チワワが寒がりな理由
チワワが寒がりと言われる理由のひとつは、原産国がメキシコであることが関係しています。暑い地域が原産の犬種はに被毛がシングルコートの犬種が多いと言われていますが、チワワにはシングルコートの子とダブルコートの子がいるようです。シングルコートの場合、体温を保温するためのアンダーコートが少ないため、寒い環境に適応しにくいことがより多いと言われています。
チワワが寒がりであるもうひとつの理由は、小型犬は体積に対し表面積が広く、体熱を放散しやすいということです。加えてチワワは体高が低いので、地面や床からの影響も受けやすいとされています。
寒がりなチワワの寒いのサイン
体が震えている
動物は寒さを感じると、筋肉を震わせて体温を上げようとします。寒がりなチワワも、体を震わせて体温調節をしようとしますので、震える様子に気付いたら温めてあげましょう。また緊張や興奮、病気など、寒さ以外の原因で震えることもあります。暖めたりなだめたりしても震えが止まらない場合は、他の原因を考えたり動物病院を受診したりしましょう。
足が冷たい
チワワの足先が冷たい場合、体も冷えているかもしれません。体が冷えて血行が悪くなると、足や耳に血が通いづらくなり、場合によっては肉球や耳の先がしもやけやあかぎれになることもあるようです。
寒がりなチワワの足が冷えていたら、まず床からの冷えを疑ってください。足元を暖め、足のマッサージをして血行を良くすることも有効です。暖房器具の使用による乾燥からも、あかぎれになることがあるので、室温と共に皮膚の管理、保湿の管理にも気をつけましょう。
丸まって寝る
チワワが背中を丸めて寝ているときは、寒いと感じているときがあります。丸くなることで、外気に触れる表面積を小さくし、体温を逃がさないようにしているのです。冷たい床の上で丸まって寝ていると、床と接地している部分から体が冷えてしまいます。寒がりなチワワのために、床からの冷えにも気を配ってあげましょう。
寒がりなチワワが過ごす部屋の対策
エアコンの注意点
エアコンを使うと温かい空気が上に溜まり床付近は温まりにくいため、サーキュレーターなどを使い、温かい空気を循環させると、体高の低いチワワがいる場所も温まるでしょう。チワワのためには、人間が快適な室温にするだけではなく人間の足元の空間が温かいかにも気を配ってあげましょう。
ダブルコートの被毛を持つ寒さに強い犬種が寒いと感じる気温は、5~10℃以下とも0℃以下とも言われています。シングルコートの子もいて体高が低く地面や床から寒さが伝わりやすい寒がりなチワワにとっては、それより高い気温でも寒いと感じているでしょう
ヒーターやストーブを使う時の注意点
寒がりなチワワは、熱風が出るストーブやヒーターが好きな子が多く、近づいて温まろうとします。ストーブガードなどを使用し、やけどに注意しましょう。また、チワワが過ごすケージに向かって直接ストーブやヒーターを当てると、暑くなったときに逃げ場を失う危険性があるため、ストーブを置く場所や向ける方向などには工夫が必要です。
ホットカーペットを使う時の注意点
寒がりのチワワのために、床から暖が取れるホットカーペットと部屋全体を温めるエアコンなどの暖房器具との併用をおすすめします。ただし、低温やけどの危険性もありますので、設定温度は低めにしましょう。チワワが暑いと感じた時のために、移動できる場所や涼める場所なども確保しておくことも大切です。電源コードをかじらないように、コードカバーなどの感電予防も必要となるでしょう。低温やけどの他にも、留守番中の温度設定のミスや温かい部屋で過度に興奮して遊んだ場合などに熱中症になる可能性もあるので注意しましょう。
脱水症状の見分け方
寒がりなチワワのために寒さ対策を徹底していると、部屋の乾燥し過ぎには気付きにくいかもしれません。暖房で暖められた室内は乾燥しやすく、皮膚や被毛の乾燥が進みます。
のどが渇けば健康な子であれば自分から水を適量飲むでしょうから、暖房の使用だけからチワワが脱水状態になることはないでしょうが、飼い主さんが知っておきたい健康に関する知識としてここで脱水症状について説明します。
脱水症状が起こると、皮膚の弾力がなくなります。チワワの首の後ろなどのたるんだ部分を指でつまんで軽く引っ張っぱって離した後、2~3秒たっても皮膚が元に戻らない場合は脱水状態になっていることを疑いましょう。また歯茎を指の腹で押し、指を離したときに白からピンクに戻るまで12秒以上時間がかかるときも、脱水症状を引き起こしている可能性があります。
寒がりなチワワへの防寒対策
ケージの寒さ対策
チワワが過ごすケージの中は、床や壁からの冷えが影響しやすいため寒さ対策が必要です。ケージと壁の間に段ボールを挟んであげるだけでも、ケージの中の保温に繋がります。
また出来ることならケージは壁から離れた場所に置いてあげると壁や窓からの寒さが伝わりにくくなります。チワワは体が小さく寒がりの子が多いため、ベッドや毛布などの暖かい素材をケージの中に置いてあげるとよいでしょう。眠る際にも、その上や中で丸くなれば暖を取ることができます。
留守番中の寒さ対策
留守番中は、基本的にエアコンやホットカーペットなどを付けたままにしたり体を温かく維持できるベッドや毛布を用意してあげます。外出中に室温などが心配になってしまう場合は、スマホなどから遠隔操作ができるエアコンや暖房器具のタイマー機能を利用するのがおすすめです。遠隔操作ができる暖房器具の場合には、その時の室温を確認しながら温度設定の微調整が行えます。
スマホから遠隔操作できるエアコンを使用したい場合には、そのようなエアコンを購入する以外にも、スマホとWi-Fi環境があれば従来のエアコンでも使えるスマートリモコンを利用する方法もあります。スマートカメラと連動させることができたり、温度センサーが付いているスマートリモコンがあったりなど、寒がりなチワワに冬場に安心して留守番をさせることができる機能を備えているものもあります。
寝る時の対策
チワワのいつもの寝床に毛布を敷いてあげるだけでも寝る時の寒さ対策ができますが、暖かい素材のペットベッドも寒さ対策としては効果的です。もし、飼い主と一緒に寝たがる様子が見られたら、寝床が寒かったりかたかったりして不快に感じているかもしれません。
寒がりなチワワのために、寝床を湯たんぽで温めるという方法もあります。低温やけど防止のために、お湯の温度に注意し、湯たんぽは必ず専用のカバーやタオルなどでくるんで使用しましょう。
散歩をする時の対策
散歩をする時の防寒対策としては、洋服を着せることが効果的です。暖かい室内と寒い外との温度差が大きい真冬は、寒がりなチワワにとっては大きな負担となることがあります。そんな時には体の熱が逃げないように、洋服を着せて外に出ましょう。冬の散歩は、なるべく日の高い暖かい時間帯に行ってあげることも防寒対策となります。
冬は寒いから散歩をさせるのはかわいそうと思う方もいるかもしれませんが、散歩をすれば日光浴をすることができ、体を温めることにもつながります。運動不足は肥満やストレスの原因にもなり、運動をしないでいて適度な筋肉がついていないと余計に寒がりにもなりますし健康にもよくありませんので、冬でも散歩をさせてあげましょう。寒がりなチワワの場合は、散歩の前に屋内で軽くボール遊びなどをしておくと、よい準備運動になり、体が温まることでケガの防止にもつながるかもしれません。屋内での遊びも、膝や腰などに負担がかからないような工夫をして遊びましょう。
寒がりなチワワの防寒グッズ
寒がりなチワワにオススメの防寒グッズをご紹介します。
1. ドギーマン 遠赤外線レンジでチンしてぽっかぽか
防寒グッズの中でも、湯たんぽは自然な温かさを保つことができるためオススメです。こちらの商品は、レンジで温めるタイプなので準備が簡単で、専用のカバーは丸洗い可能なので衛生的です。じんわりと温め、長時間温かさをキープできるので、寒がりなチワワの留守番にも向いているでしょう。
2. アイリスオーヤマ ドームベッド 犬・猫用Sサイズ
防寒グッズとして、ドーム型のペットベッドもオススメです。体を覆うドーム型のベッドは、犬自身の体温だけでも中の温かさが保たれるため、体への負担が小さいというメリットがあります。しっかりと厚みのあるクッションによって床からの冷えが伝わりにくくなっているので、寒がりのチワワもぐっすりと眠ることができるでしょう。クッションはリバーシブルです。Mサイズもあります。
3. ペット用ホットカーペット
ペット用のホットカーペットも防寒グッズとしてオススメです。こちらの商品は、25~55℃の7段階の温度調節が可能で、愛犬の心地よい温度に設定することができます。コードが保護管で覆われているため、万が一噛んでしまっても感電、漏電を防ぎます。寒がりなチワワのための留守番にもよいですね。
4. あったかダッフルコート
外出時にオススメなのが、犬用のコートです。寒がりのチワワのために、暖かいコートを1着用意しておくとよいかもしれません。こちらの商品は、裏地は吸湿性と放湿性があり、静電気が起きにくいという特徴があります。首回りの保温効果が望めるフード帽も付いていて、寒さや日差しも軽減してくれるそうです。
まとめ
チワワはとても寒がりなことがあるので、その子その子に合わせた防寒対策が必要だということがわかりました。寒さが原因で体調を崩してしまうこともありますので、暖房器具などを使い分けながら、上手に寒さ対策を行ってあげましょう。また室内遊びなどの運動を取り入れることも、血行がよくなり体も温まりますので試してみてください。
寒さや好みによっては暖かい洋服を着て、散歩にも出かけましょう。手先や足先のマッサージをしてあげると血行もよくなり、しもやけやあかぎれの予防にもつながるかもしれません。今回紹介したグッズなども活用し、寒がりなチワワが快適に過ごせるよう工夫してみてくださいね。
ここで紹介されている特定の商品だけをおすすめするわけではありませんので、ご自宅の環境やわんちゃんの過ごし方、ベッドの好み、服を着るのが好きかどうかなどに合わせた防寒対策をしてあげて下さい。
何を使うにしても、布やコード、湯たんぽやカーペットそのものなどをかんで破片や中身を食べてしまうことがないように注意して下さい。