犬は、夏場の暑さというより最近ですとGW辺りの暑さから熱中症になってしまうことがあります。
飼い主がちょっと気を付けてあげれば、暑さもうまく乗り越えられますよ。
1、サマーカットは危険
よく犬は毛皮を着ているから見た目熱そう。
短くしちゃえとトリマーに頼んで地肌が見えるほど短く刈り込んでしまう方がいます。
(この時点で飼い主にサマーカットの危険性を説明しないトリマーも悪いですが)いわゆるサマーカットは犬にとって危険です。
散歩に行った時に、地熱や照り返しから身を守るために毛はあります。
また、毛があるということは、断熱材の役割をしていますので熱が体に伝わりにくくなります。
また、激しい紫外線から皮膚を守ることもできます。
そして、冷房を使う機会が多いので冷房の冷え過ぎからも身を守れます。
毛はとても大切なものなので、見た目熱そうだからという理由で短く刈り込まないようにしてください。
2、留守番時の扇風機は意味がない
私たち人間には冷房の代わりに扇風機を使うこともありますよね。
犬には扇風機では涼しくならないので注意です。
空気の循環という目的で使うのであればいいのですが。
なぜならば犬には汗腺はほとんどなく、全身から汗をかくことはありません。
そのため扇風機で風が来ても人間のように気化熱で涼しくなることはないのです。
効果的な使い方としては、ペットボトルに水を入れて凍らせておきます。
そのままだと結露で濡れてしまうので、タオルなどでくるんで扇風機の前においてあげると、涼しい風が犬に行くので快適です。
3、最新のエアコンには要注意
最近のエアコンはとにかくエコであることが強調されています。
そのうち人感センサーというものがありますが、それが一番曲者です。
実際留守番させるのにエアコンをかけて行ったら、犬の大きさに人感センサーが反応せず、熱中症で犬がなくなったという事故がありました。
そのため、センサーがないまたはセンサーを解除できるなどのなるべくエコなものを購入するといいでしょう。
4、留守番させる時の冷房温度
夏場の仕事場や電車の中がめちゃくちゃ寒いことが多々あります。
なるべく涼しくしてあげなきゃ、と考えそうですがあまり外気との温度差があるのもいけません。
エアコンをかけていると、空気も乾燥します。
そのべたっとした湿度がないだけでも犬には楽なのです。
ですから、28度くらいでも構いません。
また、冷たい空気は下へ、暖かい空気は上に行きます。
扇風機やサーキュレーターなどで空気を循環させるのもいいでしょう。
また、犬の高さはかなり冷えていることもありますので、留守番時は寒さから身を守れるような毛布やベッドをおいてあげるのもいいでしょう。
5、冷房をかけない留守番のさせ方
うちのエアコンは人感センサーが付いてて、解除できないものだしどうしよう。と困ってしまうことがあります。
その場合は、空気の通り道を作っておくことがいいでしょう。
可能であるならばあちこちあけ放しておきたいところですが、それですとあまりにも不用心ですよね。
留守番中犬をケージに入れている場合は、ペットボトルに水を入れて凍らせたものをケージの中に入れておいてあげてください。
ひんやりマットなどの冷たい商品もいろいろ出ていますが、いたずらして誤飲しないように気を付けてくださいね。
アルミマットは経験上あまり好まないような気がします。
6、水をがぶ飲みして体を冷却している
犬は体が熱くなると、水をとにかくがぶ飲みして体を冷やそうとします。
ネズミやウサギに使うようないわゆる給水ボトル的な水入れではがぶ飲みできませんので、必ず水の器を用意してください。
多少こぼして掃除の手間ができたとしても、犬が体を冷やせず熱中症になってしまうよりずっといいと思います。
7、お出かけ時にあると便利なもの
夏場出かけなくてはならないこともあると思います。
キャリーバッグにいれて連れていく場合は、ケーキなどを買うと付いてくる保冷剤がいくつかあると便利です。
布製のバッグ形のキャリーバッグは、通気性がよさそうに思えますが実は熱がこもってしまいます。
そのため、体を冷やすのに保冷剤が一つあると犬も助かります。
保冷剤はタオルなどでくるんで体が冷え過ぎないようにしてあげましょう。
また、大きさに制限があるかもしれませんが、人間の枕に敷くひんやりマットをキャリーバッグに敷いてあげてもいいでしょう。
その場合、バッグ自体がかなり重くなるので持ち運びには覚悟が必要になります。
間違って食べてしまわないように十分気を付けましょう。材質によっては中毒を起こすこともありますので要注意です。
また、500mlのペットボトルに半分水をいれて凍らせ、出かける時に残り半分水を入れて持っていくと、いつでも冷たい水をあげることができます。
8、熱中症の症状
浅速呼吸、体温上昇(41度以上)、涎を過剰に垂らす、舌の色が青いまたは白い、頻脈、吐血、下痢、血便、おう吐、脱水、痙攣、虚脱、立てなくなる、こん睡(意識不明)、呼吸停止、心肺停止
熱中症になってしまったら
とにかく体を冷やさなくてはなりません。
水を全身にかけて冷やします。または、たらいに水をはり全身を漬けてもよいです。(犬をたらいの中に入れ、水をかけながら溜めていくほうが緊急事態には向いています。)
びしょびしょのタオルなどで体を覆うのも効果があります。意識があるなら氷をなめさせたり、鼠頸部や胸部を重点的に冷やします。
犬が落ち着いて移動できそうであれば、必ず動物病院へ連れて行ってください。
9、特に長毛系の犬は注意
日本では一昔前に人気があった、シベリアンハスキーやサモエドなど、いわゆる北方原産の長毛の犬は日本の暑さに慣れていません。
場合によっては気温20度を超えると、とても暑がります。
そのためゴールデンウィークの頃からエアコンで空調管理する必要がありますので飼う前にきちんと管理できるか、確認しましょう。
10、夏場の散歩
アスファルトの温度はかなり熱いので、早朝(5~6時ごろ)と夜間(11時ごろ)の少し涼しくなった時間に行くのがいいでしょう。出かける時は必ずアスファルトの温度を確認しましょう。
また、若く体力が有り余っている犬であれば運動は必要になりますが、老犬になってきているのであれば、無理に夏場運動させる必要はないと思います。
涼しい時間にちょっと気晴らし程度外に出すだけで十分です。人間も大変ですが、犬も夏場は生活しにくい季節です。うまく乗り切りましょう。
ユーザーのコメント
30代 女性 Chappy
家の中でもよく走らせたり遊んだりで、それなりに運動はしていますが、やはり外にお散歩に行くときは嬉しそうなのでなるべく連れていっています。
ですが、この暑さだと本当に夕方でも暑くてたまりません。無理せずお散歩に行こうと思わずに、ベランダに出て夜風に当たるだけでもきっと気分転換になるのでしょうね♪
40代 女性 Haru
散歩の時にはクールウェアを濡らして着せたり、ケーキ等についてくる小さな保冷剤を凍らせてハンカチに巻き、犬達の首の後ろに巻き付けたり。
お散歩の水分補給には、粉のヤギミルクを薄く溶かし冷たくしたものを持ち歩きます。これだと喜んでたっぷり飲んでくれるのでお勧めです。ただし飲ませ過ぎるとお腹が緩くなる事があるので要注意。
あと注意したいのが、クーラーの効いた部屋から暑い外にいきなり出さない事。我が家では、いったんクーラーを切って部屋の換気をし、気温が少しずつ上がってきたところで散歩に出します。極端な温度差にさらすと、心臓に負担をかけるという話を聞いたことがあるので。
20代 女性 すず
小型犬のわんちゃんはそれで十分なようですが、我が家には大型犬もいるのでその子にはわんちゃん用の冷やして使うバンダナを首に巻いてあげています。またお水もこまめに取り替えてあげ、あまり飲まないわんちゃんには私から飲むように促したりして水分補給をしっかりとさせるよう心がけています。
30代 女性 fanta
また、早朝と夜の散歩の際には首に保冷剤を巻いて出かけますが、夏場ですと30分も持ちません。長時間出かける時には、スープなどを入れる魔法瓶水筒に凍った保冷剤の予備を持って行くようにしています。
女性 ハル
震災などで万が一、停電がおきたときのことも想定して、愛犬を夏にお留守番をさせるときには、冷房をつけていくだけでなく、愛犬のベッドに直径25cmほどの大きな保冷剤をバスタオルにくるんで敷いています。体が冷えすぎるといけないので、一応、ブランケットもそばにおいておき、愛犬が自由に好きな場所で寝られるようにしています。
3L大の保冷剤は、今は100円均一でも売っています。バスタオルにくるんでおけば長時間のお留守番でも溶けていません。夏に出かける時にも、それをキャリーーバッグに入れて行きます。重いですが、便利です♪
女性 夏子
50代以上 女性 パンプキン
パピーの頃は、夏も元気でしたが2歳になりGW辺りからハアハアと暑がりますので、暑い日は、エアコンを点けます。
暑いと食欲も無くなります。私は寒がりなので辛いですが、部屋は締め切らず窓を少し開けるようにして冷気が当たる場所と外気が入る様にしています。
曇っていても湿度が高いと蒸し暑いので、温度よりも湿度に注意しています。
30代 女性 匿名
見てるだけで暑苦しいからサマーカットにして!と多数のお客さんからの希望……。
あんたが暑いからかよ!って何度も突っ込みたかったな。何のために毛が生えてるかわかってるよね?(笑)
さすがにダックスの丸刈りは可哀想だったわ。
20代 女性 ココちゃん*
女性 コロ
冷やすことは大事ですが冷えすぎないようにすることも大事です。