ポメラニアンのしつけ方5つのポイント!無駄吠え・トイレの仕方まで

ポメラニアンのしつけ方5つのポイント!無駄吠え・トイレの仕方まで

フワフワした毛並みにクリクリとした目が可愛いポメラニアンは、比較的頭が良くしつけしやすい犬種といわれています。しかしその反面、適切にしつけをしなければ様々な問題行動を起こしやすいです。ポメラニアンをしつける上でどんなポイントを踏まえておこなえばいいのでしょうか?

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

ポメラニアンのしつけは難しい?

可愛い笑顔のポメラニアン

フワフワとしたぬいぐるみのような毛並みが特徴のポメラニアンは、人気が高く誰もが一度は飼ってみたい犬種ではないでしょうか。しかし、可愛い見た目とは逆にしつけが難しい面もあります。

適切にしつけをしなければトイレ以外での粗相や無駄吠え、噛み癖など様々な問題行動を起こすようになります。飼い主の指示に従わなくなり、時には反撃して噛むなど攻撃的になることもあります。

成犬になってしまうと直すことが非常に難しいためポメラニアンのしつけは十分に気をつけなければいけません。

ポメラニアンは、見た目の可愛さとは異なる気の強さや自己主張をもっています。何かして欲しいことなどの要求や、構ってもらえるまで吠えたり唸るなどもみられることも。また、知らない人に対して激しく吠えたり時には威嚇して攻撃的になることもあります。

ポメラニアンは他の小型犬と比べると比較的、聡明で賢く学習能力が高いといわれています。すぐに覚えてくれるのでしっかり適切にしつけをおこなえば飼いやすい犬種ともいえるでしょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

ポメラニアンは、体が小さい割に吠え声が大きく高い特徴もあるため、散歩のときや家の中などで吠えてしまうと思った以上に声が響いてしまうことがあります。

繊細な面も持ち合わせているので、恐怖を与えるような行動は避け、吠え癖がつかないようにすることが大切。

ポメラニアンのしつけ方5つのポイント

お座りしているポメラニアン

しつけは生後3週齢(社会化期)から始める

ポメラニアンが子犬の時期にどのように過ごしたかによって、その子の性格が決まるためしつけする上で非常に重要になります。

子犬の時期に適切なしつけをしていなかったり経験が不十分だと、成犬になってから常に落ち着きがなく無駄吠えがひどかったり、噛み癖など色々な問題行動を起こしやすくなります。そのため、ポメラニアンが子犬の頃からしつけをさせることが大事です。

犬は生後約3週齢〜生後約12週齢までの社会化期があります。社会化期は、犬が外からの様々な刺激を受けて社会に対応する力を学習し身につける大事な期間。この社会化期に周りの人や他の動物と触れ合うなど色々な経験をさせて人間社会に慣らしてあげることが大切です。

不十分な社会化期を過ごしてしまうと、警戒心が強くなってしまいなかなかしつけが出来なくなる恐れがあります。また、初対面の人に対して異常な怖がりになってしまったり、時には威嚇し噛むなど攻撃的になることもあります。

人と共に生活する上で、ポメラニアンをしっかりしつけることが重要です。

監修ドッグトレーナーによる補足

ポメラニアンは恐怖を感じてしまうと、吠えることで自分を守ろうとするところがあります。社会化期はとくに恐怖を与えないように気をつけましょう。

何かに驚いて怖がってしまったら、慌てずにゆっくりとポメラニアンを落ち着かせましょう。飼い主さんが慌ててしまうと、さらに興奮したり怖がってしまうので、一緒にいれば大丈夫だと安心させてあげましょう。

しつけは褒めて伸ばすことが大切

ポメラニアンだけでなく、犬と共に生活する上でしつけは必要です。しつけが不十分だとトイレ以外で粗相したり、噛み癖や無駄吠えなどにより日常生活に支障をきたしてしまいます。場合によっては人や他の犬に怪我させてしまう恐れも。

ポメラニアンは聡明で賢い一面をもっているため、飼い主の指示を理解しようと考え、忠実に従います。また、とても甘えん坊な一面ももっているので、飼い主の指示にしっかり耳を傾けるところがあります。

しつけをする際は、褒めて伸ばしてあげることが大切です。上手にできたら「えらいね!」「よくできたね」など思いっきり褒めてあげましょう。また、ご褒美に遊んであげたり、大好きなオヤツをあげて褒めてあげると「これをしたら褒めてくれた」「遊んでもらえた」と認識させることができます。

ただし、褒めるタイミングが非常に重要です。ポメラニアンがしつけしたことを上手にできた直後に褒めたり、ご褒美をあげるのがポイント。

監修ドッグトレーナーによる補足

しつけは、熱心になりすぎて長時間行ったり、いきなり難しいことをさせたい飼い主さんもいますが、まずは5分程度のトレーニングを1日3回など、短時間で回数を増やすのがポイント。愛犬ができる簡単なことから繰り返し、ひとつできたら次へと少しずつ進めて、失敗体験は極力させないほうが望ましいかもしれません。

また、上手にできた時の褒めるタイミングは「2秒以内」がベストだと考えられています。できたことを確認したら、すぐに褒めてご褒美をあげましょう。

しつけには適度な運動が必要

ポメラニアンの祖先犬は、牧羊犬のジャーマンスピッツといわれています。ポメラニアンはその血筋を受け継いでいるため、小型犬ながら活発な面も持ち合わせているため、適度に運動させることもしつけする上で大切です。

運動不足になると、ストレスで興奮しやすくなり飼い主の指示に耳を傾けなくなることもあります。室内飼いで運動不足になりやすく、また散歩に行く機会が少ないことも良くありません。

毎日散歩させたりオモチャで遊ばせたりすることで運動不足解消と共に、ポメラニアンの心をリフレッシュさせてあげることが大切です。

ポメラニアンの気持ちを考える

しつけをする際には、生活環境を見直したりポメラニアンの気持ちを考慮することが大事です。

例えば、トイレのしつけが失敗するのにはトイレの設置場所が原因になっていることもあります。ポメラニアンにとって落ち着かない場所なら、他で粗相してしまうことにも繋がってしまうのです。このように、ポメラニアンの気持ちを考えずにしつけをしようとしても上手くいきません。

また家の中が物で溢れたりごちゃごちゃしていると目がいってしまい、しつけに集中できなかったり誤飲や中毒事故を引き起こす要因にも繋がります。

飼い主が常にリーダーでなければならない

ポメラニアンをはじめ、犬の祖先は複数頭からなる群れをつくり生活をしていました。必ずその群れの中にはリーダーが存在し、仲間は信頼するリーダーの命令に従う習性をもっています。

現在の犬も家族を1つの群れと認識しているため、ポメラニアンをしつける際には飼い主がリーダーにならなくてはいけません。飼い主がリーダーであると認識させることでポメラニアンは指示に対して耳を傾けてくれます。

しかし、ポメラニアンは理解力があり賢いので飼い主が頼りなくリーダーではないと思ってしまうと、自分がリーダーになろうと反抗したり、飼い主の指示を全く聞こうとせず噛んでくるなど攻撃的になりやすくなります。リーダーの立場が逆転してしまうとしつけどころか普段の生活もままならず、様々な問題やトラブルを引き起こしてしまいます。それを止めることは容易ではありません。

監修ドッグトレーナーによる補足

リーダーとは、群れを守り導く者、決して偉そうにしたり力で支配することではありません。

ポメラニアンがしつけやトレーニングに成功できるかは、飼い主さん次第です。信頼関係をしっかりと築き、良いリーダーになりましょう。

ポメラニアンのしつけの注意点

人の指示に従うポメラニアン

何が良くて、何が悪いかを明確に教える

ポメラニアンは、意思が強く理解力が高い性格をもっています。しつけをする際に上手くできた時はおもいっきり褒めてあげますが、悪いことをしたその時に「NO」とハッキリ意思表示することが大切です。

このタイミングが非常に重要で、現行犯の時に叱らないと何がダメなのか理解することができません。また違う解釈をしてしまうこともあります。

またしつける際に「ダメ」「やめなさい」など統一性がないのも賢いポメラニアンでも理解することが難しいです。コマンドを統一することでポメラニアンに良いこと、悪いことをしっかりしつけすることができます。

しつけの際に叩いたり、蹴るなどの暴力はダメ!

ポメラニアンをしつける時に叩いたり蹴るなどの暴力を振ることは絶対にしてはいけません。もちろんしつけが上手くできないからといって体罰をあたえることもNGです。

どんなに理解力が高く賢いポメラニアンでもすぐにしつけが出来るとは限りません。逆にポメラニアンは頭が良いので一度でも叩くなどの体罰をしてしまうと、この人は暴力を振るう人だと認識し、飼い主に対して恐怖心を抱いてしまうこともあります。

何よりも大切な犬と飼い主との信頼関係が崩れてしまい、飼い主を信頼しなくなります。ポメラニアンは気が強い一面をもっているので、中には威嚇したり噛んでくるなど攻撃的になってしまう場合もあります。

監修ドッグトレーナーによる補足

体罰はお互いの関係が一気に崩壊します。人はしつけのために体罰をしたという感覚でも犬からすればただの暴力だからです。

犬が恐怖を感じてしまえば、それを改善することはとても難しく信頼関係を築くことはできなくなります。

しつけは常に一貫性をもって行う

ポメラニアンをはじめ、犬はリーダーに服従心をもつと共に上下関係を常に意識しています。特に聡明なポメラニアンは、飼い主や家族の人と比べてどっちが上の立場なのか意識しています。どんなことでも常に飼い主がリーダーであり上の立場にいることがしつけする上で大切です。

また、一貫性をもってしつけをおこなうことが大切。しつけ方法を頻繁に変えてしまうと一貫性がなくなり上手くいきません。してはいけない事をしつける時に「NO」と教える時や、「しょうがないから今回は特別に許してあげる」など、矛盾してはいけません。どんな事も必ず一つのルールを決めることが大事です。

ポメラニアンのしつけ方に関するまとめ

子犬のポメラニアン

ぬいぐるみのような見た目のポメラニアンは、可愛くておとなしいイメージを持つ方もいますが、聡明で理解力が高く頑固で気が強い一面も持ち合わせています。

ポメラニアンに限らず、適切なしつけをしていないと成犬になってから問題行動を起こすこともあり、そうなってからではしつをするのが難しくなってしまいます。そうならないためにも社会化期に様々な経験をさせることや、しっかりとしつけをする必要があります。

しっかりと「YES」・「NO」が分かるように一貫性を持ったしつけをすることが非常に大事です。ですがどんなに頭が良いポメラニアンでも、すぐにしつけができるとは限りません。

上手くしつけが出来ていないからと叩くなどの体罰は絶対にしてはいけないことを忘れずに、根気よく諦めずに行っていきましょう。

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