諸説あり!ダルメシアンの起源
一般的に、ダルメシアンは、クロアチア原産の犬といわれています。ダルメシアンという名前も、原産地に当たるダルマチア地方に由来しています。
ですが、その起源については諸説あり、現在でも謎に包まれているのです。その理由は、ダルメシアンがジプシーと共に各地を旅していたからだといわれています。
ポインターとグレート・デンの混血?
イタリア原産の犬・ポインターと、ドイツ原産の犬・グレート・デンの混血によって生まれたのでは?という説もあります。確かに、ダルメシアンのスラリとした体型はポインターによく似ています。
古代エジプトやギリシャで飼われていた?
古代エジプトや古代ギリシャでは、黒い斑のある犬が描かれた美術品がいくつも出土しています。この黒い斑のある犬はダルメシアンでは?という説も唱えられていますが、確証は得られていません。
インドからギリシャに伝わった?
そもそも原産地はインドであり、インドからギリシャに伝わってヨーロッパ全土に広まったのでは?という説も、近年では浮上しています。
馬と走れる!ダルメシアンの能力
ダルメシアンの使役犬としての歴史は長く、猟犬としてだけでなく、牧畜犬や番犬としても活躍してきました。それだけダルメシアンは万能だということです。ですが、ダルメシアンの能力はそこに留まりません。
他の犬にはなく、ダルメシアンだけに備わった素晴らしい能力がありました。それが、馬を先導して走るという能力です。これは、上でご紹介したように、ジプシーと共に馬車旅をしていたために備わった能力だとされています。また、馬のほうもダルメシアンには警戒心なく、よくなつくのだそうですよ。
馬車の護衛犬
この能力を買われて、ダルメシアンは馬車の護衛犬として活躍しました。馬車の後ろを馬と一緒に伴走したり、盗賊から馬車を守ったり、馬車が人ごみの中を走る際には先頭に立って誘導までしていたというから驚きです。
消防署の先導犬
かつて、アメリカでは消防車も馬車を使用していました。その際にはやはり、ダルメシアンが先導犬として活躍したそうです。その歴史から、現在でも、アメリカの消防署のマスコットにはダルメシアンが使用されています。
ダルメシアンの性格と飼い方
性格
ダルメシアンは一般的に、活発で遊びが大好きです。また、馬車の護衛を行っていた歴史から、警戒心も強い犬ですが、賢くて飼い主さんにはとても忠実です。
飼い方
遊び好きの性格と、持久力の高さから、ダルメシアンを飼育するには相当な運動量を確保してあげる必要があります。
また、温暖な地域原産のため、寒さには弱い傾向があります。冬は、室内飼いの暖かい環境で過ごさせてあげましょう。
お手入れ
ダルメシアンは短毛種のため、被毛の手入れは楽なように見えがちですが、意外にも抜け毛が多い犬種です。また、放っておくと皮膚病になりやすい犬種でもあります。
大がかりなトリミングやシャンプーはそれほど頻繁に行う必要はありませんが、こまめなブラッシングは欠かさないことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?知っているようで、意外と知らないことも多かったのではないでしょうか。
あまり日本の町中でダルメシアンに出会う機会は多くないかもしれませんが、101匹わんちゃんのマスコットを見かけた際には、この記事を思い出してみてくださいね。