犬の正しい数え方は?
犬の数え方で「匹」と「頭」がありますが、どちらを使っても意味は通じますので問題はありません。ですが、正しく数えたい場合は「人間が両腕で抱きかかえられるかどうか」で使い分けます。
ですので、一般的には小型犬~中型犬を「匹」、大型犬を「頭」で数えるのが基本です。つまり、チワワやヨークシャテリアやトイプードルは「匹」で数えることになり、大型犬や超大型犬などは「頭」を使うのが適しているといえます。
また数え方には特例があり、人間の訓練によって役に立つようになった犬を「頭」で数える、という興味深いルールに則っています。主に以下の犬がこのルールの対象になります。
- 盲導犬
- 警察犬
- 介助犬
出典:公益財団法人北海道盲導犬
その他に、人間にとって重要、貴重、有益な小動物にも「頭」の数え方が使われます。例を挙げますと、実験用のマウスや希少動物、カイコなどです。
男性 40代
我が家の愛犬(くるる)はトイプードルなのでじゅうぶんに両腕で抱えられます。ですが、私にとって重要で貴重で癒しを与えてくれる大切な存在です。くるるには「匹」と「頭」どちらの数え方も使えそうです。
「匹(ひき)」と「頭(とう)」の由来
一匹のネズミ、一頭の牛、一匹の魚…といったように、普段あまり意識せずに動物を数えていますよね。実は、その数え方の使い分けには「匹」と「頭」の由来が関係しています。
「匹」の由来
「匹」の語源は「馬」です。馬は、古来より私たち日本人の生活の中で、最も身近で生活に欠かせない家畜でした。荷車を引いたり農耕をしたりと、大切な労働力として扱われていたことは多くの方も知っていることでしょう。
そして人間は、いつもその馬の大きな背中とお尻を見てきました。いつしか、その2つに割れたお尻から対になっていることを表す「匹」が動物の数え方として使われるようになったのです。(※諸説あり)
また、綱につないで「引く」ことから、言葉遊びで「匹」となったともいわれています。そこから馬だけでなく、広く生き物を数えるのに「匹」が用いられるようになったのですが、当時は犬も当然「匹」で数えられていました。
「頭」の由来
<「頭」の語源、それは「head(ヘッド)」です。「頭」の文字を使った数え方は意外にも歴史は浅く、明治末期にできたといわれています。英語の影響を受けたのですね。
西洋では、放牧に出した牛の数を確かめるときは「head」を使っていました。それが日本語に直訳され「頭」になったのです。そこから牛のような大きな家畜を「頭」で数えるなら、他の大きな動物も「頭」で数えるべきだと考えられたのです。
なぜ「101匹わんちゃん」は「頭」ではないのか?
ディズニーの人気映画である『101匹わんちゃん』。101匹ものダルメシアンが出てくる、犬好きには堪らない映画です。ここで「あれ?」と思った方もいるのではないでしょうか。
それもそのはず、ダルメシアンは大型犬です。それならこの101「匹」わんちゃんは、101「頭」わんちゃんの方がよいのではないでしょうか?
ここからは私の推測になりますが、101匹のうち、成犬は夫婦であるポンゴとパーディタだけ。残りの99匹は子犬です。だから、その子犬らと2頭をまとめて101匹としたのではないかと思います。
もしも、すべてのダルメシアンが成犬なら「101頭わんちゃん」になっていたかも知ませんね。
まとめ
犬の数え方は人によって様々ですよね。1匹や1頭以外にも「1わん」だったり、「1シュナ(シュナウザー)」だったり。その可愛らしい数え方にほっこり。犬の数え方、あなたはどうしていますか?