので、パニックになって逃げだしてしまうこともあるので注意が必要です。
また、商店街やショッピングモールなどの人混みでは犬が踏まれて怪我をしたり、反対に他の人に近づいたり吠えたりして怖がらせてしまうことなどもあります。街中には犬が苦手な人もいるということをきちんと考えて、適切な距離を保って行動するようにしましょう。
④見た目を重視したおしゃれやケア
犬のおしゃれがすべて『逆効果、エゴ』とは言いませんが、犬の動きを制限したり不快にさせたりするような洋服、アイテムはおすすめできません。また、見た目にこだわって毛を染めたり、ネイルをしたりということも皮膚が薄い、においに敏感な犬にとっては負担になる可能性があります。
洋服と言ってもおしゃれ目的だけでなく、皮膚を保護するためや怪我防止、熱中症対策、防寒対策など犬を守るための目的で着せることもあるでしょう。洋服を着せる場合にはサイズをきちんと確認し、伸縮性のある素材を選ぶなど、犬が動きにくくならないように配慮してあげるといいと思います。
見た目がかわいいからと装飾が多くついていたり、締め付けが強かったりする洋服は犬にとって不快感が大きいと思います。また、サングラスや帽子、ネックレスなどのアクセサリーも長時間つけていると負担になるでしょう。おしゃれをするときは、犬にとってストレスがかからないように気をつけてあげてくださいね。
まとめ
愛犬のために何かしたい、愛犬が喜ぶ顔を見たいと思うのは飼い主さんの当然の気持ちだと思います。しかし、愛犬を守るつもりで良かれと思ってしていることが実は犬にとっては逆効果で、飼い主さんの満足感を高めるだけのエゴになってしまっていることも少なくありません。
愛犬のために何かをするときには、長期的に考えて本当に犬のためになることかどうかを考えることが必要です。大切な愛犬だからこそ、時には我慢や苦労が必要なこともあるでしょう。お互いに快適で楽しい生活を送るために、本当に大切なことは何かをしっかりと考えるようにしましょう。
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20代 男性 匿名