チワワの肥満、心配ですよね?
肥満によるリスク
肥満は良くないというのは当たり前の話ですが、では何故良くないのか、どんなリスクがあるのかを具体的にお話します。
チワワの肥満は危険がいっぱい
体の小さなチワワが肥満になると、様々な命の危険にさらされます。
チワワは骨格が小さく関節などもあまり強くありません。太りすぎることで骨への負担が大きくなり、特に足腰の負担はかなりなものです。
これにより膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアになったりします。
他にも臓器や呼吸器にも影響が出てしまい、気管支虚脱や様々な心臓疾患、糖尿病や腎臓病など引き起こします。可愛いからと甘やかさず、愛犬の健康のためにもしっかりダイエットをさせていきましょう。
『うちの子太ってる?』
そう思った飼い主さん、まずは可愛い愛犬が肥満かどうかのチェックをしてみましょう。
基本の肥満チェック
まずは基本中の基本。体重を量りましょう。動物病院のような体重計があるならいいのですがそうじゃないおうちがほとんどです。おうちにある体重計で確認しましょう。
まずは、飼い主さんが体重を図り、次にワンちゃんを抱っこして体重計に乗ります。そして、測定された体重から先程測ったご自身の体重を引けば、ワンちゃんの体重が判明します。
チワワの基本体重は500g~3kgです。体の大きさにもよりますが、だいたいこの体重が目安になります。これ以上体重がある場合は肥満ということです。
そして、見た目や触った感じで分る肥満チェック方法もお教えします。
まずはワンちゃんを上から見てみましょう。クビレがありますか?クビレはタックアップと呼ばれる腰部分の鼠径部を言います。
ここら辺がきれいにクビレているならば問題ないでしょう。このクビレ具合が小さかったりわずかなクビレしか確認できないなら肥満ぎみや肥満。そして全くクビレてなければかなり肥満ということです。
そして、次に触って肥満を確認する方法です。まず、ワンちゃんの後ろに回り、後ろから横腹を触ります。この時にすぐに肋骨が確認できれば肥満ではありません。もし、なかなか肋骨が確認できなければ肥満ということです。
食事と運動理想的なダイエット方法について
食事と運動をバランスよくして健康的にダイエットしよう!
チワワのダイエット食事法
まずは、フードを見直してみましょう。フードは何をあげていますか?嗜好性が良く、高カロリーなものをあげていませんか?また、去勢避妊はしていますか?去勢、避妊をしているなら尚更太りやすいものです。
まずはこのあたりのことを考慮してフードを選んでいきましょう。
フードは1歳未満の場合は月齢に分かれているフードを選んでいるかと思いますが、月齢が6ヶ月以上でだんだん太りやすくなっていきます。
もし、ご自身のワンちゃんが6ヶ月以上で太り出してきたのならここで早々と成犬用のフードに切り替えることをおすすめします。
そして、低カロリーの鹿肉やラム肉を使ったフードに切り替えたり、去勢避妊用や肥満犬用のものにすると良いでしょう。
また、できればホームセンターのオリジナル品などのリーズナブルなフードではなく、海外有名メーカーのものや、原材料の内容がわかるものを選びましょう。
与える量は、フードのパッケージ裏に月齢年齢別に表示されていますので、それを参考にします。
そして一日の必要な量を小分けにして、数回に分けてあげるようにすると犬の満足度もあがります。また、フェイスタオルにフードを包んで結び、すぐにフードが食べれない状態にすると、早食いを防止するだけでなく、運動になったり知育もできるのでおすすめですよ。
チワワのおすすめの運動法
骨格の小さなチワワが肥満状態にあるのはとても危険です。その状態でいきなり過度の運動をさせてダイエットするのはとてもリスキーです。
そこで、まずは無理のない運動からはじめましょう。
まず、夏場の場合は体にペット用の浮くタイプの水着を着せて泳がせます。水中で足をバタバタさせることで筋肉を使うことができ脂肪燃焼につながります。
そして水の中なので足や腰の負担がなく、安心して運動させることができます。しかし、お水をこわがる場合は無理に行わないように徐々に慣らせていくところからやっていきましょう。
また、おうちの中でもちょっとしたことでダイエット運動ができます。
ごはんの前にお座りをさせて『マテ』の指示をします。マテをさせた状態で飼い主さんはワンちゃんから徐々に距離を取っていきます。ある程度距離が取れたら床にフードを置き、『いいよ』と声をかけ、フードのある所までワンちゃんを歩かせます。それほどの距離は取れないので微々たる効果ですが少しでも歩かせるようにしましょう。
運動させることは大事ですが、肥満状態にあるチワワのダイエットは細心の注意が必要です。
過度の運動は避けて体に負担の少ないゆるやかな運動と、決まった量のフードを小分けにし与えてあげるようにしましょう。
まとめ
チワワのダイエットにはまず、飼い主さんの理解と知識が必要になってきます。ご自身のワンちゃんがどの程度太っているのか、フードはどうか、運動はしているかなど基本的なことから見直し、そして体に過度の負担をかけないように気をつけながら、チワワのダイエットを飼い主さんと一丸となって行っていきましょう。
そして健康で長生きできるように、できるだけ長く一緒に暮らせるよう努力していきましょう。