トイプードルのマズル
マズルとは、犬の鼻や口の周りを指します。トイプードルの顔立ちは、マズルによって違ってくると言われています。
マズルが長い子、短い子で、顔の印象が変わってきます。本来のプードルはマズルが長めなのですが、かわいらしさを求めて、マズルが短いトイプードルも人気があります。
トイプードルはトリミングが必要な犬種ですが、マズルの長さによって、似合うスタイルが変わってきます。
この記事では、トイプードルの可愛さの秘訣をマズルにしぼって、ご紹介したいと思います。
トイプードルのマズルが可愛い条件
マズルの長さ
先述のとおり、トイプードルの顔立ちは、大きく分けるとマズルが長い、短いの2パターンに分かれます。
大人気のテディベアカットが似合うのは、マズルが短いトイプードルです。マズルが短いと、いつまでも子犬のようなあどけなさが残りますし、とても愛らしい顔立ちになります。
マズルが長いタイプのトイプードルは、本来のプードルらしさを残した顔立ちになります。スタンダードプードルに近いスッキリした顔立ちを好む方は、マズルの長いトイプードルがいいでしょう。テディベアカットはあまり似合いませんが、マズルの毛は短めに切って、他の部分は長めにするなど、バリエーション豊かなカットが楽しめます。
また、マズルが長めのトイプードルは、しつけの際にマズルコントロールがしやすいです。マズルコントロールについては賛否ありますが、服従訓練として行いたい場合は、マズルが長い子がいいでしょう。
マズルが短いトイプードルの場合、手でマズルを持つのが難しいので、強くつかんでしまって、愛犬の信頼を失わないように気をつけましょう。
トリミング
トイプードルはトリミングが必要な犬種なので、定期的に通うのが、かわいいマズルを保つ条件です。毛が伸びると、顔周りの毛がボサボサして、マズルのかわいさが引き立ちません。
かといって、あまり頻繁にトリミングを受けさせるのも、犬にとってストレスです。その子によって毛が伸びる速さが違うでしょうが、2~3ヶ月に1度ぐらいの頻度で、伸びた毛をカットしてもらいましょう。
トイプードルのカットスタイルには実にさまざまな種類があり、人気のテディベアカットや、頭の毛をふわふわと長めに残すアフロカット、全体的にスッキリと仕上げるラムカットが代表的です。その他にも、いろいろなスタイルが考えられますので、トリマーさんと相談して、マズルがかわいく見えるカットにしてもらいましょう。
トイプードルのマズルや顔の変化
どの犬種もそうですが、トイプードルも子犬の時期から成長するに従って、顔つきが変化していきます。
子犬のときはマズルがとても短く、目も小さめですが、成長するにつれて、マズルが少しずつ長くなり、目も大きくなっていきます。トイプードルの子犬を見て、成犬になったときの顔の変化を予想するのは意外と難しいです。ブリーダーさんのところで親犬を見て、見当をつけるしかありません。
父犬と母犬で顔つきに違いがある場合、どちらに似た顔に成長するかはよくわかりません。子犬のときは父犬に似ていても、成犬になると母犬に似る場合もあります。家族に迎えたら、顔の違いで愛情が変わるわけではありませんけどね。
トイプードルが子犬から成犬へと成長する過程で、「ブサイク期」と呼ばれる時期があるそうです。生後2か月、3か月ごろまでは、まさにパピーちゃん!という感じでとてもかわいいですが、4か月を過ぎて成犬らしい顔に変化していく途中で、ちょっとブサイクになった?と感じる時期のことだそうです。
そんな時に「可愛くない」なんて言わないでくださいね!顔の変化は、犬の成長過程で起こる自然なことです。子犬と成犬の顔の違いを見ていくのは、飼い主の楽しみのひとつですよ。
トイプードルの子犬の選び方
トイプードルの特徴を知る
トイプードルはこのところ常に人気犬種ですが、「流行っているから欲しい!」とファッションのように選ばず、まずは犬種の特徴を知って、本当に自分に合っているか確かめましょう。
トイプードルはフレンドリーな性格で、比較的飼いやすい犬種ですが、トリミングが必要です。トリミングも飼い主の楽しみのひとつですが、費用がかかることは覚えておきましょう。サロンによって値段が違いますが、最低でも1回につき5000円はかかります。
また、トイプードルは活発な犬種でもありますので、1日2回、1回につき30分程度の散歩が必要です。気候のいい時期だけでなく、暑い夏も寒い冬も、毎日欠かさず散歩に行けますか?まずはここをクリアしないと、犬を飼うことはできません。
どんなトイプードルがいいか考える
トイプードルを迎える条件が整っているなら、どんな子が自分に向いているか考えましょう。
とにかく顔のかわいい子がいい、サイズが大きいまたは小さめがいい、色は何色がいい、そして男の子か女の子のどちらがいいか考えましょう。
サイズが小さめの子を希望する場合、子犬の健康状態をしっかりと確認しましょう。サイズの小さい子は、大きい子に比べて、体質的に弱い場合も少なくなく、シニアになったときに病気にかかりやすいです。健康面も十分に考慮して、サイズを決めましょう。
どこから迎えるか決める
迎えたいトイプードルの顔やサイズ、色などを決めたら、どこから迎えるか考えましょう。大きく分けると、ペットショップ、ブリーダー、保護犬という3つの方法があります。
一番手軽なのは、ペットショップから迎える方法だと思います。これまでは、犬や猫を飼うときは、ペットショップで購入するのが、最もメジャーな方法でした。
しかし、現在ペットショップでの生体展示販売には、さまざまな問題が指摘されています。飼い主にとって一番の問題は、親犬がわからない点です。いくらかわいい子犬でも、どのように繁殖されたかわからない場合、遺伝疾患の有無も確認できません。
良心的なペットショップであれば、どこから子犬を入手したか確認できますので、ペットショップを利用した場合は、そのような店舗を見つけましょう。
トイプードルの子犬の健康状態や、親犬の状態を確認できる点でお勧めなのは、ブリーダーから迎える方法です。その場合、優良ブリーダー(シリアスブリーダー)を探しましょう。
商売目的で繁殖しているブリーダーは、遺伝疾患などに配慮しません。必ず犬舎を見学させてもらい、どのような環境でトイプードルが繁殖されているか確認しましょう。
シリアスブリーダーであれば、犬舎の見学は必ずOKしますし、こちらの質問にもきちんと答えてくれます。また、販売価格もペットショップに比べて適正です。
犬種のスタンダードを重視するブリーダーなら、かわいい子犬を見つけるのも容易でしょう。このようなブリーダーから子犬を迎えるほうが、飼い主にとってもトイプードルにとっても幸せだと思います。
最後に、保護犬のトイプードルを迎える方法も検討してみてください。子犬にこだわらないのであれば、保護犬を迎えることで、1頭のトイプードルに家庭を与えてあげることができます。
この場合は、信頼できる保護団体から迎えることをお勧めします。どのような経緯で保護されたのかわかりますし、気性や健康状態も把握しています。ひょっとしたら希望の色や顏の子がなかなか見つからないかもしれませんが、気長に待てばそのような子が見つかるかもしれません。
まとめ
トイプードルのマズルは、長いほうが好き、短いほうが好きと、好みが分かれるところだと思います。マズルの短い子は、成犬になってもあどけなさが残るところが魅力ですし、マズルの長い子はスマートな印象が良いですね。
トイプードルを迎えるときは、マズルの長さに注意すると、好みの子犬が分かりやすいでしょう。さまざまなカラーもありますし、どんな子が自分に向いているか考えて、選んであげてくださいね。