犬は18歳で表彰をされる?犬種による寿命の違いと長生きさせるためのポイント

【獣医師監修】犬は18歳で表彰をされる?犬種による寿命の違いと長生きさせるためのポイント

犬は18歳で表彰をされるという話を聞いたことがあるでしょうか?犬にも人間同様に「長寿表彰」なるものが存在するようです。その内容や認定年齢はどのように定められているのでしょうか。また、犬種ごとの寿命の違いや長生きさせるポイントなどについてもご紹介します♪

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が18歳になると長寿で表彰されるってほんと?

表彰状イメージ

犬にも「長寿表彰」なるものが存在します。「犬は18歳で表彰をされる」と言われることが多いようですが、前述した犬種毎の年齢を考慮すると大型犬では少々ハードルが高いようにも感じますよね。犬の長寿表彰の認定年齢についてはどのように定められているのか確認してみましょう。

10歳~18歳以上

公益財団法人 日本動物愛護協会(JSPCA)が行っている長寿動物表彰では、体の大きさによって細かくご長寿認定年齢が定められています。

  • 小型犬(10kg未満)18歳~
  • 中型犬(10kg~20kg未満)15歳~
  • 大型犬(20kg~40kg未満)13歳~
  • 超大型犬(40kg~)10歳~

愛犬が上記の年齢に達した場合、獣医師の診断書や年齢や生存を証明する資料を日本動物愛護協会へ送付することで愛犬の写真入り長寿表彰状が贈呈されます。2017年4月までは「17歳以上の犬猫」と定められていましたが、ご長寿化に伴い上記のように犬種毎の詳細な認定年齢が定められました。日本動物愛護協会の長寿表彰は犬種毎の年齢を考慮した認定年齢が定められていますので、愛犬の体重によってどの認定年齢が適用されるか確認してみましょう。

15歳以上

犬種や体の大きさに関わらず「15歳以上」をご長寿として表彰する団体は数多く存在します。例えば、純粋犬種の犬籍登録などを行うJKC(ジャパンケンネルクラブ)ではJKCの血統証明書を持つ会員所有の愛犬が満15歳を超えた場合、長寿表彰を受けることが可能とされています。JKCから愛犬の写真入り表彰状の贈呈、会報「JKCガゼット」への顔写真掲載などが行われます。

また、各都道府県や市町村、獣医師会やボランティア団体などで独自に愛犬のご長寿表彰を行っている場合もあります。なかには、表彰式や記念品の贈呈などご長寿をお祝いするイベントが行われることもありますので、お住まいの地域の長寿表彰についてチェックしてみてくださいね。

犬の18歳を人間で例えた年齢とは

眠る4匹の犬

犬の年齢を人間の年齢に換算する方法は、犬種や体の大きさによって異なります。一般的に犬の年齢を人間の年齢に例える時の数え方には、以下のような計算方法が用いられます。

小型犬の年齢計算

小型犬の年齢を人間の年齢に換算する場合は、「24+(愛犬の年齢-2年)×4」の計算式が用いられます。小型犬の場合、生後2年で人間でいう24歳を迎え、その後は1年に4歳ずつ年を重ねていきます。つまり、18歳の小型犬であれば「24+(18-2)×4」となり、人でいう88歳にあたります。

中型犬の年齢計算

中型犬の年齢を人間の年齢に換算する場合は、「24+(愛犬の年齢-2年)×5」の計算式が用いられます。中型犬の場合、生後2年で人間でいう24歳を迎え、その後は1年に5歳ずつ年を重ねていきます。つまり、18歳の中型犬であれば「24+18-2)×5」となり、人間でいう104歳にあたります。

しかし、一言に中型犬といっても体の大きさは様々なので中型犬に分類される犬種であっても、小型犬の年齢換算式が用いられることも少なくありません。

7歳の犬は人間の何歳?大型犬の場合

大型犬の年齢を人間の年齢に換算する場合は、「12+(愛犬の年齢-1年)×7」の計算式が用いられます。大型犬の場合、生後1年で人間でいう12歳を迎え、その後は1年に7歳ずつ年を重ねます。小型犬や中型犬と比べて、大型犬は子犬から成犬になるまでの成長は緩やかです。

しかし、2年目以降は1年に7歳も年を重ねていくため、結果的に小型犬や中型犬よりも早く高齢に達することとなります。つまり、18歳の大型犬であれば「12+(18-1)×7」となり、人間でいう131歳にあたります。

犬の年齢を人間の年齢に換算する時は上記のような計算式を利用しましょう。ただ、これらはあくまでも目安であるため必ずしも愛犬の年齢と一致するとは限りません。ただ、愛犬は私達人間よりも早いスピードで年を重ねていくことには間違いありませんので、年齢にあったサポートができるよう心がけたいですね。

犬種による寿命の違い

抱き合う2匹の犬

前述したように犬は体の大きさによって年齢を重ねるスピードが異なり、同時にその寿命にも違いがあります。また、同じ小型犬や中型犬、大型犬のなかでも犬種によってその寿命には違いがあるようです。以下は、犬種毎の平均寿命です。

小型犬の平均寿命

小型犬全体での平均寿命は12歳~15歳とされています。以下は小型犬の犬種別の平均寿命です。18歳まで生きた場合、長寿の小型犬と言えるでしょう。

  • ミニチュアダックスフンド 平均寿命 14歳~17歳
  • トイプードル       平均寿命 14歳~17歳
  • ヨークシャーテリア    平均寿命 13歳~16歳
  • チワワ          平均寿命 15歳
  • シーズー         平均寿命 13歳~15歳

中型犬の平均寿命

中型犬全体での平均寿命は12歳~15歳とされています。以下は中型犬の犬種別の平均寿命です。18歳まで生きた場合、とても長寿の中型犬と言えるでしょう。

  • ミックス犬   平均寿命 13歳~15歳
  • ダックスフンド 平均寿命 12歳~14歳
  • ビーグル    平均寿命 11歳~14歳
  • ボーダーコリー 平均寿命 10歳~17歳
  • キャバリア   平均寿命 9歳~14歳
  • 柴犬      平均寿命 12歳~15歳

大型犬の平均寿命

大型犬全体での平均寿命は10歳~12歳とされています。以下は大型犬の犬種別の平均寿命です。18歳まで生きた場合、ものすごく長寿の大型犬と言えるでしょう。

  • ラブラドールレトリバー 平均寿命 10歳~14歳
  • ゴールデンレトリバー  平均寿命 10歳~12歳
  • シベリアンハスキー   平均寿命 12歳~15歳
  • ボクサー        平均寿命 10歳~12歳
  • ブルドッグ       平均寿命 8歳~10歳
  • ジャーマンシェパード  平均寿命 9歳~13歳
  • ドーベルマン      平均寿命 10歳~13歳
  • セントバーナード    平均寿命 8歳~10歳

上記の平均寿命はあくまでも平均値であるため、これらの年齢を上回っても元気で健康に過ごすわんちゃんも珍しくありません。ただ、上記の犬種毎の平均寿命を見てもわかるように最も長生きする傾向にあるのは小型犬と中型犬のミックスであり大型犬、超大型犬と体が大きくなるにつれて寿命が短くなる傾向にあります。また、同じ小型犬や中型犬、大型犬であっても犬種によって年齢の重ね方は異なるため、寿命に違いができることもあるようです。

例えば、ミニチュアダックスフンドとフレンチブルドッグは同じ小型犬に分類されることもありますが、3年目以降に1年で重ねる年齢はミニチュアダックスフンドが「4.32歳」とされているのに対し、フレンチブルドッグは「7.65歳」とされています。つまり、同じ7歳であっても人間の年齢に換算すると以下のようになります。

  • ミニチュアダックスフンド 2年×12.5歳(2歳までの年齢)+5年×4.32歳=46.6歳
  • フレンチブルドッグ    2年×12.5歳(2歳までの年齢)+5年×7.65歳=63.25歳

同じ体の大きさの7歳でも犬種によって上記のように年の重ね方や寿命に違いがあることも少なくありません。これらはあくまでも「目安」ではありますが、愛犬とご長寿を目指すためにも犬種毎の特徴をしっかりと理解しておくことも大切かもしれませんね。

犬を18歳まで長生きさせるポイント

走る2匹の犬

犬を18歳まで長生きさせるためのポイントや秘訣をご紹介します。

十分な運動

愛犬の健康を保つためには、お散歩やドッグランなどで体を思いっきり動かす運動や頭を使って仕事をしたり遊んだりする頭の運動が非常に大切です。人間同様、犬も程よい刺激を受けることで心も体も活発に活動するようになります。

毎日同じことの繰り返しで退屈を感じてしまうことがないように新しい場所へ遊びに行ったり、ノーズワークなどの新しい知育遊びを取り入れたり日々の生活に工夫をしましょう。実際に「仕事」を持つ犬は長生きする傾向にあると言われていますので、難しいことではなくても愛犬の「生きがい」や「楽しみ」になることを見つけてあげるのも良いかもしれませんね!

良質な食事

愛犬を長生きさせるポイントとして、日々の食生活も非常に重要です。18歳を迎えた犬は、とても老化が進んだ状態であると言えます。日々の健康に直結する食事選びは工夫する必要がありあます。

犬は肉食よりの雑食であるため、良質なタンパク質を取り入れることが基本となります。また、人間用に加工された食べ物を与えたりおやつを多量に与えたりすることは避け、栄養バランスを意識しましょう。

犬にとっての良質な食事とはその年齢や体質によっても異なるため、愛犬の健康状態を観察しながらライフステージの切り替えを行うことも大切です。現在では犬種ごとの特徴に配慮した専用フードやサプリメントなどもたくさん販売されていますので愛犬に合った食事を見つけてあげたいですね。

ストレスフリーな環境

犬を長生きさせるポイントとして、多くのご長寿犬の飼い主さん達が実践しているのがこのストレスフリーな環境作りです。愛犬が人の生活リズムに振り回されることなく、安心して過ごすことができる環境作りを心がけましょう。

例えば、飼い主さんが忙しい時間帯や人の出入りが多い時間帯などでも愛犬がゆっくり休める場所を確保したり、お留守番が長時間にならないよう調節したり、ストレスの原因となる可能性がある事柄をなるべく減らせるように日頃から工夫したいですね。

日々のボディケア

犬を長生きさせるポイントとして、日頃からボディケアやボディチェックを行う習慣を付けることも大切です。18歳を迎えた犬のほとんどが、どこかしら体に不調が出ている事でしょう。

犬が掛かりやすい「外耳炎」「歯周病」などは、日々のボディケアで予防することもできる病気です。また、日頃からボディチェックを行うことで病気を早期発見できる可能性も高まりますので、動物病院での定期的な健康診断とあわせて自宅でのボディケア、ボディチェックを習慣づけましょう。

コミュニケーション

犬を長生きさせるポイントとして、日頃から密にコミュニケーションをとることが大切です。18歳を迎えた犬は、老化がすすみコミュニケーションが自然と少なくなってきます。

意識して愛犬の名前を呼んだり体を撫でたり、ただそれだけでも愛犬は安心感や幸福感を得ることができるのです。逆に飼い主さんとのコミュニケーションが極端に少ないとストレスを感じることで免疫力が低下したり、塞ぎがちになってしまったりすることもあります。必要以上に構う必要はありませんが、飼い主さんの気分で愛犬への接し方を変えるようなことは絶対に避けましょう。

犬種の特徴を理解する

犬を長生きさせるポイントとして、犬種の特徴をしっかりと理解することが大切です。犬種毎に年齢の重ね方や寿命が異なるようにそれぞれ体質や掛かりやすい病気なども異なります。愛犬の犬種の体質、日頃から注意すべき点などをしっかりと理解できるよう知識を蓄えることが、長生きさせるためのポイントとなります。

信頼できるかかりつけ医を見つける

犬を長生きさせるポイントとして、信頼できるかかりつけ医を見つけておきましょう。18歳を迎えるほどの犬が掛かる病気はとても多く、早期発見、早期治療が要となるため、少しでも異変を感じた時はすぐに動物病院を受診することが大切です。また、7歳までは年に1度、7歳以降は半年に1度の健康診断やワクチン接種などを忘れずに受けましょう。

まとめ

ボールで遊ぶ柴犬

犬が18歳で長寿表彰される事や、犬種毎の年齢、寿命についてご紹介しました。近年では犬種ごとの平均寿命を大きく上回っても尚元気に健康で過ごすわんちゃんは非常に多く、年々長寿化していると言われています。これは動物医療の進歩はもちろん、愛犬の健康管理に対する飼い主さんの意識や理解などが関係しているのかもしれませんね。

愛犬に1日でも長く長生きしてもらうためにも、日頃から健康管理に意識を向けて様々な角度からサポートできるよう心がけたいものです。また、日本動物愛護協会においての長寿表彰ではその認定年齢が2017年に改定されていますので、既にご長寿犬に該当している場合は是非申請してくださいね♪

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