悪性腫瘍を長期間放置された犬のレスキュー。飼い主は裁判へ(前編)

悪性腫瘍を長期間放置された犬のレスキュー。飼い主は裁判へ(前編)

足にできた悪性腫瘍は、ありえないほど大きくなっていました。長期にわたる痛みから解放された犬のお話の前編をご紹介させて頂きます。

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ネグレクトで足の腫瘍が巨大化した犬

長い間放置され危険にさらされた命

南オーストラリアで、足に大きな腫瘍のある犬が保護されました。

犬の名前は「ビンディ」。

保護に至った経緯は明かされていませんが、おそらく通報によりRSPCA (英国王立動物虐待防止協会) 南オーストラリアのインスペクターが保護に向かったものと思われます。

インスペクターのエマさんがその家を訪問すると、近寄ってきたビンディの左前足のほぼ全体を覆った腫瘍がゲートの下から確認できました。

潰瘍ができ破裂しており、その大きさから、長い間放置されていたと思われます。ビンディは長い間、痛みと不快な症状に耐えていたのです。

そして、ついにRSPCA南オーストラリアによって救出されました。

裁判はテレビニュースにも

ビンデイの飼い主の裁判はテレビニュースでも報道されました。

犬のビンディの足にできた約1kgの腫瘍が、徐々に大きくなっているのを2年以上放置したとして、動物虐待の罪に問われた飼い主に対し、裁判官は ”許し難い虐待である” と述べました。しかし、3人の子供の父親であり孫を持つその飼い主は、3ヵ月の執行猶予を言い渡され釈放されました。

出典:Bindi the staffy's road to recovery: Part 1

なぜ執行猶予が付いたのか謎ですが、おそらく多数の人が判決に疑問を持っておりニュースで取り上げられたと思われます。

一方、その飼い主の男性がニュースカメラマンに激しく詰め寄る様子が写っています。

獣医の診察と手術

RSPCAの施設で獣医の診察を受けたビンディ。

獣医師のゲイルさんはこのように言っています。

ビンディの症例は、私がこれまでにみた、犬の足にできた腫瘍の中で最も大きいものです。これだけ大きな腫瘍をどうやって取り除くのか、特に縫合する皮膚のない縁の部分はどうするのか?

しかし、ビンディは腫瘍が原因の貧血の症状がありました。血液が腫瘍の中に流れ込んで血液が失われ貧血を起こしていたのです。

ですから手術を決行することに決めました。

出典:Bindi the staffy's road to recovery: Part 1

まとめ

これだけ腫瘍が大きくなるまで気づかなかったはずはないのに2年間も放置した飼い主。

どれだけ痛かったか、貧血状態でどれだけ辛かったかを考えると胸が痛みます。

その後の経過の動画は後編でご紹介させて頂きます。

ニュース映像を含むビンディの様子をぜひ動画でご覧ください。

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:RSPCA South Australia

RSPCA South Australia

▼ 公式サイトはこちら
https://www.rspcasa.org.au/

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