チワワの被毛タイプによって違う抜け毛
ロングコートとスムースコートの違い
チワワには
- ロングコート(長毛)
- スムースコート(短毛)
ロングコートのチワワの毛は、1本1本が長いので抜け落ちるとスムースコートのチワワの抜け毛より目立つかもしれません。
被毛タイプによる抜け毛の違いとは、抜け毛の量が多いか少ないかではなく、室内に落ちたり飼い主さんの衣服に付着する抜け毛が目立ちやすいか、目立ちにくいかの差だと知っておきましょう。
抜け毛がすごい時期はいつ?
チワワの抜け毛の量を左右するのは毛の長さでなく、上毛だけの一重構造(シングルコート)か、保温性に優れた下毛も持つ二重構造(ダブルコート)かが大きく関係しています。
ダブルコートのチワワの場合、換毛期と呼ばれる下毛がごっそり生え変わる期間が存在しており、季節の変わり目には「抜け毛がひどい!」と感じるほど多くなります。
春から夏にかけての時期と、秋から冬にかけての時期はチワワの抜け毛が目立ちますので、覚えておきましょう。
チワワは暑い国であるメキシコ出身のため、本来は短毛で風通しの良いシングルコート(上毛だけの一重構造)であったと言われています。
しかし、長毛の犬との交配を重ねて2タイプの毛の長さのチワワが生まれるうちに、現在ではダブルコート(二重構造)のチワワも多くなったようです。
ちなみに、シングルコートかダブルコートかは長毛か短毛かに関わらず、個体によって異なります。
つまり、スムースでもロングでも、ダブルコートのチワワもいればシングルコートのチワワもいて、スタンダードでもそれらが許容されています。

女性 30代
毛の抜け方は、とても個体差が大きいと思います。
以前、飼っていたチワワ2匹はスムースの方が「柴犬か!」というくらい抜け毛がすごくて、季節に関係なく常に抜けていました。
もう1匹はロングでしたが、対照的に抜けない子でした。ブラッシングは2日に1回でしたが、細い毛がブラシに薄っすらつく程度で、こちらの子は全く気になりませんでした。
そして、今飼っているスムースの子はシングルコートなのか、今までで一番抜け毛が少ないです。
迎えてみないとどうかわかりませんが、それぞれの個性で愛おしく思います。
では、ロングとスムース、それぞれの毛のタイプごとに、いったいどのような抜け毛対策が必要になってくるのかさっそく見ていきましょう!
ロングコートチワワの抜け毛対策と注意点
ロングコートのチワワはフワフワとした長い毛が沢山あるところが可愛らしく、人気がありますよね。
しかし、毛が細いという特徴もあいまって、抜け毛が増える時期はブラシを使ったケアがとても大切になります。
抜け毛対策のメインはブラッシング
ロングコートチワワは、毛が多くて細いという特徴から、抜けるはずの毛が絡まって毛玉になることが多いため、それを防いであげましょう。
そのため、毎日のブラッシングなどのケアをしてあげることが必要です。また、ブラッシングを行うことで、毛の生え変わりもスムーズに行われるようになります。
長毛犬種用のブラシや櫛型のコームを使い、毛の根元から丁寧にブラシをかけて抜け毛をこまめに取ってあげてください。
もつれ部分は指でほぐしながら行うと痛みを与えにくくおすすめです。そして、月1回ほど定期的にシャンプーをして、抜け毛を洗い流すのもポイントです。
長い毛についたほこりや汚れが落ちると、柔らかい毛質がキープでき、毎日のブラシもかけやすくなります。
子犬の頃からブラシに慣れておこう
仔犬時代は毛吹き(毛の量や質)があまり良くないこともあり、抜け毛が気になることが少ないですが、成長期以降の抜け毛のことも考慮して幼い頃よりコームに慣れておいてもらうことはとても大切です。
我が家のワンちゃんは幼い頃よりコームに慣れさせ、そして柔らかい素材のコームを用いてブラッシングを行っているため、コームを出すと喜んで飛んできて、そして途中で寝てしまうほどコームがお気に入りです。
そのため、毎日のブラッシングもなんなく行えて毛並みを綺麗に保てているので、私もワンちゃんもほとんど負担になりません。
抜け毛対策で毛のカットはすべき?
抜け毛がひどいと感じる換毛期は特に、ロングコートチワワを短くサマーカットにすれば抜け毛が目立ちにくくなるのでは?と思う方も多いでしょう。
しかし、あまりに短くすると紫外線や日差しから皮膚を守りにくくなる、防寒機能が弱くなるなどのデメリットが生じるかもしれません。
また、もつれやすさは減るものの、抜け毛そのものの量は変わりません。
ロングコートチワワの毛をサマーカットにするかどうかはトリマーとよく相談し、外出時は犬服を着せて日差しや低気温から守るなど、愛犬への配慮が必要になるかもしれないことを知っておきましょう。
スムースコートチワワの抜け毛対策と注意点
短毛でもブラシがけは必要
スムースコートのチワワでもブラッシングは必要です。
短い毛なので絡まったりはしませんがブラッシングをしてあげることで体の血流が良くなり、毛の生え変わりもスムーズになるため、ぜひ行ってあげましょう。
長毛犬種用のブラシだと短い抜け毛をうまく取れず、皮膚を傷めてしまうこともあるため、短毛犬種用のラバーブラシなど柔らかい素材のものを使ってあげるのがおすすめです。
また、ロングコートチワワに比べ抜け毛が細かく散らばりやすいため、犬服を着用しておくと、お出かけ先での良い抜け毛対策になります。
ブラッシングは健康管理にも役立つ
ブラッシングは毛並みのお手入れだけではなく、愛犬の体全体を触り、異常をいち早く見つけてあげることにも役立ちます。
そのため、ブラッシングは出来る限り少しの時間で良いので毎日してあげることがとても重要です。
スムースコートでシングルコートのチワワのように、毛が短くてあまり抜け毛がないワンちゃんもいるかと思いますが、日々の健康管理のことも考えて、毛と皮膚のケアを行ってあげましょう!
チワワの抜け毛を掃除して室内をキレイに
飼い主さんが一番大変なことは、毎日沢山の毛が抜けるため、お家のお掃除もこまめにしてあげなくてはいけないことです。
我が家でもあまりに沢山の毛が抜けるため、日々のお掃除は欠かせません。
しかし、毎日お掃除に多くの時間をさくことも大変なため、我が家では日々の抜け毛のお掃除は粘着カーペットクリーナーを用いています。
時間なども構わず、すぐ掃除が出来るためとても重宝していますよ。
他にも、チワワの抜け毛掃除をする時には、時短テクニックや効率の良い方法を活用して行いましょう。
- 大掃除の時は家具の上などに溜まった抜け毛掃除から始める(下に落とす)
- 掃除機がけの前にウェットタイプのフロアシートで抜け毛をざっくり集める(舞い散るのを防止)
- 掃除機がけは隅から中央に向かって行う
- 布地に絡まった抜け毛はゴム手袋をはめてなでるようにして集める
- 抜け毛対策専用グッズを活用する
チワワの抜け毛が多い時には病気の可能性も!
チワワの毛や皮膚をお手入れしている時に、一部分だけ抜けているのを見つけたり、抜け毛の量が急に増えたといった異変を感じたら、病気の可能性がないかをかかりつけの動物病院でチェックしてもらうことも大切です。
皮膚や毛に異常が現れる病気には、皮膚病だけではなくホルモン分泌量の異常によって皮膚を含めた全身に様々な症状が出る病気もあります。
皮膚病であれば赤みやかゆみが同時に現れることも多いため、普段の愛犬の様子をよく観察してみましょう。
ただし、ホルモンの異常が関わるかゆみのない脱毛症などもあるため注意が必要です。
まとめ
チワワの換毛期は体のケアだけでなく、チワワ達が過ごすお部屋の掃除など色々なことに気をつけてあげることが必要になってきますよね。
幼い頃は特にロングコートのチワワで毛吹きが悪いチワワもいますが、成長と共に毛並みが整い、大体2、3歳頃までには生えそろうことが多いようです。
毛並みのケアというとブラッシングやシャンプーなどが頭に浮かびますが、外からのケアだけでなく、毛や皮膚の状態を整える原料となるご飯にも気をつけてあげましょう。
チワワにとっても、飼い主さんにとっても、外側からと内側からのケアで抜け毛の時期がより過ごしやすくなるよう工夫してみてくださいね。