日本で人気の犬種とは?
日本では小型犬が人気ですが、ランキングにも表れています。
人気犬種のランキング
- 1位 トイプードル
- 2位 チワワ
- 3位 ミックス(体重10kg未満)
- 4位 柴犬
- 5位 ミニチュアダックスフンド
- 6位 ポメラニアン
- 7位 ミニチュアシュナウザー
- 8位 ヨークシャーテリア
- 9位 シーズー
- 10位 マルチーズ
(引用元:アニコム損保株式会社「人気犬種ランキング2018」)
大型犬が最初にランクインしたのは13位ゴールデンレトリーバーです。
その後も小型犬が続き、20位 ラブラドールレトリーバー、29位 バーニーズマウンテンドッグがランクインしています。
なぜ、こんなにも小型犬が人気なのでしょうか。
日本で小型犬が人気の理由 その①「住宅事情」
賃貸の情報を探していると「小型犬可」「ペット応相談」を目にすることが多いのですが、実際に相談してみると、大きい犬はちょっと…と断られてしまうことがほとんどです。
うちには超小型犬のポメラニアンと体重15kg未満のミックスがいますが、定義としては15kg以下を小型犬、35kg以上を大型犬と言います。
そのため、うちのミックスは大型犬に入らないのですが、一般的には「大きな犬」として扱われるようです。
捨て犬だったミックスを保護するときも、家族として迎えるときも、持ち家であったからこそできたことでした。
残念なことに、引っ越し先がペット不可だから愛犬の里親を募集しています、といった書き込みが後を絶たないのも現実です。
日本で小型犬が人気の理由 その②「暮らしと環境」
都会では車を持たない人が多いと聞きます。最近では、若者の車離れも深刻化しています。
大型犬と暮らしている方の中には車は必須だと思われている方が多いのではないでしょうか。病院へ連れて行くとき、車がなければ運ぶことができません。小型犬なら、近所の病院まで抱っこして連れて行くこともできます。
旅行ならキャリーバッグに入れて一緒に電車や新幹線に乗ることもできます。自身の暮らしに適した大きさの犬を選ぶ方が多いことから小型犬の人気が高まったのではないでしょうか。
日本で小型犬が人気の理由 その③「負担」
「経済力」「時間」「体力」は犬と暮らす上でとても重要なことです。もちろん小型犬と暮らす上でも必要で重要なことですが、大型犬の半分以下の負担で済みます。
年金暮らしの高齢者にも負担が少なく、愛犬と一緒に運動やお散歩をするなどし、体力や若々しさや健康を維持するためのパートナーとして暮らしている高齢者も多いですよね。
大型犬の場合、食費や医療費など毎月にかかる費用は数万円にもなり、健康に過ごしたとしても生涯にかかる費用は数百万円にもなるとされています。
病気の治療や手術にも数万円から数十万円とかかりますし、経済力がなければ大型犬と暮らすことはできません。しつけや運動のため、時間と体力にも余裕がなければなりません。
犬のカラダの大きさに合った運動が必要であり、お散歩は朝と夜の2回、30分から1時間くらいが必要です。運動やお散歩は毎日必要ですので、犬に適した運動量を与えてあげることができなければ大型犬と暮らすことはできません。
大型犬の場合、制御力も問われます。お散歩中に引っ張られて転倒しケガをしたという話や制御することができずに逃げ出してしまったという話はよく耳にします。体力的に制御することができないのでれば、十分なしつけをする必要があります。
しかし、自身で十分なしつけをすることができる人は少なく、トレーニングに出すための経済力がないという人もいらっしゃるようです。
介護の負担も大きい
超小型犬でさえ介護はとても大変なものです。大型犬ともなれば、気力も体力も相当なものが必要になります。
寝たきりになってしまったとき、そのカラダを持ち上げてあげることができるでしょうか。寝返りをさせてあげるだけでも相当な体力がなければ難しいと思います。カラダが大きければ大きいほど介護の負担も大きくなるのです。
寝たきりになってからの数週間、ケアと治療にかかった費用は数十万だったという話を聞いたことがありますが、とても大きな負担だったのではないかと思います。
まとめ
日本で小型犬が人気の理由として、住宅事情・暮らしと環境・負担にフォーカスしてご紹介しました。
日本特有の生活事情や、高齢化社会などの問題もあって、小型犬の人気が高まっているのは事実のようですが、日本という国の動物に対する法律や概念や意識にも関係しているのではないかと感じました。
ただ、私の愛犬を含め、ミックス犬種や中型・大型犬など、色々な犬種を周りでは見かけます。小型犬だけでは無く、そういった犬種でも暮らしやすい社会になるといいですね。