犬がバナナを食べても大丈夫?皮ごと食べさせてもいいの?栄養満点のバナナを犬に安全に与えるための注意点

【獣医師監修】犬がバナナを食べても大丈夫?皮ごと食べさせてもいいの?栄養満点のバナナを犬に安全に与えるための注意点

犬にバナナを与えてもよいのでしょうか?バナナは栄養価も優れており、世界中で愛されている果物です。今回は犬がバナナを食べることで期待できるメリットや与える時の注意点、バナナを使ったわんちゃんにおすすめのレシピなどをお伝えいたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬にバナナを与えても大丈夫!

子犬とバナナ

基本的には犬はバナナを食べても問題はありません。バナナは栄養が豊富な果物で、人間の体にも犬の体にも良い影響を与えてくれます。ただし、犬に与える際には注意することもあり、飼い主さんが正しい知識を持つことが必要です。

犬がバナナを食べていい量と安全な与え方 

柴犬とバナナ

食べてもいい量

犬にバナナを与える場合、一日に与える量の目安は次のとおりです。

  • 体重5キロの犬で20グラムぐらい
  • 体重10キロの犬で35グラムぐらい
  • 体重20キロの犬で60グラムぐらい

中くらいのバナナ一本は、可食部の重さがおよそ80グラムです。バナナは糖質が多く、食べ過ぎると太る原因にもなり得ます。毎日与えるのではなく、たまのご褒美に適量あげることをおすすめします。

バナナを与えるときは1本まるごと与えてしまいがちですが、子犬や小型犬の場合は体重に対してバナナ1本が多い可能性があるので、与えてもよい量をしっかり計量してからあげるようにしましょう。

与え方

バナナを犬に与える時は、必ず皮を剥いてください。けして皮ごと与えてはいけません。バナナの可食部を粗くみじん切りにするか、スプーンの裏などを使って潰したものを与えると良いでしょう。冷凍したバナナは解凍してから使用するか、小さく刻んでください。大きな塊のままだと、犬が丸呑みして喉につまらせてしまうことがあります。

バナナをいつからあげたらよいのか悩む方もいるかもしれませんが、子犬の頃から与えることはできます。ただしバナナの味を好んで、今まで食べていた餌を食べたがらなくなることもありますので、なるべく少量にしておいたほうが良いでしょう。

犬にバナナを与えることで期待できる効果効能

犬とバナナ

エネルギーが長持ちする

バナナは糖類のほかにもビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれています。バナナに含まれているブドウ糖や果糖、でんぷんやショ糖などの糖質は、それぞれ体に吸収される速度が違うので、長時間エネルギーを維持することができるのです。

チワワなどの超小型犬は食欲がなくなるとすぐに低血糖症を引き起こすことがあります。栄養価の高い犬用のフードを食べることが一番良いのですが、どうしても食べたがらない時にバナナを与えることも一つの方法です。

腸内環境を整える

バナナは水溶性の食物繊維ペクチンと不溶性の食物繊維セルロースという2種類の食物繊維を含んでいます。この2種類の食物繊維の効果によって、犬の便が排出しやすくなり、腸内環境を整えてくれるそうです。

ペクチンは胆汁酸と結合して、余分なコレステロールを体外へ出すはたらきがあります。肝臓は新しい胆汁酸を作るためにコレステロールを使うので、ペクチンを摂ることは結果的にコレステロールを減らすことにもつながるのです。

高血圧の予防

バナナに含まれている豊富なポリフェノールは、体に悪影響を及ぼす活性酸素を取り除く効果があります。ポリフェノールにはこの他に、血液中のコレステロール値を抑制する働きがあるので、犬の高血圧の予防として期待できます。特に老犬になると血圧が上がりやすくなるので、バナナを与えることも予防の一つになるかもしれません。

免疫力アップ

免疫力とは、外から体内に侵入してきたウイルスなどを監視したり攻撃する自己防衛システムのことです。体内の白血球が主にその役割を受け持っていますが、バナナは白血球を増やし活性化させることで、犬の免疫力をアップさせる効果が期待できます。免疫力をアップさせることは、ウイルスや細菌などの感染を予防することにもつながります。

免疫力をあげる効果は、完熟したバナナの方が高いといわれています。バナナは完熟すると、シュガースポットと呼ばれる黒い点々が現れますので、目安にすると良いでしょう。

精神を穏やかにする

脳内物質の「セロトニン」は幸せホルモンとも呼ばれ、自律神経のバランスを整えます。犬の脳内でセロトニンが不足すると、そわそわと落ち着かなくなり、睡眠障害や問題行動を起こしやすくなるといった症状が現れます。

セロトニンは「トリプトファン」と「ビタミンB6」が結びつくことで作られますが、バナナはこのどちらの成分も含んでいます。特にビタミンB6の含有量は他の果物に比べてもダントツに高く、バナナはセロトニンを増加させるには有効な食品だといわれています。

犬にバナナを与える際の注意点

子犬とバナナ

バナナの皮は与えない

バナナの皮は硬く、噛み切ることが困難です。皮を食べてしまった場合、喉や腸に詰まらせてしまう可能性もあり、最悪の場合には腸閉塞を起こしてしまう危険性もあります。

バナナを与える時は必ず皮を剥き、犬が届く場所に皮を放置しないよう注意しましょう。誤食してしまい、吐くことができない時は獣医師の診察を受けましょう。

バナナアレルギー

犬の中にはバナナにアレルギーを持っている犬もいます。初めて与える時は極少量にして、様子をよく観察してください。バナナを食べて嘔吐や下痢、軟便になる、体を痒がるなどの症状が現れた場合にはバナナアレルギーを疑い、医師の診察を受けましょう。

ブタクサのアレルギーがある場合、バナナにもアレルギー反応を示すことがありますので、与える場合はより注意が必要です。

与えすぎない

1本分のバナナは、茶碗半分くらいのご飯と同程度のカロリーがあります。バナナの食感や甘さを好む犬も多く、気がついたら1本ペロリと食べていたということもあるかもしれません。食べ過ぎは肥満や糖尿病に繋がりますので、おやつとしてたまに適量を与えるなど、飼い主さんが量をコントロールしてあげるようにしてください。

暑さや病気のために食欲が落ちて餌を食べない時や、薬嫌いの犬に薬を飲ませる時に、バナナを混ぜるのは効果的ですが、与えすぎには十分に気をつけましょう。

人間用に作られたバナナの加工品は与えない

人間用に作られたバナナの加工品は犬には与えてはいけません。代表的な加工品であるバナナチップスは、人がおいしく食べるために、油で揚げたり砂糖をまぶしていたりします。犬にとっては脂肪分や糖分が多すぎるため、できるだけ与えないようにしましょう。油分の取り過ぎは膵炎などの病気を引き起こすこともあります。

バナナにチョコレートを絡めたチョコバナナは、絶対に与えてはいけません。犬はチョコレートに含まれる「テオブロミン」を分解する力が弱く、中毒症状を引き起こす危険性があるためです。

腎臓病などを持っている犬には与えない

腎臓や心臓に持病がある犬や、ストルバイト結晶の治療をしたことがある犬には、バナナを与えてはいけません。

バナナには豊富なカリウムが含まれています。健康な犬は腎臓から尿としてナトリウムやカリウムを排出しますが、腎臓の機能が落ちている場合はカリウムをうまく体外に出すことができません。カリウムが体にとどまることで、不整脈や低血圧といった心臓疾患の症状を起こすことがあるので、腎臓病や心臓病を持っている犬には注意が必要です。

マグネシウムもバナナに多く含まれますが、犬の中にはマグネシウムを過剰に 摂取することで、ストルバイトという結晶を作りやすい体質の個体もいます。結晶が固まると結石となり、尿路を塞いでしまうこともありますので、以前にストルバイト結晶の治療を受けたことがある犬にはバナナを与えないでください。

バナナを使った犬用おすすめレシピ

バナナやフルーツで出来た犬

愛犬にバナナを使った料理やおやつを手作りしてあげるのはいかがでしょうか。今回はバナナを使った簡単な犬用の手作りおやつのレシピを紹介いたします。

バナナのパンケーキ 

材料

  • バナナ 50グラム
  • 小麦粉 25グラム
  • 卵  1/2個(25グラム)
  • 無糖ヨーグルト 20グラム
  • オリーブオイル

作り方

  1. バナナは皮を剥いてフォークなどで潰す
  2. 卵、無糖ヨーグルト、1をボールに入れ、泡立て器で混ぜる
  3. 2にふるった小麦粉、バナナを入れてさっくりと混ぜる
  4. フライパンにオリーブオイルを軽くなじませ、3を入れて弱火〜中火で焼く。表面がプツプツしてきたら裏返して1分焼く

焼き加減は目安ですので、焦げないように様子を見るようにしてください。いちごやりんごなどをトッピングすれば、愛犬の特別な日のケーキとして与えることもできますよ。

バナナクッキー 

材料

  • 完熟したバナナ 中1本 (およそ80グラム)
  • 小麦粉  100グラム
  • オリーブオイル 大さじ1/2

作り方

  1. バナナは皮を剥いてフォークなどで潰す
  2. ビニール袋に1、小麦粉、オリーブオイルを入れて1つにまとめ、そのまま冷蔵庫で30分休ませる
  3. 生地がベタつくようなら打ち粉をしながら、平たく伸ばし、適当な大きさに切って天板に並べる
  4. オーブンの予熱なしで160度の設定にて35分ほど焼いて出来上がり!

バナナの甘みだけを使ったクッキーです。今回では生地を切ってみましたが、犬の形など
いろいろな形に型抜きするのも楽しそうですね。

まとめ

バナナを食べる犬

買い求めやすく、栄養面でも優秀なバナナは、愛犬と一緒に楽しむことができる果物です。生のまま与えることもできますし、おやつや食事として調理のバリエーションも豊富なので、非常に使い勝手のよい食品だといえます。

ただし、バナナを与えすぎると、愛犬の健康に害を与えてしまう可能性もあります。適切な量や与え方を守り、愛犬と楽しい毎日を過ごせるといいですね。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 ととりこさまんさ

    糖質が多いので日常的に与えるのは避けた方がベターですが、カリウムやマグネシウムといった栄養素も豊富で、アスリートが「すぐにエネルギーに変わるもの」として食べるように、バナナにもそんな効能があります。
    たくさん運動した後、食欲がない時などに、一口程度オヤツとしてあげると喜ぶこと請け合いです。痛みやすいので、我が家では冷凍バナナとして保管しています。夏場のオヤツにもいいですよ♪
  • 投稿者

    30代 女性 Chappy

    バナナって、夏バテ予防にも良い果物なんですね!バナナは水分があまりなさそうなので意外でした!
    たしかに栄養価は高いので、そうゆう意味では食欲がないときなどとてもいいかもしれませんね♪
    バナナのパンケーキもとても美味しそうですね♪
  • 投稿者

    40代 女性 TIKI

    我が家のゴールデンレトリバーは毎日おやつにバナナをあげています。友達の情報でガン予防にもいいらしいとのことで、1/2本ほどスライスしていつもあげます。
    甘くて美味しいらしくヨダレを垂らして喜びます。ただ、記事にもあるように糖質も多いので、あげ過ぎには注意が必要ですね。また、バナナの皮は誤飲するといけないらしいので、剥いたらすぐに捨てるよう心がけます!
  • 投稿者

    50代以上 女性 コナン君

    拾い食いがある我が家のジャック。朝のお散歩前の空腹しのぎにスライスバナナをお水に混ぜてそれを飲ましてお散歩行きます~。朝、テンション下がり気味でもバナナの匂いですっ飛んできますよ。
  • 投稿者

    40代 女性 大型犬2頭のママ

    うちの子達はバナナが大好きです。皆さま仰るとおり、糖分が多いのであまり量はあたえていません。毎日朝御飯の後に、大さじ1杯のプレーンヨーグルトを食べさせているのですが、たまに、バナナ1/4本を手で軽く潰して混ぜて食べさせています。ちなみに犬種は、ゴールデンレトリバーとワイマラナーです。
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    バナナは週に2回ほど、人間が三分の二を食べて、残りを毎日食べさせるヨーグルト(無脂肪の)にうす〜く輪切りにして混ぜておやつとして与えています。
    先に私が食べるのをガン見!しています。
    ヨーグルトと共に…なので、快便です。
  • 投稿者

    50代以上 女性 クロちゃんは

    私は 9ヵ月になる ポメラニアンを飼っていますが バナナはあげたよ事がありますが
    ヌルヌルしているので 食べにくそうにしています 計量計りで15gを計り与えてたことは有ります 1本で 結構の回数が出来ます
    犬は喜んでたべますが食べにくくしてます。
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    我が家のトイプードルには、お散歩でたくさん歩いたあとに 時々2センチ位あげています。とても喜んで食べています。
  • 投稿者

    女性 みい

    バナナは糖質が多いので オヤツで ちょっとあげる程度にしています。ペット用の乾燥バナナとか 時々あげてます。
  • 投稿者

    40代 女性 ミオ

    うちの愛犬もバナナが大好きなのです。家族がバナナを食べているとパーッと走っていって、おねだりします。しかし、食べる量に気を付けないと肥満に繋がってしまいますよ!記事にも書いてありましたが、バナナは手軽に食べれて美味しいのですが、糖質が高いことが問題ですよね。実はうちの愛犬はこの前獣医さんからバナナを含めた果物の食べ過ぎに気を付けるように言われたばかりなのです。ここの所、うちの家族が愛犬を甘えさせて果実を与え過ぎてしまったおかげで、少し太り気味だったのです。少量与えるだけならば健康にも問題ありませんが、果物は意外に糖分が高いので、犬がおねだりする度にあげているとドンドン太ってしまいます。なんでも適量を守ることが大切ですよね。
  • 投稿者

    40代 女性 momo

    我が家の愛犬もおやつにバナナを食べるのが好きです。今回記事を読んで、夏場などの熱中症にもダルさを解消するカリウムが豊富なので良いと知って、これからもうまく活用したいと思いました。ただ、糖質も多くカロリーオーバーにならないように、基本のフードとの兼ね合いを考えないといけないですね。特に我が家の愛犬は体重が増えてしまい、おやつを沢山あげてしまった日にはドッグフードの量をいつもより減らすようにしています。
    そして、バナナに限らず初めてあげるものに関しては、アレルギーなどの危険があるので犬の変化に敏感にならなくてはと思います。知り合いの犬で、ほんの小さなおやつ一粒食べただけでショック症状になってしまった例もあるので、飼い主が注意しなければいけないと思いました。
  • 投稿者

    30代 女性 にこママ

    うちの子もバナナ大好きです!バナナを見るだけでテンション上がりまくってジャンプするくらいです!以前アジリティを習っている時があって運動量があがったのか体重が一気に減ってしまったことがあったので、その時にバナナを頻繁に上げたら体重が戻りました。それだけカロリーが高いってことですね。
  • 投稿者

    女性 すき焼き

    以前バナナを愛犬にあげたことがありました。甘いいい香りに飛び付いてきましたが、いざ口に入れたらネチャネチャするのが嫌だったのか、難しい顔をして食べていました。でも犬が体調を崩してドッグフードを食べなくなった時に、バナナをフォークの背で潰して、離乳食のようにしてあげたらおいしそうに食べてくれました。
  • 投稿者

    女性 世界一周

    糖質はできたら避けたい成分ですが、犬は甘いものが大好きです。バナナの芳香と甘さはきっとうちの犬にもおいしいのでしょう、大嫌いな薬もバナナで包めば食べてしまいます。我が家では服薬時の助っ人的存在でバナナが大活躍しています。
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