防寒用の服を着せた方がいい犬種6選

防寒用の服を着せた方がいい犬種6選

冬がくると愛犬が寒さで震えている姿を目にしたことはありませんか?犬に洋服を着せることに抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、寒さに弱い犬は防寒用の服を着せてあげることで体温を保つことが出来ます。防寒用の服を着せた方がいい犬種をご紹介いたします。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

防寒用の服を着せた方がいい犬の特徴

ニットを着用したイタリアングレーハウンド

シングルコート

犬の被毛の構造には「ダブルコート」と「シングルコート」の2種類があります。「ダブルコート」はアンダーコートとオーバーコートの2重構造の被毛から成り立っていて、「シングルコート」はオーバーコートのみの1層構造。アンダーコートは体温を保つ機能が高いため、アンダーコートを持たない「シングルコート」の犬種には寒さに弱い犬種が多く存在します。

短毛種

被毛自体が短い短毛種も長毛種に比べて寒さに弱い犬種が多いです。被毛が短いため身体の熱を放散しやすく、被毛によって体温を保持することが得意ではない犬もいます。

小型犬

身体の小さい小型犬も寒さに弱い犬種がとても多いです。小さければ小さいほど体から熱が逃げやすく、寒い中での体温の維持は難しくなるので、5キロ未満の超小型犬は特に寒がりと言えるでしょう。

子犬や高齢犬

身体が未発達な子犬や身体の様々な機能と体力が低下してきている高齢犬も寒さに弱く、防寒が必要になることもあります。子犬は体温調節の機能が未熟で、高齢犬は老化により体温調節がうまくできなかったり寒さが身体への負担となったりすることがあります。

防寒用の服を着せた方がいい犬種6選

1.イタリアングレーハウンド

イタリアングレーハウンドの子犬

イタリアングレーハウンドは寒さに弱い犬種の代表格。イタリアングレーハウンドを飼うのであれば、気温が低い時期に防寒用の服を用意するのは必須かと思います。シングルコートの小型犬である上に、短毛種で体格もとても細身、脂肪の少ない体です。

イタリアングレーハウンドを飼われているご家庭では、気温が下がり始める秋ごろから洋服を着せることもあるようです。真冬の寒さが厳しい時期には、保温性の高い素材や風を通さない素材の洋服、また足元から首元まで全身スッポリと覆えるオールインワンタイプがお勧め。お散歩時はもちろんですが、室内でも寒がる様子が見られる時は洋服を着せてあげましょう。

2.チワワ

ボーダーの服を着るチワワ

チワワは平均体重が1.5~3キロの超小型犬。また原産国が比較的温暖なメキシコということもあり、チワワには暖かい地域の気候が合っているようです。身体が小さいチワワは身体の熱を放熱することは得意ですが、寒い中で体の熱を維持することは難しく、厳しい冬の寒さに容易に耐えられる犬種ではありません。このように、チワワも特に寒さに弱い犬種なので防寒用の洋服はもちろん、様々な防寒対策が必要になるでしょう。

3.マルチーズ

舌を出すマルチーズ

フワフワの長い被毛が生えているマルチーズも、実は寒さに弱く防寒用の洋服が必要なことが多い犬種。マルチーズのルーツは、紀元前1500年頃からフェニキア人やギリシャ人たちによって発展してきたイタリアの更に南東にある暖かい島(マルタ島)にフェニキア人が持ち込んだ犬だと言われています。その島の冬でも暖かい気候に適応するため、シングルコートになったのかもしれません。マルチーズは暖かい地域の原産であるだけではなく、貴族のステータスとして室内で大切に飼われる愛玩犬として発展してきたため、厳しい寒さは苦手となったのでしょう。寒さに弱いシングルコートで南国原産のマルチーズにも、本格的な冬がくるまえに防寒用の洋服を用意してあげましょう。

4.トイプードル

クッションで寝るトイプードル

マルチーズ同様、トイプードルもシングルコートの小型犬です。トイプードルもクルクルとした豊かな被毛を持っているので温かそうに見えますが、シングルコートの被毛は毛の密度が低いため外気の影響を受けやすくなっています。被毛の構造に加え、小型犬なので寒い中での体温維持はもちろん苦手。しっかりと防寒用の洋服で温めてあげましょう。

5.パグ

ベッドから見つめるパグ

愛嬌たっぷりのパグも寒さに弱い犬種のひとつ。短毛種、加えて小型犬なので寒さに弱い犬種の特徴が揃っていますね。その上、パグのような短頭種(鼻ペチャ)の犬種は、冬場の防寒用の洋服はもちろんですが、夏になると暑さ対策も気を抜けません。お散歩に行く時間帯を考慮することや、室内の温度管理などが一年中必要な犬種になります。

6.フレンチブルドッグ

見上げるフレンチブルドッグ

ムチムチでコロコロとした体型のフレンチブルドッグも寒さに弱い犬種です。フレンチブルドッグの被毛はダブルコートではありますが、短毛種であること、また小型犬であることから寒い中での体温維持が苦手で、短頭種であることから暑い中での体温調節も苦手です。

まとめ

洋服を着た5頭のチワワ

「犬は毛が生えているから寒くないはず!」と感じている方も実際に多いようですが、寒さに弱い犬種はとても多く存在します。今回、上記でご紹介した以外の犬種でも、寒さに強くない犬種は多いので、ご自宅の愛犬が防寒が必要な犬種なのか1度しっかりと調べてみてください。

また、寒さに強い犬種であったとしても、室内で飼われることにより、寒さに弱くなってしまうこともありますし、犬種や大きさにかかわらず年をとったり病気にかかっている場合などにも寒さに弱くなります。個体差も大きいので、気温が低くなってきたら愛犬が寒がっていないか気にかけてあげましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 匿名

    うちは、9歳のパピヨンですが、今の時期は暖かい時間帯に散歩してますが、寒い時は、服を着せてます、昨年辺りから、寒いと抱っこを求めてきたので、薄い服と、少し厚手を着せてます。今の犬は温室育ちなので、結構気にかけてます。
  • 投稿者

    50代以上 女性 ゆきママ

    トイプードルシニア7ヶ月多頭飼いデス
    気温が下がると夏場より若干遅い時間におきます
    寒がりなので上着着せていますが
    動きやすいストレッチ製の洋服にしたり
    レッグウォーマーで冷やさないようにしています

  • 投稿者

    50代以上 女性 ぶぅこ

    フレンチブルドッグ、3歳の女の子がいます。とても運動量の多い仔ですが、やはり寒がりです。
    真冬の散歩、出かけた始めはTシャツの上にダウン、首元にネックウォーマー。
    歩いたり遊んで温かくなってくると、ネックウォーマーを外し、ダウンを脱がせ…。
    逆に暑い季節は、初夏でも熱中症が心配。カートにクールマットを敷き、保冷剤の入るクールネックスヌードを何個か用意。水も飲み水と脇やお腹を冷やす用にと数本準備…と、かなり荷物がかさばります。
    常に耳の色と温度で体温チェックをしています。
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