犬にするべきではない『おやつの与え方』3選

犬にするべきではない『おやつの与え方』3選

皆さんは愛犬におやつを与えていますか?「ご褒美などであげているよ」という飼い主さんも多いのではないでしょうか。今回はそんな愛犬のおやつについて、NGな与え方をご紹介したいと思います。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬にするべきではない『おやつの与え方』3選

おやつを食べている犬の写真

しつけのご褒美としておやつを与えている飼い主さんは少なくないでしょう。最近では見た目も可愛いおやつだったり、ヘルシーなおやつだったりと幅広い種類が売られていますよね。しかし、おやつを与えるにあたって注意すべき点がいくつかあります。自分は誤った方法で与えていないか、ぜひチェックしてみてください。

1.最初から「犬のおやつ」を与えている

クッキーの写真

愛犬にしつけを行う時など初めからご褒美として、いわゆるクッキーやジャーキーのような「犬のおやつ」を与えていませんか?確かにおやつは美味しいですし、味を覚えればしつけを行う上で非常に便利なものですよね。しかし、しつけの多くが行われる子犬の時期はなるべくおやつを与えるのは控えてください。

その理由としては、子犬の成長期には必要な栄養素を摂取させることが大切なので、おやつよりもごはんを食べさせたい時期であるからです。おやつばかり与えてしまって、肝心のごはんをほとんど食べないという状態になっては本末転倒です。

しかし、しつけの際に何か与えるものが欲しいという方もいるでしょう。その場合は、ドッグフードを少しとっておいておやつの代わりに与えることをオススメします。

与える時は1回につき1粒~2粒までと決め、ごはんの時間帯に十分な量を食べられるようコントロールしてあげましょう。愛犬の成長具合を見て、少しずつおやつを与えてみるのがいいでしょう。

2.一日に過度な摂取量を与える

ポップコーンと犬の写真

ご褒美としておやつを1日に何度も大量に与えている飼い主さんもいるのではないでしょうか。おやつを与える際には、適切な量と回数を守ることがとても重要になってきます。皆さんは愛犬に与えるおやつの量はどのくらいまでとされているかご存知ですか?原則として、「1日に必要なエネルギー量の10~20%以内」がちょうどいいと考えられています。

犬の必要カロリーは以下の通りです。

必要カロリー=30×体重+70

これは正確には安静時のエネルギー摂取量をあらわしています。ここに、愛犬の状態によって係数をかけて得た数値が、その子の一日分のカロリーの目安になります。

この必要なエネルギー量を把握しておくことで、日ごろからおやつの与えすぎを防ぐことができます。また、しつけなどで1日に何度もおやつを与える場合は、予め与える量の上限を決めておきましょう。過度なおやつの摂取は肥満に繋がり、病気やケガの元になってしまいます。おやつとドッグーフードのバランスを十分に考えてあげてくださいね。

また、おやつを与える場合は1回の量を多くするのではなく、少量を何度も与える方が効果的です。加えてしつけの際にあたえるおやつは高カロリーなものは控えて、低カロリーなものを選ぶようにしましょう。

3.原材料や添加物を気にせずに与えている

犬のフードの写真

おやつを購入する時に、原材料や添加物を全く気にしていないという方もいることでしょう。しかし、人工的な添加物や保存料などが多く含まれているものは体に良いとは言えません。特に「肉副産物」「肉類」といった曖昧な表記をしているものは、何の肉を使用しているか不明瞭な為、購入は避けるようにしたほうが無難かもしれません。

基本的には原材料はシンプルなもの、無添加のものを選ぶようにしてください。また、原材料は袋の裏面に必ず表記されているものですので、チェックする癖をつけると良いですね。

まとめ

見上げている犬の写真

いかがでしたでしょうか。しつけを行う際や、お出かけの時などにあると便利な愛犬のおやつですが、与える時には量や回数、原材料などに十分注意するよう心掛けたいものですね。愛犬の年齢を問わずオススメできるおやつは、乾燥させた肉や魚、ゆで野菜、ボーロ、果物です。その子にあったおやつを見つけてあげるのも飼い主としての役割といえますね。

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