ロットワイラーの特徴や性格、飼い方お迎えする価格や方法まで

ロットワイラーの特徴や性格、飼い方お迎えする価格や方法まで

ロットワイラーは、逞しい体つきと堂々とした表情が特徴の犬種です。アメリカやヨーロッパでは人気ランキング上位に入る犬種ですが、日本ではまだ珍しく、性格や体の特徴、どこで購入できるかなどはあまり知られていません。今回の記事では、ロットワイラーの特徴や性格、飼い方やしつけのポイント、迎え入れる方法などをご紹介します。

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ロットワイラーの特徴

ロットワイラー横向き

大きさ

体重:オス50~60kg、メス37~48kg
体高:60cm前後

ロットワイラーは大型犬に分類され、成犬時の体重はオスがオス50~60kg、メスが37~48kg程度になります。平均体高は60cm前後ですが、オスの方が大きく成長しやすく、体高が70cm程度まで成長する個体もいます。骨格が丈夫なため、体の大きさに比べて体重が重いことが特徴です。

被毛

ロットワイラーと言えば黒い毛が特徴的です。胴体全体が黒い毛に覆われていますが、足や胸元、口周りなどに赤茶色のマーキングが入っています。目の上にも短い眉のようにマーキングが入っており、愛嬌のある表情も人気の理由です。短く艶のある毛質で、皮膚にピッタリ沿うような状態で生えています。

体の特徴

ロットワイラーは逞しい筋肉も魅力の一つです。足全体は引き締まっていますが、太ももの付け根の筋肉が非常に大きく発達しています。体に対して首がとても太く、強靭なあごと歯を持っていることも特徴です。

耳は小さな逆三角形の垂れ耳をしています。個体によっては短く丸い尻尾を持っているものもいますが、生まれつきではなく断尾によるものです。断尾については原産国のドイツをはじめ、ヨーロッパを中心に批判的な意見が強く、現在は行われていません。

ロットワイラーの性格

ロットワイラー

温厚

ロットワイラーは温厚で穏やかな性格をしています。少し怖そうな見た目ですが、飼い主や可愛がってくれる人に対しては優しい一面を見せます。自分より弱いものに対して強く出ることはなく、落ち着いた態度を取ります。

献身的

ロットワイラーは、家族に対して非常に愛情深い犬種です。子どもや小動物を献身的に守ろうとする傾向があります。飼い主の言うことを素直に聞く従順な性格のため、信頼関係を築いていくことで深い絆を持つことができるでしょう。

勇敢

ロットワイラーの勇敢さは、自信に満ちた印象を与えます。警察犬や護衛犬としての気質を持っており、敵に対して立ち向かう恐れ知らずな一面があります。難しいトレーニングにも果敢に挑戦するため、訓練がしやすい犬種とも言えます。

警戒心が強い

ロットワイラーは警戒心が強く、番犬としても有能な犬種と言われています。一方で、過剰に防衛本能を発揮して攻撃的になる可能性もあります。見知らぬ人に誤ってケガをさせないためにも、幼い頃からしっかりとしつけを行うことが重要です。

ロットワイラーの飼い方

走るロットワイラーの子犬

環境

体の大きなロットワイラーにとって、狭くて動きにくい場所はストレスの原因になり、ケガのリスクも高まります。

自由に動き回れるスペースを用意してあげると、コミュニケーションも取りやすくなります。庭に運動スペースを設ける場合は、必ず柵を用意しましょう。来客にケガをさせる可能性や脱走を防ぐことができます。

ロットワイラーは暑さに弱い犬種のため、室内飼いをおすすめします。季節に合わせて室内の温度や湿度管理をしっかりとしてあげましょう。

運動

非常に体力がある犬種で十分な運動量を必要とします。散歩は1日2回に分けて行い、合計1時間~2時間程度の運動量を確保しましょう。ドッグランのような広い場所にも定期的に利用すると、運動不足解消に繋がります。

ロットワイラーは訓練向きな気質を持っているため、頭を使った遊びを好む傾向があります。リズミカルに走る、坂道の昇り降りをするなど、さまざまな動きを取り入れた運動もおすすめです。

お手入れ

ロットワイラーは抜け毛が少なく、お手入れがしやすい犬種です。ただし春にかけての換毛期には、大量の毛が抜ける場合があります。短毛のロットワイラーには、ピンブラシを使ってブラッシングをしてあげましょう。定期的にブラッシングやシャンプーを行うことは皮膚病対策にも繋がります。

ロットワイラーのしつけの方法

ロットワイラーの子犬

社会性を育てる

ロットワイラーは警戒心の強さから、犬同士のけんかなど思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。過剰な防衛心を持たせないためにも、社会性を養うことが重要です。

まだ力の弱い子犬や若犬の頃から、さまざまな人や他の犬と触れ合う機会を作りましょう。訓練士やドッグトレーナーといった専門家と相談しながら、社会化のトレーニングを進めていくのが理想的です。

「待て」を教える

ロットワイラーは飼い主に従順な犬種です。飼い主がリーダーだと理解できれば、「待て」などの指示にきちんと従います。家の中や散歩の時に「待て」の指示が守れるように、基本的なしつけが必要になります。指示が守れたときには、たっぷりと褒めてあげてください。

リードを長めに持った状態での散歩は、いざと言う時に制御がしにくくなります。飼い主の横を寄り添って歩く「リーダーウォーク」を身に付けられるとよいでしょう。

噛み癖に対するしつけ

噛む理由によって適切な対応は変わります。子犬が好奇心から甘噛みした場合は、瞬時に「いけない!」と叱って遊びを切り上げましょう。子犬は、噛むと相手をしてもらえないことを徐々に学習していきます。

歯の生え変わる時期に、痒さを抑えるために甘噛みする犬もいます。これは、犬用のガムやおもちゃを与えることで解消されます。ストレスや恐怖が原因で攻撃的になっている場合は注意が必要です。思い当たる原因を取り除いても解消されない時は、訓練士などプロの方に相談しましょう。

ロットワイラーは強靭なアゴと鋭い歯を持ち、噛む力は120kg~150kg程度と言われています。過去には家庭内や公園で、ロットワイラーが咬傷事故が起こしてしまった事例もありました。噛み癖に対するしつけと合わせて、目を離さない、小さな子どもと2人きりにしないといった配慮も大切かもしれません。

ロットワイラーをお迎えする時の価格

ロットワイラーの子犬達

ロットワイラーの価格は20~30万円程度と言われています。国内に頭数が少ないため、50万円の値段がつく子犬もいます。価格には個体差があり、月齢や体の大きさによって変動します。

ロットワイラーを迎え入れる方法

伏せ座りのロットワイラー

ブリーダー

ロットワイラーは、専門のブリーダーからの直接購入が一般的です。ロットワイラーの子犬の中には、股関節形成不全(股関節形成異常)という遺伝性の病気を持つ個体もいます。購入を考える際は、病気の知識や血統の管理について信頼できるブリーダーかを見極めることが大切です。

犬舎を訪ねて飼育環境を確認するとともに、飼い方についてもブリーダーと直接話しをする機会を持ちましょう。ドイツが原産の犬種ですが、国内にもロットワイラーを専門に扱うブリーダーはいます。

「プラウドラッキーワン」

岐阜県に犬舎を構えるブリーダーです。数十年に渡りロットワイラーの繁殖を行ってきた知識と経験を持ち、ホームページではドッグショーの様子なども紹介されています。

「KING&ASH」

愛知県に犬舎を構え、ロットワイラーを中心にアメリカンピットブルテリア、スタッフォードシャーブルテリアなどの大型犬を扱っています。家庭的なブリーディングをモットーにしており、子犬を求めて関西から見学に来る方も多いようです。

「ミスタードッグさくら」

ロットワイラーとセントバーナードを専門に扱い、ドッグショーにも数多く出場しています。栃木県さくら市に犬舎を構えており、手数料込みですが東京や神奈川、千葉、埼玉など関東地方に出張が可能とのことです。

ペットショップ

ロットワイラーが一般的なペットショップに並ぶことはほとんどありません。闘犬として飼われていた歴史もあり、販売店には専門的な知識が必要になるためと考えられます。

稀に専門のブリーダーと直接契約を結んでおり、店舗を介して購入できる場合もあります。この場合も展示販売はされていないため、やはり専門知識を持つブリーダーから直接購入することをおすすめします。

里親

保健所や動物愛護センター、民間のボランティア団体による里親募集から、ロットワイラーの情報を調べることもひとつの方法です。

保護された犬の中には、飼育放棄や虐待などによって強い不安感を持っている子もいます。そのため里親になる飼い主には、深い愛情と最後までしっかりと面倒を見る覚悟が求められます。

ロットワイラーの歴史

ロットワイラー

ロットワイラーの歴史は古く、ローマ帝国時代にローマ軍がヨーロッパ遠征する際、護衛犬として活躍したと言われています。

その後、数世紀にわたり「ロットワイル」という町で牛などを追い立てる牧畜犬として活躍します。現地では「肉屋の犬」の愛称でも親しまれ、町の産業の発展に大きく貢献したことから「ロットワイラー」という名前が付けられました。

1901年には絶滅の危機に瀕しましたが、愛犬家たちが犬種基準を公式化させたことで危機を乗り越えました。現在は警察犬としての才能を見出され世界中で活躍していますし、端正なルックスのため人々から愛されています。

ロットワイラーのブログ

伏せ座りのロットワイラー

毎日こんな感じ

2014年にロットワイラー、2015年にアメリカンピットブルテリアを迎え入れた飼い主によるブログです。1歳違いの大型犬2頭の成長記録が綴られています。

散歩の様子や2頭が遊ぶ姿が多くの写真と共に紹介されており、ロットワイラーと過ごす日常の楽しさがリアルに伝わってきます。

まとめ

ロットワイラー

ロットワイラーは怖そうな印象を持たれることも多いですが、飼い主への愛情が深く優しい性格をしています。落ち着きのある性格と言っても、筋肉質な体で非常に力が強い犬種です。運動量やしつけなど、飼い方の注意点を理解した上で迎え入れましょう。

子犬の頃のしつけは、ロットワイラーの性格に大きく関わってきます。警察犬としても才能を発揮する賢さを持っているので、訓練を通じて気質が安定すれば飼い主にとって素晴らしいパートナーとなるでしょう。

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