犬の譲渡会について

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犬の譲渡会について

犬の譲渡会とはすなわち、保護犬と新たな飼い主とを結びつける会。ネットで検索すれば、週末はどこかしらで譲渡会が開かれています。「ペットショップからではなく保護犬を迎えたい」そう考える人にとって、運命の犬と出会えるかもしれない貴重なチャンス。ぜひ足を運んでみてください!

犬の譲渡会ってどんな会?

犬を連れる人

それぞれの立場から

犬の譲渡会とは、「飼い主のいない犬たち」=「保護犬たち」の新たな飼い主を見つける会であり、「新たに犬を飼うならペットショップではなく、保護犬の里親になりたい」そう考える方々が、求める犬を見つける会。

そして、犬の保護ボランティア側にとってみれば、里親の出現をタダ待つのではなく、積極的に見つけるためのオープンな場でもあります。1匹でも譲渡が決まれば、そのぶん、まだ保護を必要としている犬を助け収容することができる、という意義も含まれます。

譲渡会で里親を待つ保護犬たちの背景

保護犬と呼ばれるのはすなわち、

  • 飼えなくなったなど様々な理由で保健所に持ち込まれる犬
  • 迷子犬として保健所に収容されたが、期間内に飼い主が現れなかった犬
  • 多頭飼育崩壊から保護された犬
  • ブリーダーの廃業に伴い保護団体が引き受けた犬
  • 繁殖に使えなくなった犬、その他、販売できない犬としてブリーダーから保護された犬

これらの犬達の新たな飼い主を探すための「譲渡会」が、様々な場所で開かれています。

譲渡会に参加するには?

まず、譲渡会はどのような人々が開催しているのでしょうか?

  • 地域の動物愛護センター(動物愛護ふれあいセンターなど)
  • ボランティアとして個人で保護犬を預かり世話している人々
  • 非営利、もしくはNPOなど犬の保護活動をしている団体。単独で行うこともあれば、複数の団体が協力し合って行う場合もある。

動物愛護センターと民間

地域の動物愛護センターでは動物の飼育に関する啓発事業にも重点を置いているため、事前に「譲渡前講習会」の申し込み→受講→審査→譲渡会、というように、段階を経る必要があります。

民間のほうが柔軟ではありますが、やはりいちどは捨てられた命、そして動物の福祉が守られない環境で育った犬達でもあるため、二度と飼育放棄されることのないよう、様々な譲渡条件や飼育環境の確認などは必須事項になります。

譲渡会はどこで行われているの?

  • ペットショップ
  • ドッグランその他の動物施設など
  • ドッグカフェ
  • 公共の公園
  • 協力者の所有敷地、駐車場など

近年、注目すべきこととして少しずつ広がりつつあるのが、ペットショップなどに併設された保護犬シェルターと譲渡会。

東京の「ミグノンプラン」、ペットショップチェーン店の「P’s-first」や「グリーンドッグ湘南店」などがよく知られています。

また、その他、関西では大阪の「HOGOKENCAFE」など、始めから保護犬の里親探しを目的としたカフェなども、まだまだ全国的に少数派ながらも増えつつあり、定期的に譲渡会を行っています。

日程、場所はどうしたら知ることができるの?

何といってもネットで検索するのが近道。

里親募集サイト

「ペットのおうち」などの里親募集サイトには、全国から里親募集中の犬情報が集まります。譲渡会情報がアップされているサイトもありますからチェックしてみましょう。

  • ペットのおうち
  • いつでも里親募集中
  • ロンリーペット
  • 保護犬マッチングサイト
  • ペットの命
  • 犬猫里親募集の情報サイトドッグキャット
  • 近隣の保護主、保護団体やシェルターのホームページ

(居住地域名で「保護犬」「里親募集」「譲渡会」などのワードで検索すると、身近で気軽に参加できる譲渡会情報が分ります)

特定犬種を希望の場合

ボーダーコリー、パグ、チワワ、シーズーなど、犬種に特化して保護、里親募集を行う保護団体もあります。

飼育経験のある犬種を希望している、または特定の犬種を初めて迎えてみたいという人は、「希望犬種名」「保護犬」「譲渡会」などのキーワードで検索してみましょう。

もちろん里親募集サイトでも、全国のその犬種の情報を知ることができます。

事前の申し込みは?

人間と同様、犬も心と神経を持つ生き物。一気にたくさんの人が押し寄せれば、犬達の疲労を招き健康にも悪影響を与えかねません。また、会場の収容人員などスペースの問題もあって、参加の申し込みが必要な譲渡会もあります。

事前に保護団体のホームページで紹介されている犬の写真から「この子に会ってみたい」など希望を伝えておけば、譲渡会で即「お見合い」も可能です。

先に挙げた保護犬に出会える犬カフェやペットショップ併設シェルターなどでは、犬の体調さえ良ければ譲渡会以外でも会うことは可能なので、気になる犬がいたら、まずは問い合わせる、会いに行ってみるなど、アクションを起こしてみてください。

譲渡会に参加するときの注意事項および確認したいこと

家族

特に主催側から注意事項を言い渡されることはあまりないと思いますが、それだけ譲渡会に参加する側の、犬への思いやりとモラルが求められることでもあります。

もし初めての参加で気になるなら、事前に「子どもを同伴してもいいか」など、聞いてみると良いでしょう。

譲渡会ならではの犬への接し方・・・ポイントは思いやり

見つめすぎないこと

たいていの譲渡会では、犬達はケージやサークルの中にいます。

犬達の負担にならないよう、ある程度の時間を区切って開催している譲渡会が殆どですが、それでも見知らぬ人々の出入りと、視線が自らに集中することで犬達はかなり疲れるものです。

犬は目をジッと見つめられることは好きではありません。ケージの中では逃げたくても自由がきかないわけですから、そのような状況下で、至近距離で見つめられることは大きなストレスになります。ただでさえ、保護犬は多くのストレスを抱えていることを忘れないでください。

トラウマを抱えている保護犬もいる

保護犬の中には、見た目は愛らしく大人しそうに見えても、虐待を受けた可能性がある犬の場合は、人の手を極端に怖がったり、子どもや男性を特に怖がるなど特定の人に対するトラウマを抱えているケースは多々あります。

健康上の問題を抱えている犬もいますから、必ず主催側に確認してから、ふれあうようにしましょう。

一般的な注意事項

  • まず主催側の示す注意事項に従うこと
  • 触れ合ってみたい犬がいたら、主催者に伺いを立てること
  • 気に入った子がいても、間近でジッと見つめたりしないこと
  • 主催者に断りなく触らないこと、抱き上げないこと
  • 大きな声で笑ったり喋ったりしないこと
  • 食に対して強い執着を持つ犬や、食が絡んで他の犬と喧嘩になることもあるので、会場では飲み食いはしない(主催側の判断による)
  • 小さなお子さんを連れて行く時には、ケージ等に指を入れたりしないよう、親御さんがしっかり行動を監督すること、大きな声を上げないように言い聞かせておくなど。

たまたま譲渡会に遭遇したら?

「たまたま通ったら譲渡会をやっていた」、「もともと関心があったのでのぞいてみた」というケースでも、主催側としては、一人でも多くの人に保護犬の存在を知ってほしい、譲渡のチャンスを広げたいと思っているので、歓迎されることは多いものです。

ただ、単なる興味、関心の場合には、あまり長く留まらないように・・・。
もちろん、犬達の負担を考えてのことです。
あくまで譲渡会は保護犬たちの命をつなぐ場だということをお忘れなく・・・。

待つ犬

希望の犬がいたら、その子の情報を詳しく聞いてみる

犬の来歴、健康状態など

保護団体によって、保健所からの保護、ブリーダーからの保護、あるいはその両方など、力を入れている保護の在り方は様々です。

この点を確認する里親希望者は、これまで筆者が見てきた限りでは、半々といったところ。あまり気にしない人も多いようですが、その犬の来歴は、その後、共に暮らすことを考えると、意外と重要な情報でもあります。

迷い犬、捨て犬、保健所からの保護犬だと、その犬の背景が見えないケースが殆どですが、ブリーダーなど多頭飼育現場からの保護犬は、トイレのしつけに時間がかかる、食に対する執着が強い、健康状態に問題を抱えていることが多い、特に歯周病など口腔の状態が悪いなど、ある程度、共通する特徴が見受けられます。

また、譲渡会での様子と、家に迎えてからでは、犬も変化していきます。最初は見えなかった問題が、家庭に落ち着いた頃、表に出て来るなどは往々にしてあることです。

犬の来歴を知ることは、そうした問題を予測する、そしてその後の対応を考える、多少の手助けとなるかもしれません。

その犬がどこからどういう経緯で保護された犬であるかを知ることは、その子の歴史を含め、その犬の全てを受け入れる覚悟にもつながります。

初めて犬を飼う人

譲渡会を行う保護側は殆どがボランティアですが、多くの犬を見てきた経験から、時として犬の専門家顔負けの知識を有する人もいます。

初めて犬を飼う、飼育経験はあるが希望するのが初めての犬種の場合は、その犬種がかかりやすい病気、現在発症している病気などの治療にどれくらいの期間やお金がかかるのか、犬種特有の気質から気をつけるべき接し方はあるか、など聞いてみましょう。もちろん、里親となった後も、相談に乗ってもらえるのか、確認してみるのも良いでしょう。

譲渡に関する手続きについて確認を

譲渡条件、手続きから正式譲渡までの流れなどは、どの団体でもある程度、共通していますが、異なる部分もあり、また譲渡費用の内容や金額も幅があるものです。

里親になる気持ちが固まっているなら、事前に、団体のホームページなどに記載されているこれらの要項に目を通しておくことも大切ですが、譲渡会は、保護側と直接、顔を合わせて話ができる貴重な場でもあります。

気になることがあれば、どんどん質問して、しっかり確かめましょう。

譲渡会当日、すぐには連れて帰れない

譲渡会で迎えたい犬が決まり、保護側と話がまとまったとしても、その日すぐに連れて帰ることはできません。

大方は、日程を相談して、後日、改めて自宅に犬のお届け→トライアル(犬と人間の家族、先住動物、環境の相性を確かめる期間)スタートとなります。

ただ、「シェルターのごく近所で、以前から保護側と顔見知りだった」「以前にもその団体から犬を譲り受けている」など、保護側と、互いに顔の見えているお付き合いがある場合はその限りではなく、即日トライアルに出発というケースもありますが、対応の柔軟さは、やはり団体によって異なるので、確認してみてください。

まとめ

保護犬への関心が高まる中、保護する側も譲渡会の開催には意欲的です。
ネットで検索すると、週末にはどこかしらで譲渡会が開かれています。

里親募集地域をシェルター近隣市町村に限定しているケースは多いものですが、譲渡条件を満たし、双方で信頼関係を確認できたなら、あとは搬送の人手や時間の問題さえクリアすれば、譲渡可能となるケースも少なくありません。

「この子だ!」と思う犬がいた場合は、はるか遠方から譲渡会に足を運ぶ方も少なくないと聞きます。もし、運命を感じる犬を見つけたなら諦めずに、まずは問い合わせてみましょう!

譲渡会は、すなわち希望する犬との「お見合い」の場でもあり、運命の犬に出会う可能性を秘めた場であり、そして保護犬やシェルターおよび保護活動者側のことを知ってもらうための場でもあります。

今は犬を飼えないけれど、何か貢献したい、と考えているならば、こうした譲渡会に足を運び、そのシェルターの犬達に対する接し方や考え方に触れて、共感できたら寄付やフードの支援などで協力することもできます。

保護犬の譲渡会に関する情報をたくさんの方がシェアし、より多くの人の目に触れるようになること、1匹でも多くの犬が新たなスタートを切れることを心から願っています。

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