廃業した業者から高齢の繁殖犬をレスキュー。13頭のその後

廃業した業者から高齢の繁殖犬をレスキュー。13頭のその後

筆者の愛護団体が繁殖リタイア犬たちの里親探しを依頼されました。繁殖場に犬たちを置いたまま里親探しをしていましたが、数日で事が大きく動きました。

お気に入り登録

廃業する繁殖業者から13頭の高齢犬をレスキュー

取り残された犬たちは13頭

愛護団体「ディ・アンク」に、廃業する繁殖業者のもとにいる繁殖リタイア犬保護の依頼が入りました。

廃業ブリーダーさんの抱えていた繁殖場に、最終的に取り残されていた犬たちは13頭。その殆どが高齢でもう繁殖が不可と判断された犬たちでした。

若くてまだ繁殖が可能な犬たちは、繁殖場にレスキューに向かった時点ですでに他の繁殖業者たちに引き渡されていました。

取り残された13頭の犬たちは、ある女性が数年かけて繁殖業者さんと交渉を続け、最終的に私の団体に相談されたことで、レスキューされるチャンスを与えられたのです。

里親募集

13頭もの犬たちを、その場からすぐに保護することは不可能でした。

私にできることは廃業された繁殖場に犬たちを置いたまま、SNSで里親募集を呼び掛ける方法でした。

SNSの投稿を見て、2人の女性が里親としてお迎えに来てくれました。それによって、2頭のダックスがレスキューできました。

これは、このダックスが生まれて初めてケージの外に出て、更に犬舎を出て、お外の世界を見た瞬間の写真です。

長期化の予想

まだ11頭います。

1頭ずつ決まっていくとしたら、11頭すべてが決まるまで数ヵ月かかるかもしれません。その度に繁殖場まで行く必要がありました。

自宅から繁殖場までかなり距離があるだけでなく、迷い犬や幼猫対応など、他の活動もあります。さらに新型コロナの影響で、何度もいろんな人たちをその繁殖場に連れて行くことがだんだんはばかられるようになってしまいました。

団体からの救援申し出

そこにある団体から連絡が届きました。その団体ができる限り協力してくれるとの申し出でした。救いの扉がパッといっきに開いたような気がしました。

当初は4頭引き取れるとのことでしたが、里親が現れないのを見て7頭に増やしてくださることになりました。

こちらも預かり先を必死で探し、2頭引き取ることにしました。

あと2頭

最終的に残ったのが、はさみを見ると咬みつくと言われ一番状態が酷かったプードルと、全盲のダックスの2頭でした。

とりあえず先に9頭を引き出して、残りの2頭はその後なんとか保護先を見つける?

未練

しかし、ブリーダーさんが、こう言ってきました。

「今お世話してくれている人が犬たちの里親になるから」と。

それはあり得ないと思いました。

今までも、医療もトリミングもできないような環境でずっときたのに、その生活が一生続くというのは犬たちにとってあり得ません。

ブリーダーさんに犬たちに対する未練が出始めたのがわかりました。

一斉レスキュー

そんな状況で2頭だけ残したら、もうその2頭は引き出せなくなる。他の団体さんとレスキューに入るなら、全頭保護しかないと思いました。

団体さんにもそのことを話しました。

そして、全盲のダックスはこちらで保護することを伝えました。

あと1頭ははさみを見せると咬みつくと言われたプードル。団体さんが「その子が狂暴でなければ連れて帰ります!」と言ってくれました。

もしダメだったらこちらで何とかするしかない…とにかく全頭一斉レスキューすると心を決めました。

そしてその日が来ました。

全頭レスキュー

他団体様から1名、この廃業繁殖場の通報者が1名、個人ボランティアさんが1名、私達団体が2名、計5名で一斉に引き出し作業を行いました。

この繁殖場のブリーダーさんも協力的でした。

途中やはり「その子は置いといてもいいけど…」と言い出し、「連れて行きます!大丈夫です!」という我々の言葉に頷かれる、の繰り返しが何度かありましたが…

全頭、所有権放棄していただきました!

最後に

今回のレスキューは、先に個人の方たちお2人が里親としてそれぞれ1頭、計2頭を連れて帰って下さり、他の地区から駆けつけてくださった団体様には最終的に8頭も引き取っていただき、残った犬たち3頭を当団体が引き取り保護したことで、1頭も残すことなくレスキューは無事終了致しました!

ブリーダーさんも「みんないなくなっちゃって、寂しくなるわね…」とは言われましたが、最後に「お世話かけました。ありがとうございます!」と頭を下げて見送って下さいました。

みんなで保護した子たちは、これから医療を施し、トリミングをし、何もかもが初めてとなる普通の生活を始めるための準備をしなければなりません。保護した、レスキューした、ああ良かったではなく、本当はこれからが大変になります。

何はともあれ、全頭レスキュー、13頭全員に幸せの扉が開かれました!

皆様にお伝えしたいことは、命を買う選択をされる前に、助ける選択をしていただければと心から願います。

※こちらの記事は動画や画像の撮影・制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
 掲載団体名:ディ・アンク

▼▼ 前編はこちら ▼▼
廃業した業者から高齢の繁殖犬をレスキュー。里親探しの意外な障害とは

ディ・アンク

▼▼ Facebookページはこちら ▼▼
https://www.facebook.com/diankshimonoseki/

▼▼ 里親募集中の情報はこちら ▼▼
https://www.pet-home.jp/member/user564895/post/

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。