なぜ、犬にはしつけが必要なのか
理由①「犬のために」
よく、「全ては飼い主の責任だ」と聞きますが、実際に責任を負っているのは犬自身です。飼い犬が、他所の人や犬を噛み殺してしまった、というニュースを目にしたことがあると思います。その後、犬はどうなったかご存じでしょうか。
被害者(人)が亡くなってしまった場合、殺処分されてしまうことがほとんどです。飼い主が、適切な飼育やしつけを行わなかったことが原因であるにも関わらず、責任を負うのは犬自身です。被害者がケガで済んだ場合には、損害賠償や厳重注意が飼い主へと行われますが、亡くなってしまった場合や重度の障害が残ってしまった場合には、犬を殺処分する、というのが現状なのです。
また、全くしつけをされていない犬は、飼い主を悩ませるような問題行動が多くあります。吠える、噛みつく、どこでもトイレをする、物を破壊するなど。もちろん、しつけを行えば改善することができるのですが、どんなに困ろうと、しつけを行おうとしない飼い主がいます。
その後、どうなるでしょう。困り果ててしまった飼い主は、犬を保健所へと連れて行くのです。保健所へ連れて行くということは、犬を殺処分してもらうということです。環境省の公式ホームページによると、保健所へ連れて来られる犬のうち、11%ほどが飼い主による持込みだというデータがあります。
理由②「他者のために」
世の中の全ての人が犬を好きなわけではありません。この世から犬がいなくなってくれれば良いと考えるほど、犬が大嫌いだという人もいるでしょう。愛犬と外へ出れば、そういった人とすれ違うことがあるかもしれません。愛犬とお散歩する道は公道です。周りの他者へ十分に配慮しながら歩かなければなりません。
他者とすれ違うとき、吠えないこと・飛びかからないこと・近寄らないこと。これくらいのしつけは必要です。犬とすれ違うとき、犬と目が合うだけで恐ろしい、という人もいます。リードを繋ぐことはもちろんですが、リードを使って愛犬をコントロールすることができるようしつけることも必要なのではないでしょうか。
理由③「自分自身(飼い主)のために」
トイレトレーニングを行っていないことで、困った経験はありませんか?暑い日も寒い日も、大雨の日も台風の日も、外へトイレに連れて行かなければなりません。他者に向かって吠えてしまい、嫌な顔をされたり、嫌な言葉をかけられたりしたことはありませんか?思わずムッとしてしまうかもしれませんが、それは、あなたが愛犬に適切なしつけを行わなかったことが原因なのです。
家の中を荒らされたり、大切な物を壊されたり、買ったばかりの敷物に粗相をされたりなど、問題行動でお困りではありませんか?“まだ子犬だから…”とか、“大人になればイタズラはしなくなる”なんて考えていませんか?
しつけを行えば、すぐに問題行動はなくなります。愛犬に適切なしつけを行うことは、犬にとっても人にとっても、快適な生活を送るために必要なことです。
理由④「犬が人間社会を幸せに生きるために」
犬と人が共に暮らすということは、全く種族が異なる者同士が共に暮らすということです。犬は、人間社会の中で、人間社会を学び、人に与えられたルールやマナーに従って生きていかなければなりません。そのルールやマナーを教えてくれるのが飼い主です。
もちろん、犬と暮らす飼い主自身も、周りの他者に迷惑をかけてしまわないよう、ルールやマナーを学ぶ必要があります。そして、愛犬に対しても、適切なしつけを行い、犬が人間社会を幸せに生きることができるよう、導いてあげなければなりません。
まとめ
犬にしつけが必要な理由について、
- 犬のために
- 他者のために
- 自分自身(飼い主)のために
- 犬が人間社会を幸せに生きるために
この4つをテーマにご紹介しました。しつけは、犬をより幸せにします。必要最低限のしつけ、しっかり行えていますか?
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
犬は人間社会を知りません。どう歩めば良いかわかりません。だから飼い主が必要なのです先導しなければ鳴らないの です。飼い主がリーダーになる必要があるのも頷けますよね