犬にお酒は絶対ダメ!でも「匂い」はどうなの?

【獣医師監修】犬にお酒は絶対ダメ!でも「匂い」はどうなの?

犬はお酒を飲むと中毒を起こしてしまいます。では、犬がお酒の匂いを嗅ぐのは大丈夫なのでしょうか?もし、あなたがお酒を飲むのでしたらとても気になる事だと思います。疑問を解決していきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬はお酒のニオイを嗅いでも大丈夫?

グラスに入ったワインを嗅ぐ犬

お酒のニオイは大丈夫?

犬はお酒を飲むと中毒を起こすので、犬にとってお酒は大変危険な飲物となります。
では、犬がお酒を飲むのはダメですが、お酒のニオイを嗅ぐ程度なら大丈夫なのでしょうか。
結果から先に言いますと、お酒のニオイを嗅いでも大丈夫です。

お酒のニオイを嗅いだくらいでは、アルコール中毒を起こすことはありません。
ただ、犬は嗅覚がとても優れているので、お酒のニオイを嗅いだだけで、ふらふら~っと酔ったときと近い状態になってしまうことがあるみたいです。
人間でも、お酒の弱い人はお酒のニオイを嗅いだだけで具合が悪くなってしまう人がいますよね?犬もそんな感じで、少し酔ってしまうことがあるようですね。

犬はお酒の匂いが苦手

犬は人間と比べて100万倍~1億倍嗅覚が優れていると言われています。
私たち人間の鼻でもお酒のニオイが漂っていると、すぐに気づきますよね?
私たちよりもニオイに敏感な犬にとって、お酒のニオイは思っている以上にキツく感じているのでしょう。

また、一般的に犬はお酒のニオイが苦手だと言われています。
おそらくお酒のニオイ自体がキツイのと、アルコール独特のニオイが犬にとって不快なものなのかもしれないですね。
さらに、犬にとって中毒を起こす飲物なので、本能的に嫌なニオイとして認識し、危険を避けている可能性もあります。

お酒を飲むと犬に嫌われる?

犬はお酒のニオイが苦手な傾向にありますが、お酒を飲んだ人に対してはどうなのでしょうか?
どうやら犬に嫌がられる場合が多いようですね。
犬はお酒を飲んでいる人の近くに行かなかったり、吠えたりすることがあるようです。

お酒を飲んだ本人はあまり気づきませんが、実は知らず知らずのうちに体からお酒のニオイがしていることがあります。
ドラマで時々、「お父さん、お酒くさい!」というシーンを見たことがあるかと思います。
犬はまさにそんな心境でお酒を飲んでいる人を見ているのでしょう。
もし、あなたがお酒好きで、いつもお酒ばかり飲んでいると、段々と愛犬が近寄らなくなってしまうかもしれません。愛犬に嫌われないように気を付けましょう。

お酒は犬にとって毒

シャンパングラスと子犬

お酒の危険性を知る

犬にお酒のニオイを嗅がせるだけなら、大丈夫だとしても安心してはいけません。
ふだんお酒を飲みながら食事をしているときに、ちょっと目を離していると犬がお酒を飲んでしまったという話を少なからず聞きます。
ふだんからお酒の扱いに気を付けるために、犬にとってお酒はどれ程危険なものなのか、犬がお酒を飲んでしまうとどうなるのかを知っておきましょう。

犬の体はアルコールを分解しにくい

犬にお酒をあげるのは絶対にダメ!といわれている理由は、犬の体はアルコールを分解するのが苦手だからなのです。
犬がお酒に興味津々な姿を見ると、「少しだけなら飲ませても大丈夫でしょ」と思いがちですが、お酒はとても危険なので絶対に飲ませないようにしましょう。

少しのお酒を飲んだだけで、アルコール中毒を起こして呼吸困難になったり、昏睡状態になったりする可能性が高く、酷いときは命を亡くしてしまうことさえあります。

犬がお酒を飲んでしまったら

犬がお酒を飲んでしまうと、急性アルコール中毒を引き起こしてしまう可能性が高く、飲んだ量によっては命を亡くしてしまうこともありますので、できるだけ早く病院に連れて行きましょう。

また、お酒を飲むときは大体夜に飲むことが多いと思いますが、基本的に動物病院は夜診察をしてない所が多いですよね?
ですので、何かあったときのためにあらかじめ夜も診察をしている病院を探しておくと良いですよ。

まとめ

ジョッキのビールと犬

犬にとってお酒は、中毒を起こしてしまう危険な飲物ですが、ニオイを嗅ぐのは大丈夫なようですね。
ですが、お酒のニオイは結構きついので、一般的に犬の苦手なニオイとされています。
愛犬に嫌われないためにも、あまりお酒のニオイを嗅がせないようにした方が良いかもしれませんね

監修獣医師による補足

犬はアルコールを分解できないので、急性アルコール中毒で亡くなる危険性が非常に高くなります。
アルコールの影響は濃度によって異なります。
低濃度: 興奮を抑制することができなくなる
中濃度: 動作に時間がかかったり無反応になる
高濃度: 呼吸機能や心肺機能が停止し死に至る(急性アルコール中毒)
では、具体的にどのくらい飲んだら危険なのでしょうか?身近なアルコールを例にとると

  • ビール(アルコール度数5%): 約110ml
  • 日本酒(アルコール度数15%): 約37ml
  • ウイスキー(アルコール度数40%): 約14ml
  • これは体重1㎏あたりの致死量です。体重が3kg程度の小型犬が日本酒を100ml(牛乳瓶1/2)を間違って飲んでしまうと確実に命を落とします。ウイスキーならば40mlという少ない量で死亡してしまいます。
    お酒を飲むような時には犬が近くにいないように、知らない間に飲んでしまわないように十分注意してください。

    獣医師:平松育子
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