飛行機においてペット犬は荷物扱い
飛行機に乗せる際にその他の受託手荷物として預けられます。そして貨物室へ乗せられる事になります。
空調等は客室内と同じに保たれる仕組みになっているという案内がありますが、人間でも客室内が「寒い」「暑い」外気温によっても感じる事もあります。
「航空便による私のペットの運送に当たり、運送中に発生したペットの死傷について、その原因が自然的原因(航空機内の気圧や温度などの変化を含む)動物自身もしくは他の動物のウイルス・微生物による感染、梱包の欠損にある場合、一切の責任を問わない事を同意いたします」
これは、ペットを飛行機に乗せる際に航空会社へ提出が義務付けられている同意書です。
国内航空会社では「飛行機にペットを一緒に乗せる」為のサービスが色々と用意されています。
空港に獣医師が常駐している所等も近年では航空会社のサービスとして設けられています。(航空会社による)ですが、飛行機に乗せた事でペットに様々な症状が出たり、後遺症が残る様な状態になったり、最悪の場合ショック死等をしても保障される事はありません。
例え賠償請求をしてお金で解決したとしても愛犬は飛行機に乗せる前の状態で戻って来る事はありません。
以前に、貨物室の湿度が高くなりすぎて犬が亡くなった事がありました。獣医師の診断は「熱中症」でした。国際線で飛行時間は2時間ほどでした。
超小型犬で、恐怖のあまり失禁を繰り返しクレートに設置していたお水も、高温になって居たでしょうし、口を付ける事無く、脱水状態になり、高温の貨物室で熱中症になってしまった様です。
人間を運ぶ飛行機は安全に配慮され、快適な空の旅を提供してもらえますが荷物として預けられ、体調の変化にも直ぐに気が付く事が出来ない状況でのペットにとっての空の旅は、どの様にサービスが充実している様に見えても実際は高いリスクがある事を忘れてはいけません。
飛行機にペット犬を乗せられないケース
生後4か月以内の仔犬または老犬
老犬の年齢判断は様々ですが7歳以上の場合、獣医師などのアドバイスを受けているかどうか確認される場合もあります。
心臓疾患・呼吸疾患がある場合
飛行機に乗せる事が命を奪う事に繋がってしまいます。
そして飛行機の利用をお断りしますとあげられている犬種です。
ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサー、シーズー、ボストン・テリア、ブル・テリア、キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ。
短頭犬種と言われる犬達です。また、最近では超小型犬の利用も断られる場合が多くなりました。
航空会社から利用を断られる項目にない場合でも飼い主が注意して判断しなくてはいけない事があります。
分離不安
飼い主と長時間離れている事が苦手な犬。いつも一緒に居て、離れた事が無くお留守番などもした事が無い犬は、飼い主の姿が見えないだけで、過度のストレスを感じます。
完全フリー
常日頃からペットケージに入る習慣が無く練習などもした事が無い犬は、狭いケージに閉じ込められる事に慣れていませんので、過度のストレスになります。
健康状態が悪く継続治療を受けている犬は飛行機の利用は控えた方が良いでしょう。
どの犬種にも共通しますが、「音」によるストレスです。健康な状態の犬でも飛行機の移動、離陸、着陸時に聞こえる音は「恐怖」に感じています。犬の聴力で人間でも「うるさい」「不快」と感じる音はその何倍もの不快感を犬に与えて居ます。
日常とは異なる場所、飼い主の姿が見えない狭い空間で、「恐怖」「不安」を抱えながら飛行機に乗る事で、体調を崩してしまいショック死をしてしまったりする犬も多く居ます。飛行機に乗せる際には、細心の注意と準備が必要です。
獣医師への相談と事前練習を推奨
飛行機に乗せる事が決まっている場合、予めかかりつけの獣医師に相談し健康診断を受けさせましょう。
ワクチンの接種や狂犬病の予防注射等を受けて直ぐのフライトはやめた方が良いでしょう。
準備練習としては「ケージ、クレート」に入る事を覚えさせます。何度も繰り返し狭い空間に大人しく居る事が出来る様にする必要があります。
そして、ケージやクレートに入り、車で出かける練習をしておくのも良いでしょう。いつでもお水が飲めるよう給水器(ノズル式)からお水を飲める練習も必要です。
飼い主の姿が見えない状態を練習したり、ストレスを最小限にする為に事前に十分な練習をしましょう。
飛行機にペット犬を搭乗させる手続き方法
受託手荷物の扱いになるので、基本的には事前の予約などは必要ありませんが、搭乗する飛行機がペットの運送が不可の場合がありますので、事前確認をしておく事をお勧めします。
また、当日の貨物室の状況によっては利用便の変更を求められる場合もある事も理解しておきましょう。
予め、航空会社の同意書をダウンロードし署名捺印を済ませ、注意事項などを十分に理解しておきましょう。
ペットクレートの貸し出しのサービスがあります。飛行機に乗せる際には貨物室に乗せられる事を想定し、対応できるクレートケージを用意する事が必要です。
どの様な物を買ったら良いか分からない場合には、航空会社の貸出用ペットクレートを利用しましょう。このサービスは事前予約が必要になります。
また、給水器などは飼い主が用意し、クレートに取り付けてもらいましょう。その他、タオルや保冷材など季節やその子に合わせて中に入れてほしい物も一緒に用意しましょう。
飛行機搭乗によるペット犬へのストレス
7歳のシニア犬を飛行機に乗せて家族旅行したという飼い主さんの話を聞いた事があります。
飛行機が離陸するまでの間に機内に激しい犬の鳴き声が聞こえたと言っていました。羽田から鹿児島までのフライトでした。
その便に犬はその子だけだったそうです。手荷物受取所で愛犬を受け取り、クレートから出してみると、一緒に入れたタオルはビリビリにちぎられ、クレートの中は糞尿だらけでその上を激しく動き回った様子が見られたそうです。
楽しいはずの家族旅行は愛犬にとっては「苦痛の旅行」になってしまった様です。航空会社のサービスを利用すれば家族全員で旅行に行ける!犬も家族という気持ちは愛犬家なら誰でも感じている事ですが、犬が感じるストレスの事も十分に理解してあげる家族愛も必要です。
飛行機にペット犬と乗る流れ
空港に到着する前に、排泄をすませ給水等も済ませておきましょう。また空腹でも満腹でも体調を崩す事が多いので、食事の時間は注意しましょう。
- 手荷物預かりカウンターにて、所定の手続きをします」クレートやケージにペットが入った状態で出発までをこのカウンターや手荷物置き場で待ちます。
- 貨物室に運ばれ搭乗します
- 準備が整い離陸
- 空港到着
- 貨物室から係員により手荷物受取エリアへ運ばれてきます
直接ペットを受け取ります。航空会社によっては、ペット専用の受け取り場所が指定されている場合もあります。
最後に
ペットと一緒にどこへでも行ける現代には、様々なペット関連のサービスが充実しています。犬同伴で利用できる施設等もたくさん増え、「ペットは家族」という認識が高まり、旅行も遊びも一緒にと望む飼い主さんが多いです。
ですが家族の一員であるからこそ、「気を付けなくてはいけない」事が多くあります。大切な家族であるペットにとっても、楽しく素晴らしい思い出に残る様な体験は宝物です。ですが、命の危険を伴い「恐怖」「苦痛」を与えられる体験は、必要ありません。
飛行機を利用して体調不良など目に見える症状が出ていなくても、帰宅後は十分に注意し、観察しましょう。落ち着いている様であれば十分な休養が必要ですし、少しでもいつもと違う変化があれば、直ぐに獣医師の診察を受けさせましょう。
ユーザーのコメント
男性 Cani
30代 女性 チャコ
ですが、ケージを自分で用意してからは鳴かずに落ち着いている様子でした。たぶん、空港で貸してくれるケージは初めて入るため落ち着かなかったのだと思います。飛行機に乗る前に、事前に自宅でケージを出しておいてワンちゃんにとって落ち着く場所と感じてもらうことも大切なだと思います。
20代 女性 ひなの
20代 女性 イブ
40代 女性 しお
20代 女性 匿名
自由に会いに行けるペット専用部屋だったり、ペット同伴可の客室だったりフェリー会社によって色々なサービスがあって生き物として扱ってくれない飛行機より断然船のほうがいい。
飛行機のほうが移動時間が早くて良いなんて人間の都合。
移動時間が早いから移動時間の長いフェリーよりストレスがかからないって言う人もいるかもしれないけど、命の危険がすぐそばにある飛行機と船酔いの心配もあるけど目に見えるところにいるから不調に気づいてあげられて対処もできるから命の危険までにならないフェリー、どちらが良いかは一目瞭然。
飛行機に乗せるのも船に乗せるのも人間の都合。
それなら一緒にいれる船を選ぶほうが犬にとっても飼い主にとっても最良。
30代 女性 匿名
最初に乗せたのは5ヵ月くらいでした。
クレートに居られる訓練はしてましたが、やはり空港ではギャン鳴き…
私の姿が見えなくなって、しばらくすると鳴き止んではいたようです。
到着してからは、しょんぼりしてましたが、元気は元気でした。
夏は航空会社によっては保冷剤や給水器のサービスをしてくれます。うちの子は給水器はつけていても暴れているのか、クレート内が水まみれになるので、取り付けないようにしてます。
できるだけ夏は朝一、冬はお昼くらいの便を使ってます。
3回目くらいからは、空港の雰囲気が分かるようになり、鳴かなくはなりましたが、ぶるぶると震えて、鼻をクークーと小さく鳴らします。
覚悟はできるようになったのかもしれませんが、ストレスは激しいようです。
何回乗せても、降りてくる時は、大丈夫か心配にはなります。
乗せる前には体調の調整や、食事や水、排泄を済ませる、クレートに慣れさせるなど、充分気を付けてあげた方がいいと思います。
50代以上 女性 匿名
40代 女性 マユ
帰省の度に飛行機を利用し、ワンちゃんと一緒の搭乗は10回以上。春と秋限定で移動しておりますが、今のところはワンちゃん達は至って問題ありません。
お預けする際、また引き取る際も大人しく騒ぐ事はありません。むしろ飛行機を降りれば、その先には大好きな祖父母が待っていてくれることを楽しみにしているようです。勿論、その子の性格や体質にも寄りますが、幼い頃からの経験値は非常に大きいと感じます。
補足ですが、ワンちゃん達の搭乗風景を見ていますと、最終の搭乗で飛行機に乗せて頂いていますし、貨物用の車とは違うエアコンのついた車両で運んで貰っています。
それに我が家のワンちゃんは、我慢出来ない嫌な時は抱っこすると震えるので直ぐにわかります。
今のところ我が家は問題ありませんが、高齢になった時にはフェリーでの移動も今から視野に入れております。
女性 匿名
犬は飼い主と一緒にいたい生き物です。しかし、だからといって、人間のように旅行自体を楽しめるのではないのです。慣れない場所へ行くだけでもストレスを感じるのです。なので、我が家では愛犬が慣れているドライブで行ける範囲でしか旅行をしません。飛行機なんてもってのほか。どうしてもの時は、慣れている家族に預けます。
それくらい覚悟を以って犬を飼っていただきたいです?
女性 カカオ
結果、往復2回のフライトでうちのわんこには飛行機を好きな乗り物にしてあげることはできませんでした。到着ロビーで会えたときのしがみつき方がすごく、怖い思いをしたんだなと反省しました。ワンちゃんによっては何度も乗って慣れている子もいると思いますが、うちのわんこはだめでした。もしかしたらもっと小さいときに経験させていたらよかったのかもしれません。今後は車での移動か、やむをえず飛行機の場合はいつもお願いしているペットホテルにお泊りさせます。わんこのストレスがないことがやはり一番だと思いますので。。
50代以上 女性 茜
ずいぶん前の事ですが、私の勤める会社の同僚が夏休みに愛犬を連れて家族旅行を計画して時に、同僚がその時飼っていた犬種がパグだった為愛犬の搭乗を断られ、行き先を電車で行ける距離に変更したことがあったそうです。
その時犬は飛行機に荷物と同じ扱いで乗せられると聞いて憤りを感じたのを覚えています。
何時間も飼い主さんと離れ離れになり、気圧の変化や地に足が着いていない恐怖も犬は感じていると思います、犬にとってとても大きなストレスになることは間違いがなく、飛行機を利用するリスクはとても大きい事と思います。
旅行などの場合、車や電車で移動できる距離にするか、ペットホテルなどを利用する方がいいかもしれません。
女性 NaNa
50代以上 女性 匿名
40代 女性 りん
30代 男性 匿名
クレートに入るトレーニングはそんなに厳格ではありませんが災害への備えも考えて行っていますので、苦手ではないようです。飛行機対応のものを常に家でも使い、時々その中に自分から入って寝ています。
30代 女性 国際線5時間
女性 あんず
貨物室は空調が効いていないので、夏は耐えられないほどの暑さに、冬は凍える寒さになっているだろうと思われます。水などはクレート内に入れてもOKですが、殆どの犬は飲まないそうです。やはり恐怖とストレスがかかるようです。クレートから出ようとして何度も爪で引っ掻き、足が傷だらけになっていた犬もいたようです。
鼻が短い犬種は気圧で呼吸がしづらくなるためとても危険です。なにかあってもすぐに対応することは不可能なので、高齢犬や病気を持っている犬の場合は飛行機に乗せない方がいいでしょう。小型犬も負担が大きくかかるのであまりオススメしません。身内は、犬を搭乗させる方に一応その旨は話していたようです。犬種によってはお断りもしていたようです。特にフレブル、ペキニーズ等。暑さ寒さに極端に弱い犬種も注意が必要です。気圧だけではなく気温の差も激しいです。
我が家での愛犬も連れての旅行は、関東から関西まで移動することがありますが、飛行機を使わず車で陸路をひたすら走ります。途中途中のサービスエリアなどでお散歩をさせてあげるととても喜ぶので、移動が大変でも車が一番いいです。
40代 女性 まるる
40代 女性 ラッキー
我が家は夫婦ともに実家が北海道で高齢の親がいるので仕方なく連れていってます。短期間だとペットホテルに預けますが。
このようなサイトを見る人は苦渋の決断で仕方なく飛行機に愛犬を乗せていると思います。
お気楽な旅行で乗せてる訳じゃありません。
あまりにも批判的な意見がおおくて悲しくなりました。
ちなみに我が家の愛犬は預ける時はキュンキュン鳴きますが到着後はすぐに元気にしています。
空港と状況によると思いますが、到着後に荷物受取場で空港スタッフの方に「犬を預けたんですが」と声をかけるとすぐに連れてきてくれることが多いです。
黙って待ってるよりも早く会えると思いますよ。
40代 女性 NOKOKOKOKO
しかし、どう考えても、手荷物入れの棚に犬を入れることは当たり前ですが考えられず、犬だってストレスを感じるだろうし(荷物の隙間があれば前後に動くし、呼吸ができるか当然不安)当然ながら反論した末 アテンダントも諦めたようでした。機内持参既定の犬用の鞄を持って乗っているのに(チェッインカウンターでもちゃんと測って了承えて)なぜそのようにアテンダントに言われなければいけないのか アテンダントによっては無知で親切ではない人がいます。私はこれを航空会社へコンプレインしました。あまりにも態度が酷く、こちらも十分周りの客に配所しているのに 乗客の身になって考えるアテンダントが減っているのには残念に思いますし、もう二度と利用しないと思います。
40代 女性 匿名
40代 女性 匿名
飛行機の飛ぶ高度は約10.000m マイナス50℃気圧だと地上の4分の1しかありません
そんな世界で普通生きていけるわけないでしょう
航空会社だって生き物預かるプロなんですよ だいだい手荷物とは別料金取られるし
普通に考えたら 飛行機の生き物用貨物室の空調が効いてないわけないって分かるでしょう?
生き物を飛行機に乗せる=死ぬ って図式が広まってるみたいだけど
はっきり言って営業妨害だと思います
それを証拠に うちのコーギーはかれこれ6回も沖縄に行っております もちろん飛行機で
毎回お迎え時にはケロッとしてますよ
あと「船ならずっと一緒に居られるし 体調の変化にも気づくことができる」
って書き込みもあったけど 上手いこと獣医さんが同乗してくれてたらいいですね
飛行機ならさっさと移動できるんで もっと早く獣医に連れてくことができますけどねw