いつ見ても寝てる気がする…。犬は1日に何時間寝るの?

いつ見ても寝てる気がする…。犬は1日に何時間寝るの?

活発で元気よく遊ぶイメージの犬ですが、気がついたらいつも寝ているような気がする、遊んだと思ったらすぐに横になってゴロンとする、なんてシーンを見ると「うちの子は大丈夫なのだろうか?」と、心配になってしまいますよね。そもそも犬は1日に何時間寝るのでしょうか?そしてどれくらいの睡眠時間が「異常」と判断されるのでしょうか?

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犬の1日の睡眠時間

柴犬が寝る

成犬の1日の睡眠時間

犬の睡眠時間は平均で12〜15時間程度と言われています。しかし寝ている時間のほとんどはレム睡眠、つまり浅い眠りであり熟睡はしていないそうです。睡眠時間が長い分浅い眠りがずっと続いている状態だということです。

子犬の1日の睡眠時間

子犬になると体力もなく、成犬よりも動き回るため1日の寝る時間は12〜18時間の睡眠時間となります。さっき起きて遊んでいたと思ったら、もう眠ってしまうなんてこともよくある話です。子犬にとって睡眠時間はとても大切なものです。子犬ともっと遊んであげたいと思っても、疲れて眠っているようならば無理に起こさずそっとしておきましょう。

老犬の1日の睡眠時間

犬は6〜8歳ごろからシニア犬、11歳頃から高齢犬と言われています。この時期になると睡眠時間は成犬の頃に比べて長くなります。高齢になると体力も衰えるだけではなく、筋力も低下するため体を思うように動かせなくなるのが主な理由です。このころの1日の睡眠時間は12〜20時間程度となります。睡眠時間に開きがあるのは、その個体によって体力や体の健康度合いが違ってくるためです。

老犬でもとても元気で成犬時と全く変わらない健康な体と有り余る体力を持っている子もいますし、病気を抱えてしまいほぼ寝たきりの状態になっている子もいます。ただ一つ言えるのは、成犬時よりも睡眠時間が伸びている傾向にあるということです。

犬の1日の睡眠時間が長いのは病気の可能性もある

犬が寝る

犬は1日の半分以上を睡眠に当てているため、いつ見ても寝ているような気がすると思うのは仕方がないことではあります。しかし、あまりにも睡眠時間が長い場合は何らかの病気が隠れている可能性があります。

甲状腺機能低下症

犬の1日の寝る時間が長くなる症状に当てはまる病気の中でも特に気をつけてもらいたいのが、甲状腺機能低下症です。甲状腺から出るホルモンが何らかの理由で分泌されにくくなり、食欲不振、元気減退などをもたらします。この病気を患うと、体の代謝機能が低下をして驚くほどの眠気を引き起こします。また、元気がなくやる気も起きないため、どうしてもゴロゴロとして過ごすことが多くなるのも甲状腺機能低下症の特徴です。

糖尿病

次に気をつけてもらいたい病気が糖尿病です糖尿病を患うと様々な疾患を引き起こすだけではなく、体の機能が低下し睡眠時間も長くなります。時には昏睡状態に陥ることもありますので、体調に変化が見られるのと同時に、1日に寝る時間が長くなったと感じたら念のため獣医師に相談をしましょう。その念のための行動が、愛犬の命を救うはずです。

関節炎

関節炎によって眠気を誘うというよりは、関節炎によって歩くことも動くこともままならないため、仕方なく寝て過ごすようになると言ったほうが良いでしょう。関節炎は高齢犬に多い病気であるため、余計に体力の衰えも手伝って寝て過ごしてばかりになるのかもしれません。関節炎による痛みを和らげてあげる方法は様々あります。歩き方が何となくおかしい、何となく動きづらそうと感じたら獣医師に相談をしましょう。

ストレス

病気や怪我をしていなさそうなのに、1日中寝てばかり過ごしているようならば、それはストレスが大きく関係しているのかもしれません。人間でもストレスがたまりすぎると不眠になり、いつも横になって過ごすようになったり、何もやる気が起きずに毎日寝てばかり過ごすようになりますよね。それと同じく、犬もストレスによって睡眠時間が伸びる傾向にあるのです。場合によってはそのまま鬱病につながる可能性もありますので、1日の寝る時間が長いと感じたら、早めに対処をするようにしましょう。

散歩や餌の時間なのに寝ている場合

ダックス

成犬ならまだしも、老犬や子犬の場合、1日の大半を寝て過ごしているため、時にはご飯の時間や散歩の時間になっても全く起きてくれないこともありますよね。そんな時「こんな気持ちよさそうに寝ているのに起こしてもいいのだろうか?」と少し悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

犬にとって睡眠はとても大切なことで、寝ているときに無理に起こされてしまうとストレスの原因となることもあります。しかし、あまりにも長時間寝ていると体内時計がくるってしまう可能性もあります。特に老犬の場合は、体内時計が狂ってしまうことをきっかけに認知症のような症状を発症することもあります。

また、成犬の場合でも「気持ちよさそうに寝ているから」と散歩をさせないでいると、散歩をしていないことによるストレスや運動不足による肥満に陥る可能性もあります。あまりにも1日に寝ている時間が長すぎる場合や、あまりにも睡眠時間が長く動くのも面倒そうにしている場合、もしかしたら怠け癖が出ているだけかも。

定期的な運動はストレス発散になるのと同時に、肥満の予防にも繋がります。いつも寝てばかりいる愛犬に病気がないのであれば、できるだけ生活リズムを崩さないようにしてあげましょう。時には起こして散歩に連れて行ったりするのも大切です。必要以上に起こす必要もありませんが、場合によっては飼い主が起こしてあげることも大切ですよ。

まとめ

うたた寝する犬

犬の1日の平均睡眠時間は人間よりも長い傾向にあることがわかりました。睡眠時間が長い要因については諸説ありますが、有力なものでいうと野生で生きていた時代は夜行性であったという説と、いついかなる時に襲われてもすぐに行動できるように、常に体力を回復させておく必要があったという説があります。どちらにしても野生時代の名残だということですね。

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