人気の犬種ランキング10種類
日本国内で人気の高い犬種をランキング形式でご紹介します。この人気犬種ランキングは、JKC(ジャパンケンネルクラブ)2018年度犬種別犬籍登録頭数を参考に構成しています。
2018年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数 | 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
人気の犬種ランキング 第10位
人気の犬種ランキング第10位は「マルチーズ」です。イタリア原産の小型犬であるマルチーズは、家庭犬として小型化されたわけではなくもともと小さい体を持つ犬種であったことから世界最古の愛玩犬としても知られています。過去にはJKC(ジャパンケンネルクラブ)の犬種別犬籍登録頭数をもとにした人気犬種ランキングで16年間(1968年~1984年)もの間トップの座を守り続けたことも。現在でもその人気は衰えることなく、愛され続けています。
人気の犬種ランキング 第9位
人気の犬種ランキング第9位はフレンチ・ブルドッグです。フランスを原産とするフレンチブルドッグは、日本では昭和初期に多く飼育されていたようです。その後一時人気に衰えが見られたものの、2000年代に入ってから「ブサカワ犬」として人気が高まり現在でも年を追うごとに飼育頭数が増加しています。フレンチブルドッグは個体の体重によって小型犬、または中型犬に分類されます。
人気の犬種ランキング 第8位
人気の犬種ランキング第8位はシーズーです。シーズーは中国を原産とする小型犬で日本国内でも古くから愛玩犬として人気の高い犬種です。特に1990年代に入ってからその人気はピークを迎え、1997年頃まで犬種別飼育頭数ランキング第1位を保持し続けていました。
人気の犬種ランキング 第7位
人気の犬種ランキング第7位はミニチュアシュナウザーです。ミニチュアシュナウザーはドイツ原産の小型犬であり、スタンダードシュナウザーを小型化した犬種です。ミニチュアシュナウザーの改良は長きに渡ってアメリカを主として行われたことからアメリカでは古くから人気の高い犬種であり、ブルース・リーの愛犬であったことでも知られています。日本国内では2000年代に入ってから人気が高まり、現在でもその人気は伸び続けているようです。
人気の犬種ランキング 第6位
人気の犬種ランキング第6位はヨークシャーテリアです。イギリス原産の小型犬であるヨークシャーテリアは「ヨーキー」の愛称で日本国内でも長きに渡って愛し続けられている犬種です。近年では超小型犬として分類されることも。日本国内での犬種別登録頭数ランキングでは1位にこそなったことはないものの、1970年代から3位~5位の上位を常時キープしていることが時代の流行に左右されることのないその人気の根強さを証明しています。
人気の犬種ランキング 第5位
人気の犬種ランキング第5位は柴犬です。皆さんご存知の通り、日本を原産とした日本犬のなかでも天然記念物に指定されている犬種で小型犬、あるいは中型犬に分類されます。柴犬は世界的に見てもその歴史は古く、海外においても「Shiba Inu」の愛称で親しまれています。近年では、海外にも柴犬同好会なるものが設立されたり、柴犬専門のブリーダーが増加したりとその人気は日本国内に留まることなく世界的に高まっています。
人気の犬種ランキング 第4位
人気の犬種ランキング第4位はポメラニアンです。ポメラニアンはドイツを原産国とした小型犬、あるいは超小型犬に分類される犬種で、その繁殖や小型化の歴史にはヴィクトリア女王が深く関わったことでも有名です。日本国内でも1990年代前半頃には飼育頭数ランキング上位に登場しており、その人気は現在でも根強いものとなっています。
人気の犬種ランキング 第3位
人気の犬種ランキング第3位はダックスフンドです。ダックスフンドはその体の大きさによって「スタンダードダックス」「ミニチュアダックス」「カニーンヘンダックス」の3つに分類されます。なかでも日本国内でダントツの飼育頭数を誇るのがミニチュアダックスフンドであり、次いでカニーンヘン、スタンダードと続きます。
ダックスフンドはドイツ原産の犬種であり、ドイツ語でアナグマの意味を持つ「Dachs(ダックス)」と犬を表すフント「Hund(フント)」を合わせた「アナグマ犬」という意味が込められています。その名の通り猟犬として活躍してきたダックスフンドですが日本国内でも1990年代に入った頃からその人気は高まり、1998年から2007年まで犬種別登録頭数第1位を保持し続けました。その後も常にトップ3入りを果たしており、家庭犬としての確固たる地位を確立していると言えます。
人気の犬種ランキング 第2位
人気の犬種ランキング第2位はチワワです。チワワはメキシコを原産国とする世界最小の純血種であると考えられている犬種です。日本国内では2000年頃から人気が高まり、2002年から放送されていたアイフルのCMに出演したロングコートチワワの「くぅ~ちゃん」の影響によって空前のチワワブームが起こりました。犬種別登録頭数においては2001年から2018年まで常にトップ2を保持し続けています。
人気の犬種ランキング 第1位
人気の犬種ランキング第1位はトイプードルです。トイプードルはフランスを原産とする小型犬です。プードルは体の大きさによって「スタンダード」「ミディアム」「ミニチュア」「トイ」の4種類に分類されますが、なかでもトイプードルは最も小さいサイズとなり、超小型犬に分類されることもあります。トイプードルは2008年に犬種別犬籍登録頭数第1位となって以来、不動の人気ナンバー1犬種として高い人気を誇っています。
人気犬種ランキングをご紹介しました。こうして実際に飼育されている頭数をランキングにするとやはり小型犬に人気が集まっていることが分かりますね。10位以降になるとウェルシュ・コーギー・ペンブロークやゴールデンレトリバー、キャバリア、ビーグル、ボーダーコリーなどの中型犬や大型犬が多く見られるようになります。
JKC(ジャパンケンネルクラブ)による犬種別犬籍登録頭数公開データには、ランキング内に登場した有名な犬種から世界的に見ても珍しい犬種まで非常に様々な犬種名が並んでいますので、実際に日本国内で飼育されている犬種一覧表として是非一度チェックしてみてくださいね。お次は人気ランキングに登場した犬種別の性格についてチェックしてみましょう。
犬種別の犬の性格
犬種別の犬の性格をランキング順にご紹介します。
マルチーズ
マルチーズは基本的に温厚な性格をしていますが、陽気で活発に愛玩犬らしく振る舞うことが多い犬種です。飼い主や家族に対しては愛情深く従順ですが、知らない犬や人に対しては神経質になる一面も持つため小さい体ながらに番犬としての気質も持ち合わせています。時には自分よりも遥かに体が大きい犬に対して勇敢に吠えることもあることから「大胆」な一面を持つと表現されることもあります。
フレンチブルドッグ
フレンチブルドッグはそのいかつめの見た目に反して非常に愛情深く、甘えん坊な性格をしています。活発で遊び好き、少々マイペースな一面も持ち合わせ、ユーモア溢れる行動をとることがあるのもフレンチブルドッグの魅力です。非常に利口で鋭敏ですが神経質な部分は少なく、飼い主や家族に寄り添って過ごすことを好みます。フレンチブルドッグの見た目やイメージと異なる性格のギャップがSNSの普及と共に愛好家から発信されることでその魅力に魅入られる愛犬家が増えているのかもしれませんね。
シーズー
シーズーの性格は穏やかな一面と活発な一面を持ち合わせているのが特徴です。見た目の愛らしさに反して頑固でプライドが高く繊細な部分もあるため、しつけ方によっては無駄吠えせず人懐っこい性格になることもあれば、無駄吠えが激しく癇癪を起こしがちな性格になることもあると言われています。基本的には活動的で理解力に長けているため、小さなお子さんやご年配の方がいるご家庭での飼育や多頭飼いにも向いている性格であると言えます。
ミニチュアシュナウザー
ミニチュアシュナウザーは活発で遊び好きな性格をしています。一方で家族に対しては愛情深く、聡明で我慢強いことから、小さなお子さんがいるご家庭での飼育も難しくありません。しかし、ミニチュアシュナウザーの強い警戒心を持ちながらも怖いもの知らずな一面は番犬としての気質となる場合もあれば、無駄吠えに繋がる場合もありますのでしつけ方には注意が必要となります。
ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアはその愛らしい見た目に反して、用心深く勇敢で負けん気が強い性格をしています。このようなヨークシャーテリアが持つ「テリア気質」は、飼い主や家族に対しては非常に愛情深く、分離不安を引き起こすほど常に側に寄り添いたいと願う一面も持ち合わせます。
柴犬
柴犬は利口で勇敢、強い警戒心や自立心を持ち猟犬かつ日本犬らしい性格をしています。飼い主や家族に対しては忠実ですが、知らない犬や人に対して馴れ馴れしくする個体は少ないため番犬にも適しています。しかし、頑固な一面を持ち判断力にも長けることから、しつけが難しいと言われる犬種でもあります。
柴犬は日本国内では非常に馴染み深い犬種であることや見た目の愛らしさばかりに目がいき、柴犬本来の気質を理解しないまま飼育した飼い主が「懐かない」「言うことを聞かない」「性格悪い」などの理由で飼育放棄するケースが問題となっていますが、決して柴犬の性格に問題があるわけではありません。飼い主が柴犬本来の気質をきちんと理解した上で、正しい信頼関係や服従関係を築くことができれば最高のパートナーとなる犬種です。
ポメラニアン
ポメラニアンは活発で遊び好き、他の犬や人に対しても友好的に接することができます。しかしポメラニアンは繊細で注意深い一面も持つため、正しいしつけを行わなければ無駄吠えをしたり、飼い主や家族に対しての依存心や執着心が強く見られたりする個体も少なくありません。とは言えポメラニアンは非常に利口で物覚えも良く、飼い主や家族に対しても非常に愛情深く接するため、正しいトレーニングを行えば素晴らしい家庭犬となります。
ダックスフンド
ダックスフンドは非常に友好的で協調性のある個体が多く、穏やかで優しい性格をしています。ただし、猟犬としての気質を強く受け継いでいるため好奇心旺盛で悪戯好き、情熱的で頑固な一面を持ち合わせているため一貫したしつけが重要となります。利口で辛抱強く順応性も高いとされており、飼い主や家族に対しては愛情深く接します。
チワワ
チワワは陽気で活発、明るい性格をしています。また、チワワはその小さな見た目によらず非常に勇敢であり、注意深い一面を持つことから飼い主や家族以外の人や犬などに、強い警戒心を示すことも少なくありません。そのため吠え癖が付きやすい犬種であると言われることもありますが、正しいトレーニングを行えば無駄吠えを減らすことも可能です。
プードル
トイプードルは知能が高いプードルのバラエティのなかでも、最も聡明と言われることもあります。活発で好奇心旺盛な性格をしており、その運動能力や活動力は非常に長けています。飼い主や家族に対しては愛情深く、知らない犬や人に対しても友好的に接することができるため、家庭犬の優等生と表現されることもあります。また、トイプードルは個体差はもちろん毛色によって気の強さが変わるとも言われており、甘えん坊で神経質な一面を持つこともあります。
犬種ごとの性格についてご紹介しました。犬種ごとに受け継いでいる気質が異なることはもちろん、生活環境や飼い主との関わり方によっても犬の性格は異なります。同じ犬種であってもおとなしい個体もいれば、活発な個体もいますのでまずは犬本来が持つ気質についてしっかり理解することが大切です。
一般的に初心者にもおすすめ、飼いやすい、性格のいいなどと言われる犬種は犬種特有の気質が少ないことを指しているように感じます。逆に言えばしつけが難しいと言われる犬種の性格が悪いという意味ではなく、しっかりと犬種のことを理解したうえで向き合えば犬種に関わらず素晴らしいパートナーになることが可能です。
犬種別の犬の特徴
犬種別の犬の特徴をランキング順にご紹介します。
マルチーズ
マルチーズは選択交配によって小型化された犬種ではないため、他犬種に比べても個体や性別による体の大きさの違いは少ないとされています。その体重はオス、メス共に3.2kg以下、2.5kgを理想と定められており、体高は20〜25cm程度であることが多いようです。
マルチーズの全身を覆う真っ直ぐな被毛は光沢のある純白が理想とされていますが、淡いタン(黄褐色)やレモン色(黄色がかった白色)などの毛色も認められています。また、マルチーズの被毛はアンダーコート(下毛)がないシングルコートであるため抜け毛は少ないものの、その繊細さから毛玉ができやすく日頃のブラッシングやトリミングなどのお手入れは欠かせません。
フレンチブルドッグ
フレンチブルドッグはコンパクトながら筋肉質でがっしりとした体型をしています。顔や鼻は短く、所謂「鼻ぺちゃ」と呼ばれるマズルや「バッドイア」と呼ばれる羽を広げたコウモリのような形状の耳、短い尾も特徴的です。フレンチブルドッグの体重や体高についてはJKC(ジャパンケンネルクラブ)において体重は8kgを下回ってはならず、14kgを越えてもならない。体高は体重と釣り合いが取れていなければならないと定められており、全身の均等性が重視される傾向にあります。
またフレンチブルドッグの短い被毛は艶のあるスムースコートです。ダブルコートのため意外と抜け毛が多く日頃のブラッシングは欠かせません。毛色についてはフォーン(金色がかった色)、ブリンドル(地色に差し毛が入った縞目)、白地に上記いずれかのブチがあるパイドなどが認められています。公認されていない毛色にはブラック&タンやブラウンなども見られます。
シーズー
シーズーは体長が体高よりやや長い長方形型の体型をしており、健康的でしっかりとした四肢はまるで防寒ブーツを履いているかのようにモコモコとしていますがその容姿や振る舞いは気高い雰囲気を纏っています。
たれ耳や大きな瞳、鼻ぺちゃなども特徴で、鼻の周りの毛が多方向に跳ねていることなどから「菊の花のような顔」と表現されることもあり「クリサンセマム・ドッグ」という別名も持ちます。シーズーの体高や体長についてはJKC(ジャパンケンネルクラブ)において体高26.7cmを超えてはならず、体重は4.5kg~8.1kg、なかでも理想体重は4.5kg~7.3kgとされています。
シーズーの豊富な長毛のダブルコートはアンダーコートが密集している性質を持ちますが、抜け毛は少ないとされています。しかし、毛玉ができやすいため日頃のブラッシングやトリミングは欠かせません。また、毛色についてはあらゆる色が認められています。
主にブラックやホワイト、ゴールドなどのソリッドカラー(単色)やホワイトをベースに上記のカラーが斑に混じったパーティーカラーなどが多く見られます。JKC(ジャパンケンネルクラブ)ではパーティーカラーにおいて、前頭部に見られるホワイトのブレーズや尾の先端が白いのはたいへん好ましいとされています。
ミニチュアシュナウザー
ミニチュアシュナウザーはコンパクトながらがっしりとした正方形型の体型をしています。まるでアニメに出てくる仙人の眉毛やひげのようにも見える顔部分の被毛も特徴的ですね。耳は垂れ耳であることが多く、近年では断尾や断耳しない個体も増えてきています。
また、ミニチュアシュナウザーの体の大きさについてはJKC(ジャパンケンネルクラブ)においてキ甲部での体高をオス、メス共に30~35cm、体重は約4kg~8kgと定められています。短く剛毛な被毛の色に関しては、ミニチュアシュナウザーの代表的な毛色とも言える被毛1本1本が霜降りとなった特徴を持つ「ソルト&ペッパー」や「ブラックのアンダーコートで漆黒トップコート」、「ホワイトのアンダーコートで純白トップコート」などが認められています。
ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアは小さな体でありながらその立ち姿は威厳あるヨーキーの性格を表しています。ヨークシャーテリアの体の大きさに関してはJKC(ジャパンケンネルクラブ)において体重3.1kgまでと定められていますが、犬種が誕生してからの日が浅いことや中型や大型のテリアの血統が混じっていることから、標準よりも大きめの個体が生まれることも珍しくありません。
また絹のような長く細い被毛は真っ直ぐ左右均等に伸び、成長するにつれ毛色が変化することから「動く宝石」と呼ばれます。毛色に関しては子犬の頃は全身の殆どがブラックの被毛で覆われており、成長と共にタン(黄褐色)が増え、ブラックの被毛はシルバー、ゴールド、グレーなどに変化していきます。最終的にはタンとダークスチールブルー(濃い青みがかった鋼色)となります。公認されているヨークシャーテリアの毛色はこのスチールブルー&タンのみとされています。
柴犬
柴犬は体長が体高よりやや長く、筋肉質でがっしりとした骨格をしています。小さめのピンと立った耳、くるんと背中に巻く尾も柴犬の特徴ですが、この巻き尾の形にも様々な種類があり、右巻きや左巻き、差し尾、車巻き、太刀尾などそれぞれに名称が存在します。
体の大きさに関しては体重、体高ともにメスに比べてオスの方が大きくなる傾向にあります。JKC(ジャパンケンネルクラブ)においては柴犬の体高についてのみオス39.5cm、メス36.5cm、それぞれ上下各1.5cmまでと定めています。
また、柴犬の被毛は短毛のダブルコートで硬めのトップコートと縮れた柔らかいアンダーコートの二重構造になっています。毛色に関しては赤、黒褐色、胡麻(差し毛)、黒胡麻、赤胡麻、さらに上記毛色は全て「裏白」でなければならないとされています。裏白とは胸の下やお腹、脇や尾の下などちょうど背中から見て裏側に面する部分が白いことを指します。
ポメラニアン
ポメラニアンは「フォクシーヘッド」と呼ばれる狐のような小さい頭部、小さな手足を持ちますがその見かけによらず丈夫な犬種としても知られています。大きな瞳に小さめの尖った立ち耳、顎の周りや背中、背中に向いた尾にある豊富で豪華な飾り毛もポメラニアンの特徴です。
ポメラニアンの体の大きさについてはJKC(ジャパンケンネルクラブ)において体高は20cm±2cm、理想体重は1.8kg~2.3kg、そのサイズに相応しいものでなければならないと定められています。豪華な飾り毛が特徴的なポメラニアンの被毛は密集したダブルコートとなっており、真っ直ぐで粗めのトップコートと短めの柔らかい密集したアンダーコートの二重構造となっています。
ダックスフンド
ダックスフンドと言えば短足胴長が特徴ですが、胸部が発達しており筋肉質でしっかりと引き締まった体型をしているため、短い足でもしなやかに動くことができます。体の大きさについては
生後15カ月を経過した時点での胸囲測定によってスタンダード(胸囲35cmを超える)、ミニチュア(胸囲30~35cm)、カニーンヘン(胸囲30cm以下)に分類されます。
体重に関しては一般的にスタンダードで約9kg、ミニチュアで約5kg、カニーンヘンで約3kgとされていますが、これらの平均体重を超えることも珍しくありません。ダックスフンドのダブルコートの被毛については短毛のスムースヘアード、長毛で柔らかい毛質のロングヘアード、長毛で硬い毛質のワイヤーヘアードの3種類があります。
それぞれ毛色はレッド、レディッシュイエロー(赤みがかった黄色)、イエロー(クリーム)などの単色や濃いブラックやブラウン(チョコレート)にタン、またはイエローの斑を持つバイカラー(2色)、ダップル(複数の色が形作る雑斑)、タイガーブリンドル(縞模様)、ブリンドル
(差し毛)などがあり、更にワイヤーではワイルドボア(イノシシ色)、枯葉色なども認められています。
チワワ
チワワは細い手足にコンパクトな体型をしていますが、アップルヘッドと呼ばれるがっちりとした頭蓋骨を持ちます。大きな瞳に立ち耳、腰へ向かってカーブした尾もチワワの特徴です。チワワの体の大きさについてJKC(ジャパンケンネルクラブ)では理想体重を1.5 kg~3 kgとしており、体高については特に定めていません。
ただ、健康性や品種保全の観点から繁殖犬の体重については厳しく規定が定められており、500g~1.5 kgは許容、体重が500g未満、3kg超の場合は失格とされています。チワワの被毛は短毛のスムースコートと長毛のロングコートの2種類があり、毛色に関してはマール(大理石模様)以外の全ての色、組み合わせが認められています。
プードル
トイプードルは体高と体長がほぼ同じのスクエアタイプで気品あるバランスの良い体型をしています。プードルは体の大きさによって4種類に分類されますが、トイプードルにおいては体高が24cm~28cm、理想は25cmとされており、-1cmまで許容されます。体重は約3kg程度です。
また、全身を覆うトイプードル特有のカールがかった被毛はシングルコートであるため抜け毛は少なく、犬特有の体臭も少ないことで知られています。しかし、絡まりやすい毛質であるため毛玉ができてしまうためこまめなブラッシングやトリミングは欠かせません。トイプードルの毛色についてはソリッドカラー(単色)を理想としており、ホワイト、ブラック、グレー、ブルー、ブラウン(カフェオレも含む)、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバーベージュ、レッド、これらの濃淡について認められています。
犬種別の特徴についてご紹介しました。実際に犬種ごとの特徴を並べてみるとそれぞれに個性があってとても面白いですね。それぞれに歴史があり、受け継がれてきた血統や交配、繁殖によって確立されてきた外見的特徴など、知れば知るほど犬種の魅力に気づくことができそうですね。
まとめ
人気の犬種ランキングについてご紹介しました。こうして改めて犬種ごとの歴史や外見的特徴を調べてみると意外と知らないことがたくさんあります。既に愛犬と暮らしている方も、日々のふとした愛犬の行動や仕草についてその犬種の歴史や気質、特徴などを知ることでより深く理解することができるかもしれませんね。
また、これから愛犬をお迎えしようと考えている方も、犬種の見た目だけではなくその特徴や性格、犬種本来の気質に合った生活環境を提供することができるのか、自分自身の性格と合っているか、愛犬とどんな関係を築きたいかなどを照らし合わせながらお迎えする犬種を選ぶことをおすすめします。