ペンブローグとカーディガンの違いとは
コーギーには、『ウェルシュ・コーギー・ペンブローク』と『ウェルシュ・コーギー・カーディガン』の二種類があります。
どちらも好奇心旺盛で賢く、飼い主には忠実で愛情深く、とても優しい性格の犬です。
コーギーは牧羊犬として活躍してきましたが、カーディガンよりもペンブローグの方が“興奮しやすい”や、“落ち着きがない”などの傾向にあるとされています。
ペンブローグとカーディガンでは、どのような違いがあるのかご紹介します。
ペンブローグとカーディガンの違い①「体高と体重」
ペンブローグ
- 体高 20cm~30cm
- 体重 9kg~12kg
カーディガン
- 体高 30cm
- 体重 8kg~18kg
個体差はありますが、体高と体重で比べてみると、ペンブローグよりもカーディガンの方が、少し大きめなのかなというイメージです。
ペンブローグとカーディガンの違い②「被毛」
ペンブローグの被毛はダブルコートです。
毛色はホワイトとブラウンのミックスが基本ですが、レッド・セーブル・フォーン・ブラックタンなどもあります。
カーディガンの被毛はダブルコートです。
毛色はレッド・ブラック・サーブルなどバリエーションが豊富です。
ペンブローグとカーディガンを毛色だけで見分けるコツとして、「マール」「ブリンドル」という斑や虎柄があるコーギーは間違いなくカーディガンであると考えて良いという情報がありました。
ペンブローグとカーディガンの違い③「歴史」
ペンブローグの起源は、明確にはわかっていません。
1107年頃にフラマン人が、ペンブローグシャー地方に持ち込んだという説や、スウェーデン周辺に暮らしていた犬が、海を渡ってきたのではないかという説があります。
また、11世紀頃にはイギリスにいたのではないかとされ、12世紀の初頭にイギリスのヘンリー二世によって飼われ、王室の犬として有名になりました。
カーディガンの歴史は、ペンブローグよりも古いのではないかとされています。
3000年から4000年ほど前の中央ヨーロッパから、イギリスのウェールズに来たとされており、カーディガンシャーの牧畜犬として活躍していたことが名前の由来になったそうです。
1930年代には、イギリス王室で飼われていたことがありました。
ペンブローグとカーディガンの違い④「日本で飼われている頭数」
日本で見かけるコーギーのほとんどが、ペンブローグですよね。
カーディガンはとても珍しく、日本で飼われている頭数は、ペンブローグの100分の1くらいなのではないかとされています。
実は私もまだカーディガンとは出会ったことがありません。
ご近所にもコーギーと暮らしている方がいらっしゃるのですが、その方もカーディガンとは出会ったことがないそうです。
ペンブローグとカーディガンの違い⑤「性格」
ペンブローグの性格
- 社交的
- 活発
- 賢い
- 好奇心が旺盛
- 警戒心が強い
カーディガンの性格
- 社交的
- 活発
- 賢い
- 好奇心が旺盛
- 警戒心が強い
性格には、特に大きな違いはないようです。
カーディガンよりも、ペンブローグの方が興奮しやすく落ち着きがないと言われることもあるようですが、個体差がありますし、やはりしつけの問題もあるのではないでしょうか。
まとめ
ペンブローグとカーディガンの違いをご紹介してきましたが、実はコーギーには「フラッティー」と呼ばれている長毛タイプがあります。
ペンブローグとカーディガンと同じように被毛はダブルコートなのですが、上毛の方が長いという特徴があるんです。
こうやって比べてみると大きな違いも小さな違いもあって、それぞれの魅力を再発見することができますよね。
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