熱中症対策を行おう
愛犬の熱中症対策としては、
- 日中の散歩は避ける
- 水をいつもより多めに用意する
- 室温を管理する(冷房を点け始める)
などが挙げられます。特に、水分補給は非常に重要です。水分が不足してしまうと、熱中症だけでなく、脱水症状も同時に発症するため、最悪の場合、死に至る危険性があるからです。
犬の『水分不足サイン』…脱水症状に注意!
5月から発症する恐れのある脱水症状。そんな『水分不足サイン』はどのように見極めるべきなのでしょうか。ここでは、体内の水分が不足した際に、犬が見せるサインを3つご紹介します。目安として注意深く観察しましょう。
1.呼吸が荒くなる
まず、体内の水分が失われている場合、熱中症を先に発症することが多いです。熱中症を発症すると、発汗作用のない犬は、体内に溜まった熱を外に放出するため、普段よりも呼吸のスピードが速くなったり、荒い息づかいをするようになったりします。これはパンティングと呼ばれる行動です。
パンティングを繰り返すことで、体内の水分が呼気に乗って体外へと放出されてしまいます。そのため、体内の水分が少なくなり、熱中症と同時に脱水症状も併発してしまうのです。
つまり、パンティングが始まったら危険サインです。熱中症と脱水症状を発症している恐れがあるため、すぐに適切な対応をとることが求められます。
2.よだれが大量に出る
パンティングを繰り返すことで、よだれが大量に出るという症状も脱水症状にはよく見られます。普段はよだれを出していることが少ない犬種であっても、暑い日によだれが大量に出ている場合は要注意です。
短頭犬種などの普段からよだれが頻繁に出ている犬種の場合は、日頃からよく観察し、普段と比較してよだれの量が多いか否かを見極めてください。よだれと同時に息づかいが荒い場合は、熱中症や脱水症状が起こっている可能性を疑いましょう。
3.動きが遅くなる
普段に比べて、動きがゆっくりしていたり、なかなか動こうとしない場合も、脱水症状が疑われます。脱水症状に陥ると、意識がもうろうとするため、動きが遅くなったり、ふらふらとした覚束ない足取りになったりします。
またその際、愛犬の目を注意深く観察してください。焦点が合っていなかったり、いつもより生気のないうつろな目をしていませんか。これも脱水症状の典型的な症状の1つです。
呼吸が荒くなったり、よだれが多いといった症状よりも進行している段階である可能性もあるため、早急に対処しなければいけません。
もしもサインが見られたら?すべき対処法
脱水症状のサインを3つご紹介しました。もしもこのような症状が見られた場合、飼い主としてどのように対処するべきなのでしょうか。まずは、すぐにかかりつけの動物病院へ連れて行きましょう。脱水症状は進行が早いため、早急に行動しなければ命にかかわる危険性があります。
動物病院へ連れて行く際、まず電話をして、緊急性が高いことを伝えておく必要があります。その日混み合っている病院の場合、診察が遅れてしまう可能性もあるため、待ち時間などを尋ね、もしもかかりつけの病院の待ち時間が長いようであれば、すぐに緊急で対応してくれる病院を探してください。
いかに早く診察してもらい、適切な治療を受けることができるかが鍵になります。何度も言うようですが、脱水症状が違われた場合、早急に行動してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。脱水症状は命にかかわる恐ろしい症状です。5月に入ると、急激に気温が高くなるため、熱中症対策と同時に、脱水症の対策も行いましょう。また、もしも水分不足サインが現れたら、かかりつけの動物病院に相談してください。