大きいチワワとチワワの種類
大きいチワワはチワワの種類によって影響されるものではありません。チワワには「ロングコート(長毛)」と「スムースコート(短毛)」という2つの種類が存在しまが、どちらも大きさに違いはないとされています。チワワの大きさは個体によって違うと考えられます。
チワワは立ち耳で、体高より体長がわずかに長い体格をしています。クリンとした丸い瞳をしていて、アップルヘッドと呼ばれる丸みを帯びた頭の形が特徴的です。種類別の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。
スムースコート
チワワは古代メキシコに存在していた「テチチ」という犬が祖先だとされており、その後、アメリカで育種されたとされています。アメリカで育種が始められた頃のチワワはスムースコートで、こちらの種類がより原種に近いと考えられます。今でもアメリカではスムースコートのチワワの方が人気があります。被毛は艶があり滑らかな短毛をしていて、首元にだけフリンジがあるのが特徴です。短毛であるため大きい瞳がより際立ち、体の肉付きもはっきりとわかります。
ロングコート
日本で人気のロングコートチワワは、パピヨンやポメラニアンとの交配によって生まれたとされています。全身をフサフサの柔らかな長毛で覆われています。耳や四肢、しっぽに大きいフリンジ(飾り毛)があるのが特徴です。
大きいチワワの特徴
大きさと体型
一般的なチワワの標準体高は12cm~20cmとされており、世界でも小さな犬種として知られています。チワワの中には「世界一小さい犬、体高部門」のギネス記録を持ったものも多くいました。
小さな犬種であると知られているチワワですが、個体によっては比較的大きいチワワも存在します。
チワワの体型には「ハイオン」と「ドワーフ」「スクエア」の3種類があります。ハイオンは脚長でほっそりしており、ドワーフは胴長短足、スクエアは横から見ると正方形に見えるバランスのよい体格をしています。それぞれの体型の違いで、大きく見えたり小さく見えたりすることもあるかもしれません。
体重
チワワの大きさには個体差があると言わています。スタンダードな体重は500g~3kgで、理想は1kg~2kgとされていますが、1kg未満のチワワもいます。逆に肥満でなくても3kgを超えるような大きい個体も存在し、中には5kgを超えるチワワもいるようです。
毛色
チワワの毛色は大変種類が豊富ですが、毛色によって大きいチワワに成長することはありません。チワワの毛色には次のようなものがあります。
- 単色カラー
- パーティーカラー
- トイカラー
毛色はホワイトやクリームなどの単色の他、ホワイトベースで2色の毛色が混ざったパーティーカラー、眉毛のような斑が入ったトイカラーなどが人気です。その他に「ブルー」「グレー」「イザベラ」などの珍しい毛色も存在します。「マールカラー」という毛色をしたチワワの中には難聴や弱視の個体が多く存在するようなので注意が必要です。
性格
大きい、小さいに限らず、チワワは勇敢な犬種と言われており、自分よりも大きい相手を威嚇する恐れ知らずな性格をしています。賢く物分かりもよいですが、独占欲も強いため、やきもちを妬く甘えん坊な一面も持っています。
大きいチワワの価格
チワワの価格は15~20万円が相場ですが、条件によっては80万円の価格が付く個体もいるようです。毛色や毛質、瞳の大きさや、胴体と足の長さのバランスによっても価格は変わります。耳やしっぽの形によっても価格に違いが生まれます。
チワワの場合、子犬で、小さいサイズほど人気があり値段が高いという傾向があります。比較的体格のよい大きいチワワや少し成長して売られているチワワなら、比較的手に入りやすいかもしれません。
大きいチワワの選び方
体格や容姿のチェック
チワワは容姿の違いで成長に差が出るわけではなので、大きいチワワに育つかどうかは成長してみないとわからないとされています。大きいチワワに育って欲しいと思うのであれば、子犬の頃から比較的体つきがしっかりしたチワワを選ぶとよいかもしれません。
親犬の確認
親犬が大きいチワワ同士であれば、子犬も大きく成長する可能性があります。ブリーダーから引き取る場合は、親犬の大きさや血統を確認して子犬を選んでもよいでしょう。
ブリーダーの中には、チワワの健康体維持と犬種固定のため体重規定を考えず、安易にブリーディングしている所もあるようです。規定を守り、親犬の健康体が代々続いているかを確認してから購入しましょう。飼育環境なども実際に見た上で子犬を選ぶことが大切です。
大きいチワワの里親になる
大きいチワワを飼いたいと思う方には、里親制度を利用することもおすすめします。一般的に里親募集に出ている犬は成犬がほとんどです。チワワを子犬から飼う場合は、どの程度の大きさまで成長するかわかりませんが、成犬の登録が多い里親制度であれば、理想の大きさに成長したチワワに出会える可能性も高くなります。
里親になるには里親募集サイトを確認するか、各自治体の保健所や動物愛護団体に問い合わせてみるとよいでしょう。チワワは比較的登録数が多い犬種のようなので、大きいチワワを見つけることも難しくないかもしれません。
まとめ
大きいチワワか小さいチワワは個体による違いであり、プードルのように大きい種類が存在しているわけではありません。大きいチワワを飼いたい場合は、親犬の大きさを確認して大きく成長しそうな個体を選ぶとよいでしょう。
チワワは小さい個体に人気が集中しがちです。しかし、大きいチワワも「デカチワワ」という愛称で呼ばれるほどの魅力があります。大きいチワワの可愛さを知って、家族として迎えられるとよいですね。