血尿は体調の危険信号!
血尿とは、文字通り尿に血液が混ざる症状を指します。
尿の色は赤だったりピンクだったりオレンジ色だったり茶色だったり・・と病気や原因によっても異なり、量も尿全体が着色している場合や、数滴、普段とは違う色の尿が混じっている等、様々です。
googleやyahooの画像検索機能等で「犬 血尿」のキーワードで検索してみましょう。犬の血尿の事例を見ることができます。(生々しい画像が出ますので、閲覧の際はご注意下さい)血尿の色や量が病気を見つける手がかりになりますので、しっかり観察しましょう。
愛犬の血尿は、ペットシーツを片付ける際に「あれっ!?」と気がつく飼い主さんが多いようですが、室内で排泄をする習慣がない犬の場合、発見が遅くなりがちですなのも、気をつけたいところです。
血尿の主な原因について
血尿が出る原因は様々ですが、何の理由もなく血尿が出ることはないと考えていいでしょう。原因として大きく挙げられるのは、感染症や中毒を起こしているケースと、何らかの病気があるケースです。
中毒や感染症の場合
タマネギやチョコレート、植物や薬品等、犬にとって口にすると危険なものが体内にある場合に起こす中毒や、フィラリア急性症、バベシア症といった感染症が原因で起こるものです。
緊急に手当が必要となる場合が多く、放置をすると命に関わります。血尿以外にも、全身状態に何らかの異変(元気がない、食欲ない、尿が出ない、血便や嘔吐がある等)が生じている事も多いようです。
中毒や感染症は、飼い主さんの努力で、かなりの部分で防ぐことができます。誤食・誤飲を防ぐ、ワクチン接種、マダニ予防といった愛犬の環境を今一度見直しましょう。
病気の場合
膀胱炎、結石(膀胱結石、尿道結石)、前立腺肥大がよくある病気として挙げられます。また、膀胱がんなどの腫瘍、ときには腎臓疾患が原因となっている場合もあります。オス・メスで発症しやすい病気に差があります。
5・6歳頃から、前立腺肥大や尿路感染、悪性腫瘍の出現率は増えはじめます。膀胱がんに起因している場合は、初期症状がわかりにくく、血尿が出た時点では、既に手遅れになっているケースもあります。
年に数回を基準に、定期的な尿検査を受けることで、早期発見・早期治療につながります。
症状から考えられる病気一覧
膀胱炎
症状
尿が減る、ピンク色の血尿、食欲不振
概要
細菌感染が原因であることが多く、寄生虫や腫瘍が関係していることもあります。
尿道が短いメスの方がかかりやすいとされ、膀胱炎が原因となって、膀胱結石や尿道結石などを引き起こす可能性があります。
膀胱結石
症状
尿が減る、血尿(ピンク色や鮮紅〜くすんだ赤)、頻尿
概要
膀胱に結石ができる疾患。膀胱炎が原因となることが多い。水分不足やカルシウム過多の食餌にも注意。投薬や外科手術によって結石を取り除く治療が一般的。
尿道結石
症状
尿が減る、血尿
概要
尿結石が尿道に詰まる疾患で、オスの方が掛かりやすいといわれています。
結石が尿道を塞ぐため、量が著しく減ったり出なくなったりします。尿が出ない状況が続くと、腎不全や尿毒症を引き起こし、全身に深刻な影響を及ぼします。
前立腺肥大
症状
尿が減る、血尿、しぶり、便秘
概要
老化に伴う男性ホルモンのバランス変化が原因とされ、5〜6歳以降、去勢をしていないオス犬に起こりやすい疾患の1つです。
まとめ
犬の血尿が見つかった場合は、すぐに獣医の診察を受けましょう。
早く治療を開始すれば、それだけ愛犬の回復も早くなり、命の危険も減らすことができます。また、愛犬の普段の尿の色や排尿の頻度やクセを普段から知っておくことも大切です。
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ユーザーのコメント
20代 女性 クロワッサン
血尿には何らかの原因があり、必ず病院に受診すべき疾患です。
血尿が見られた際、飼い主さんにお願いしていることがいくつかあります。
まず犬の体調の変化を受診する際に獣医師に伝えて下さい。
例えば、元気や食欲はあるのか、いつから血尿が出ているか、トイレの回数は多いか少ないか、血尿が出る前にいつもと違う物を食べていないか、などを伝えられると診断の手助けになります。
それから、もし可能であれば、受診する際に尿を採取して持ってきてもらえたら尿検査を行うことが出来ます。
ペットシーツにした尿や、床にした尿は検査には使えません。
採尿の仕方は、まず綺麗な容器を用意します。お刺身やお肉がのっている発泡スチロールのトレーなどで構いません。それを綺麗に洗いサランラップやビニール袋を敷き余計なゴミが入らないようにします。
犬が排尿するときに、その容器をお尻にスッと入れて尿をキャッチします。
採れた尿を綺麗な瓶や容器に入れましょう。
中にはこのやり方だと犬が警戒して採らせてくれない子がいます。
その場合は、トイレのペットシーツを裏返してビニール面を上にし、排尿してもペットシーツに染み込まないようにします。
そこでした尿をスポイトなどで吸い、綺麗な瓶や容器に入れましょう。
そして、尿は新鮮なものでないと検査には使えません。時間が経てば経つほど正しい検査結果が出なくなってしまいます。採れたらなるべく早く病院に持って行きましょう。
また、自宅で採尿が難しい場合は、病院で採尿することも可能ですが、犬に負担がかかってしまうこともありますので、自宅での採尿が一番ベストです。
血尿した際は必ず病院に連れて行き診てもらいましょう。
女性 aki
その夜にピンク色の血尿が出たので、緊急で病院で診てもらったところ膀胱炎でした。その日のうちにすぐに病院に連れて行ったのが良かったようで、抗生剤を投与をして治りました。膀胱炎は慢性化したり再発しやすいようなので、その後も気を付けてはいましたが、再発することはありませんでした。
膀胱炎以外にも血尿にはいろいろな病気が原因となっていることがあるのですね。血尿が出たら、すぐに病院へ行くに越したことはないですね。
30代 女性 38moto
尿検査で血尿がどのくらい出ているかを調べ、エコー検査で結石の大きさや量を調べました。最後に血液検査で炎症値CRPを測り、腎臓の数値を確認します。地域や検査内容にもよりますが、全て合わせてその時は7000円くらいかかりました。
血尿が出る前には尿の量が極端に減ります。オスの場合、シーっと一気に出るのではなく、シッシッシッと短く少しずつの量しか出なくなります。妙に出が悪いなと思ったら尿道結石を疑ってみるといいと思います。
50代以上 女性 匿名
混じっていました元気は良く、ご飯もよく食べます。心配で眠れそうにありません。が明日の朝病院へ行ってきます。
女性 sora
女性 Chika
女性 鴨
女性 ひーちゃん
50代以上 男性 ただ犬
スパゲティのナポリタンを犬が大好きだったので玉ねぎたっぷり入れて食わせていたら、ある日血尿ではないが赤黒い何とも言えない嫌な色で強烈なにおいのするおしっこをしていました。
犬の容態もどことなく元気がないので病院に連れて行ったら、
「あんたらに犬を飼う資格はない」とおしかりを受けました。
まったくその通りだと思います。
犬に無知な人間は犬を飼ってはいけないということを思い知らされました。