犬にグリンピースを与えても大丈夫!
結論から言うと、犬にグリンピースを与えても問題はありません。グリンピースは、マメ科の野菜で肉料理の付け合せなどによく使われています。犬用のフードやおやつの原材料にも使われており、ドッグカフェのごはんや手作りフードのレシピでも使用されているのを見たことがあるのではないでしょうか。食物繊維や必須栄養素が含まれており、彩りを良くするだけではなく、身体にも良い野菜なのです。
犬にグリンピースを与えることで期待できる効果
亜鉛で身体をサポート
- 免疫力の向上
- 新陳代謝アップ
- 抗酸化作用の活性化
- 毛艶や毛並みを良くする
亜鉛は体内で生成できない栄養分の一つで、食事やサプリなどで亜鉛を摂取するしかありません。亜鉛は、皮膚や被毛の健康には欠かせない栄養素で、抗酸化作用の活性化による肝疾患の改善にも効果が期待出来ると考えられています。
グリンピースには、この亜鉛が100gあたり1.24 mg含まれています。亜鉛の効果は、目に見えない部分だけではなく毛並みのパサつきなど目に見える部分での効果も期待できます。
食物繊維で腸内環境の改善
グリンピースに含まれる食物繊維は100gあたり8 g程です。一掴みでサラダボウル大1つ分程度の食物繊維があると言われており、人にとっても犬たちにとっても食物繊維を摂取するのに向いている食材であることがわかります。
食物繊維を摂取し、腸内環境が改善されると便秘の解消や、善玉菌が増えることによる腸内フローラ改善により悪玉菌や毒素排出の効果が高まります。
ビタミンB1でエネルギーを作る
ビタミンB1は糖質からエネルギーを作り出す役割を持っています。B1が不足すると疲れやすくなったり食欲が無くなったりしてしまい、走り回れなくなったりと日常生活にも影響が出てきます。
犬にグリンピースを与える時の注意点
生の状態で与えない
生の状態では、お腹を壊してしまうので与えないでください。また、生のグリンピースには消化酵素阻害成分であるトリプシン・インヒビターが含まれているので必ず加熱処理をしてください。
粒の状態で与えない
加熱処理したグリンピースは、粒のままではなく必ず薄皮を取ってすり潰すなど形状が残らないようにしてから与えてください。薄皮を取らずに粒の状態のままで与えてしまうと、上手く消化されずにそのままの状態で出てきてしまいます。
アレルギーに注意する
ごくごく稀ではありますが、アレルギー症状が現れてしまうことがあります。どんな犬にも起きる可能性はありますので、初めてグリンピースをあげるときは、1~2粒ほどをすり潰し少量与えて様子を見てあげてください。痒がる、下痢や嘔吐があるなど少しでも様子がおかしいな、と感じたら動物病院に連絡をし獣医師の判断に従ってください。
犬にグリンピースが入っている冷凍ミックスベジタブルを与えても良い?
グリンピースが入っている冷凍のミックスベジタブルを与えても問題はありません。とうもろこしやにんじんなどグリンピース以外の野菜も入っているので、フードに添えれば彩りも豊かになります。
しかし、コーンはグリンピース同様に消化があまりよくないので、薄皮を取って潰すなどして与えることをおすすめします。冷凍のミックスベジタブルを解凍後にすりつぶすなどして食べやすく工夫をすれば、子犬や小型犬、飲み込みが弱くなったシニア犬も安心して食べられます。
犬にあげてはいけない食べ物10つ
- たまねぎ
- ネギ
- らっきょう
- アボカド
- にら
- にんにく
- ぎんなん
- わさび
- 唐辛子
- 山椒
ネギ類が犬にとって危険なものであることをご存知の方は多いかと思います。ネギに含まれる物質が、犬に対して中毒を起こすので危険と言われていますよね。しかし、危険な野菜はネギ以外にもあり、森のバターとして人気が高いアボカドも犬にとっては中毒を起こしてしまいます。
銀杏には毒性があり、人間でも中毒症状になってしまうことがあるので犬に与えるのも危険です。香辛料は言わずもがな、犬にとっては刺激が強すぎるためわさびや唐辛子などは下痢や嘔吐の原因となってしまいます。
犬に積極的にあげたい野菜
犬の健康に繋がる積極的に与えていきたい野菜もあります。
- キャベツ
- さつまいも
- かぼちゃ
- にんじん
以上の野菜は、茹でたり蒸したりと火を通して与えることで、腸内環境をよくしたり老化を抑えたり免疫力を高める効果が期待できます。特に茹でキャベツは、食物繊維の豊富さに加え消化も良いので便秘気味な犬にはぴったりです。
かぼちゃ・さつまいもは、与えすぎると肥満の原因になってしまうのでフードの量を調整するなどしてバランスよく与えると効果的です。
まとめ
グリンピースに期待できる効果と注意点、そして犬と野菜の関係についてお伝えしました。グリンピース自体は、身体にも良く様々な効果が期待できますが、消化が良いものとは言えません。厄介な薄皮を剥いて潰してあげることで、消化の悪さも少し改善され犬の胃に負担をかけずに与えることが出来ます。
また、与えてはいけない野菜と積極的に与えていきたい野菜もご紹介しました。愛犬の健康を考えるなら、飼い主もしっかり野菜と犬の関係を理解することが大切なのです。