犬に経口補水液は与えて大丈夫?
経口補水液とは、スポーツドリンクよりも「糖分」が少なく、「塩分」が多い飲料です。脱水対策や熱中症対策に使用され、医療機関でも使用されている「口から」水分やミネラルを摂取するためのものです。
では、このような人間用の経口補水液は犬にそのまま与えても大丈夫なのでしょうか?
結論としましては「与えても大丈夫」です。しかし、容量や与えるタイミングを守る必要があります。
犬が人間用の経口補水液を飲んで大丈夫な理由は、人間用の経口補水液とワンちゃんように市販されている経口補水液の「主要成分にそれほど違いはない」からです。たとえば、犬猫用として市販されている「ハイドロチャージ」という経口補水液と、「OS-1」という人間の経口補水液の成分を比べてみると、
ハイドロチャージの栄養成分(100mlあたり)
- 粗タンパク質 0.1%未満
- 粗脂質 0.1%未満
- 粗繊維 0.1%未満
- 粗灰分 0.4%
- 水分 97.8%
- ナトリウム 120mg (ナトリウムイオンとして5.2mEq)
- マグネシウム 6.72mg
- カリウム 85.9mg (カリウムイオンとして2.2mEq)
- リン 13.2mg
- ブドウ糖 0.12g
OS-1の栄養成分(100mlあたり)
- タンパク質 0g
- 脂質 0g
- 炭水化物 2.5g
- ナトリウム 115mg(ナトリウムイオンとして5mEq)
- マグネシウム 2.4mg
- カリウム 78mg(カリウムイオンとして2mEq)
- リン 6.2mg
- ブドウ糖 1.8g
このように、ナトリウムとカリウムはほぼ配合量が変わらず、マグネシウムとリンはOS-1(人間用)の方が少なく配合されているので、ワンちゃんにとっては害がないと言えます。
いつ摂取するのが良いのか?
では、人間用の経口補水液をワンちゃんに与えてもいいということが分かったところで、「いつ飲むのが効果的なのか?」について調べました。
基本的には、脱水があるときに飲ませるものですので、少し熱中症ぎみになっていたり、下痢や嘔吐でお水がでている時に飲ませてあげてください。なかには、暑い日や激しいお散歩に行く前に飲ませたりする場合もあるかと思いますが、そういう場合は飲ませすぎには十分注意してください。
ただし、経口補水液は吸収率が高いので、がぶ飲みさせたり、少量のブドウ糖も入っていますので与え過ぎには注意が必要です。
また、重症例ではなく、軽症の子に対して使うものですので、あまりにもぐったりしている場合はすぐに病院に連れて行きましょう。さらに、塩分濃度が高いので、腎臓病や心臓に疾患を持っている子の場合は、飲ませる前に獣医師に確認するようにしてください。
上記のハイドロチャージの例では、犬の体重5kgにつき1日1本(200ml)を目安に与えるそうです。
手作りもできます!
愛犬の脱水・熱中症予防に経口補水液を与えたい!でも毎回買うとコストがかかるし・・・でも大丈夫です。手作りしちゃえばいいのです。しかもおうちにある材料で簡単にできます。
経口補水液の作り方
- 水 1000ml
- 砂糖 大さじ4と1/2 (40g)
- 塩 小さじ1/2 (3g)
これをまぜまぜするだけ!ただし手作りは腐りやすいので、冷蔵庫に保存して早めに飲み切るようにしてくださいね。もちろん飼い主さんも一緒に飲めるので、作っておくと便利ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
人間用の経口補水液をワンちゃんに与えることは可能で、脱水や熱中症予防に効果的なのでした。是非、日々の水分補給に取り入れたいですね。
ユーザーのコメント
女性 匿名
経口補水液を予防に使うのは問題有ると私も思います
まだまだ熱中症に注意が必要ですので、水分は十分にとってくださいね!
今回は知っているようで知らない「経口補水液」のことをブログに書きました!
http://kanshoku.org/2018/08/03/rehydration-solution/
今日も元気ハツラツ!
健やかな1日でありますように(^^)