スムースチワワの性格と特徴、値段や寿命など

スムースチワワの性格

• 好奇心旺盛
• 忠誠心が高い
• 賢くて物覚えがよい
• 警戒心が強い
• 臆病

警戒心が強く怖がり

スムースチワワは警戒心が強く、初めてみるものや人に対して威嚇したり、攻撃的になったりする傾向があります。家に友人など家族以外の人がくると吠え続けることがよくおこります。

小型犬は怖がりな子が多く、特にスムースチワワは犬種の中で1番体が小さい超小型犬なため、非常に怖がりで臆病な性格をもっていることが関係しているそうです。

またスムースチワワは室内のみで飼われていることもあります。その場合は、散歩せず外に出す機会が少ないことが原因で、聞き慣れない音に対して過敏に反応するため、更に警戒心が強くなる傾向があります。

好奇心旺盛

臆病で怖がりの性格をスムースチワワはもっていますが、その反面では好奇心旺盛な一面もあります。そのためスムースチワワは、色々なものに対して興味をもつため、誤飲事故やネギ類・チョコレートなど食べていけないものを口にして中毒事故をおこしやすい傾向にあります。

またスムースチワワは、ストレスを溜めやすい犬種でもあるといわれています。ですが、好奇心旺盛な性格を利用し、オモチャで遊ばせてあげたり、散歩に連れていったりすることで、うまくストレスを発散させることができます。

スムースチワワは体が小さく、散歩の必要がないと思われがちです。ですが、スムースチワワにとってお散歩は、ストレス発散だけではなく、運動不足の解消、色々な人や動物と触れ合い、様々な音を聞くことで社会性を身につけることができるため非常に重要です。

忠誠心が高い

飼い主や家族など信頼できる人に対して、スムースチワワは忠誠心が高いです。信頼できる人（リーダー的存在）の指示には従い甘えてきます。また、飼い主が危険に晒された時には、体は小さいが威嚇したり、吠えたりして守ろうとする行動をとるといわれています。

賢くて物覚えがよい

スムースチワワは犬の中で1番小さな犬種ですが、体の割合に対して頭が大きく、その分脳も大きく発達しているといわれています。そのため、頭が良くて賢いのでしつけがしやすい犬種でもあります。しかし、つい甘やかしてしまい子犬の時期に、社会性の経験や学習をさせていないと、自分が1番上の立場だと主張するようになってしまいます。

スムースチワワの特徴

体型

チワワはスムースコートとロングコートのように、毛の長さだけが違うイメージが強いですが、スムースチワワには2つの体型タイプがあるといわれています。1つ目は、「ドワーフタイプ」で一般的なチワワの体型であり、骨太で足が短く胴体が長いのが特徴です。その一方で「ハイオンタイプ」は、ドワーフタイプと違い骨が細くスリムで足が長いのが特徴です。

体高

スムースチワワの体高は約12〜20㎝で、わずかに体高より体長が長いのが特徴です。スムースチワワのドワーフタイプの体型は体長が長いのですが、ハイオンタイプのスムースチワワの場合はドワーフタイプと比較して足が長いためその分体高も高いです。そのため、同じスムースチワワでも体の大きさがそれぞれバラバラなことが多いです。

体重

スムースチワワの体重は約1.5〜3kgぐらいが理想といわれています。しかし、骨格の大きさや体格によって同じスムースチワワでも、体重に個体差があり、2kg未満の子もいれば3kg以上でガッチリとした筋肉質タイプの子もいます。チワワは人気犬種なため、数多くのブリーダーが存在し様々な交配が関係しているといわれています。

毛の長さ

スムースチワワは、ロングコートチワワと比べて被毛の長さが短く、原産国がメキシコで暖かい地域なため、チワワは気温の変化に弱いです。そのため常に温度管理が必要であり、25度くらいが適温といわれています。

特に寒さが苦手なため、冬の時期は洋服を着せてあげるとよいです。スムースチワワは被毛が短くカットする必要はありませんが、抜け毛が多いため定期的にブラッシングして、不要な被毛を取り除いてあげる必要があります。

毛色

日本は昔と比べて室内飼いが多くなったことから、ここ最近では犬の小型化が主流となり、海外と比較して犬の体格が小さいです。人気犬種であるチワワも例外ではなく、ブリーダーの繁殖の仕方に大きく関係しています。そのため、様々な交配によって毛色のバリエーションがたくさん存在します。

スムースチワワの毛色は大きく3つのタイプに分けることができ、1色のみのソリッドカラー、2色あるパーティーカラー、3色以上のトライカラーがあります。JKC(ジャパンケネルクラブ)ではマーブル以外の毛色やバリエーションが認可されています。

ソリッドカラー

• ホワイト
• クリーム
• レッド
• フォーン
• セーブルなど

フォーンは成長によって毛色が変わることがあります。

パーティーカラー

• ブラック&ホワイト
• クリーム&ホワイト
• チョコレート&タンなど

トライカラー

• チョコレート&ホワイト
• ブラックタン&ホワイトなど

スムースチワワの値段

スムースチワワの値段は15万〜25万円ほどですが、中には倍以上の値段で販売されている子もいます。ブリーダーやペットショップによって多少値段に差は生じますが、スムースチワワの価格を決める要素として血統や体型、年齢、毛色などがあげられます。

血統

スムースチワワの血統は良質ほど値段が高くなります。そのため、コンテストで優勝した親犬から生まれてくる子犬は、平均価格より何倍も高くなります。

体型

スムースチワワの体型が理想なスタンダードな体型に近いほど高くなります。アップルヘッドと呼ばれる頭の形が丸く、目が大きく鼻が短い、綺麗な立ち耳、足が短くて胴体が長いドワーフ体型などがあげられます。

毛色

スムースチワワの毛色はたくさんあり、人気が高い毛色や珍しい毛色ほど値段が高いです。人気があるブラックタンやクリーム、チョコタンなどやソリッドカラーであるホワイトやブラックは珍しい毛色のため高額になる傾向があります。

年齢

スムースチワワだけではなくどの犬種も基本的に年齢が若く生後3〜6か月の子犬の方に値段が高くつきます。次第に成長し、大きくなるにつれて値段が徐々に下がっていきます。

スムースチワワをブリーダーから迎えるには

スムースチワワの犬舎の見学ができる

動物愛護管理法の第一動物取扱業者の規制で「購入者に対する現物確認・対面説明」が義務付けられています。良いブリーダーであれば引き取る前に必ず見学に来てくださいと言われます。

しかし、ペットブームの影響でブリーダーの中にはパピーミルと呼ばれている悪質な繁殖業者がいます。利益を上げるためにスムースチワワのような人気犬種を大量に飼育し無理に繁殖をおこなっています。

スムースチワワの親犬を見せてくれる

良質なブリーダーはスムースチワワの子犬だけではなく、親犬もしっかりと飼育管理しており、必ず見せてくれます。しかしパピーミルのようなブリーダーでは、母犬は何度も出産をさせられるので、毛艶が悪くボロボロの状態が多いため断られるケースが多いです。

また中には、親犬が何かしらも遺伝性疾患をもっていることがありますので確認する必要があります。良質なブリーダーでは親犬、その上の祖父母犬に関しての証明書や血統書があります。この証明書で近親交配していないか確認することもできます。

年齢の規定を守っている

動物愛護管理法で49日齢以下の犬猫の販売制限と定められています。生まれたばかりのスムースチワワの子犬は、母犬や兄弟犬と一緒に過ごしその中で社会性を学習する大事な時期でもあります。

社会性を身につけないまま、早い段階でスムースチワワの子犬が母犬や兄弟犬と離してしまうと、成犬になってから様々な問題行動をおこしやすくなります。

必ずスムースチワワの子犬を引き取る際には、生後49日以上経っているのか確認してください。また、獣医師による健康チェックやワクチン接種を受けているかも確認する必要があります。

引き取った後もしつけなどの相談に応じてくれる

スムースチワワの子犬を引き取った後も、食事やトイレ、しつけなどの相談に応じてくれるブリーダーは良心的なブリーダーといえるでしょう。

スムースチワワの里親になるには

ペットショップやブリーダーからではなく、動物保護団体からや飼い主の都合で飼えなくなった動物などを譲り受けることを指します。そのためスムースチワワを里親でお迎えするには最後まで責任もって飼育しましょう。

飼育条件にクリアしているか

スムースチワワに限らず保護犬を引き取る際には必ず飼育条件があり、全ての条件にクリアしていなければいけません。保護団体や元飼い主により条件内容は異なりますが、飼育環境が適しているのか、経済的に飼育することはできるのか、他に犬や猫などの動物を飼っているのか、家族構成などです。

特に保護犬は保護された理由がそれぞれ違い、中には心を傷ついている子もいます。そのためスムースチワワを里親で責任もって引き取る際にはスムースチワワの飼育方法や知識などをしっかり知っておくことが必要です。

スムースチワワの寿命

スムースチワワの平均寿命はおよそ15才程といわれています。

動物医療の発達やペットフードの改良や多様化、去勢(避妊)手術やワクチンなどの予防、飼い主の意識向上などによって年々、スムースチワワも含め犬全体的に長生きするようになりました。定期的な健診やしっかり予防関連をおこなうことで病気の早期発見・早期治療につながるためもっと長生きすることができます。

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スムースチワワの歴史

スムースチワワの祖先は、チワワの原産国であるメキシコに存在していた「テチチ」といわれています。16世紀頃スペイン軍が侵攻してきた影響で数多くのテチチは命を落としました。

1850年頃に消息不明だったテチチが、メキシコのチワワという街でアメリカ人により発見されました。その後アメリカに渡り、犬種の固定化とされていき、その時のチワワが現在のスムースチワワの原点ともいわれています。

1904年にアメリカンケネルクラブに登録され、日本には1970年代に入ってから輸入されるようになりました。近年は、ペット可のマンションが増え、室内飼いの主流でお家の中で飼いやすい小型犬であるスムースチワワの人気が高まっています。

まとめ

今回はスムースチワワについてご紹介しました。小型犬が主流となっている中で、大きい瞳に被毛が短いスムースチワワは人気があります。

スムースチワワは見た目とは違い警戒心が強く、臆病な一面をもっているため、適切なしつけや社会化性を身につけていないと恐怖心から攻撃的な性格になりやすいです。

スムースチワワは人気犬種なこともあり、現在たくさんのスムースチワワのブリーダーが存在しています。中には無謀な回数の出産をさせるようなブリーダーもいます。

スムースチワワを家族としてお迎えするときには、ペットショップ、ブリーダー、里親募集など様々な選択肢があります。自分で確認し、最も相性の良いスムースチワワをお迎えするようにしましょう。ワクチン歴、血統書、遺伝病の検査、マイクロチップを実施している場合は必ず証明書などの書類を見せてもらいましょう。