イケメン!と話題の「ヤクーチアンライカ」とは?
ヤクーチアンライカとは、超古代犬種のひとつです。「シベリアンハスキー」や「樺太犬」とは、血縁的に近い犬種と言われています。北極圏とシベリアでは、何百年もずっと昔から飼育されていました。
原産はロシアの「サハ共和国」で、がっしりとした筋肉質のカラダ、そして透き通るような青色をした美しい瞳で、目の周りに特徴的な模様を持った個体もいます。
その美しい見た目から、一時期ネット上でも「かっこいい」と話題になった犬種です。
ヤクーチアンライカの歴史
原産国のサハ共和国では、何百年もずっと前から育成されていた犬種で、その屈強な体で、主人や荷物を運ぶためのソリ犬として活躍してきました。また、熊などの獲物を狩るための猟犬としても用いられていたこともあります。
確立された純血を維持し続けている犬種であるにも関わらず、FCI(国際畜犬連盟)への公認申請を行っていません。
ヤクーチアンライカは、サハ共和国でしか飼育されていない大変希少な犬種で、今現在も、そのほとんどが実用犬として活躍しています。そのため、ショードッグとしてお目にかかれることは滅多にありません。
ヤクーチアンライカの原産地
ヤクーチアンライカの原産地である「サハ共和国」は、ロシア(ロシア連邦)内にある共和国です。その土地柄から、「日本人が100%行くことのない国」や「世界一寒い国」などと言われている極寒の国です。また、サハ共和国の総面積は3,103,200平方kmで、地方行政単位としては世界最大になります。
サハ共和国の地表は、全て永久凍土で構成されており、面積の約40%が北極圏に含まれています。冬の寒さは想像を絶する寒さで、地域によっては、-71℃に達する地域もあります。
そんな寒さの厳しい国で産まれたヤクーチアンライカは、環境に適した体に進化しました。特にその特徴的な柔らかく密生した長毛は、分厚い三重構造になっており、体の熱を逃すことがありません。そんな被毛を持っているからこそ、マイナス50℃の酷寒の環境を耐え抜くことが出来るのです。
ヤクーチアンライカの性格
ヤクーチアンライカはとても温厚な性格で、飼い主や家族や仲間との結束を重視する犬種です。その一方で、見知らぬ相手に対してはとても警戒心が強く、番犬としても高い能力を発揮することができます。
ヤクーチアンライカの犬種名にも含まれる、「ライカ」とは、もともと「ラヤート(吠える)」という言葉が語元で、ライカ犬種はよく吠える事で知られています。
しかし、そのライカ犬種の中でも、ヤクーチアンライカは比較的物静かな犬種で、無駄吠えの少ない犬種と言われています。
ヤクーチアンライカは日本でも飼育することができる?
とても魅力的な犬種なので、飼ってみたいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ヤクーチアンライカは「日本で飼育する事が難しい犬種」です。
熱を逃がさない三重構造の被毛や、マイナス50℃を超える極寒の環境に適応した体では、日本の環境では暑すぎるため、適用する事が出来ません。
日本の住環境でも、被毛をトリミングしてしまい、さらに冷房を併用すれば飼育は可能なようですが、一般の家庭で飼育すると考えると、現実的ではないでしょう。
また、日本で近い環境で言えば、北海道が該当するかもしれませんが、北海道であっても北部の寒い地域で飼育する必要があるでしょう。それでも、サハ共和国とは環境が大きく違うため、飼うのに適した環境とは言えないでしょう。
まとめ
私も、はじめてヤクーチアンライカの写真を見たとき、ハスキーのような、シェパードのような、とてもかっこいい姿と青い瞳に惹かれました。
原産国でしか飼育されていないこと、FCIへの公認申請を行っていないこと、ドッグショーなどではお目にかかれないことなど、とても残念なのですが、一生に一度は会ってみたい犬種のひとつです。
この記事を読んでくださったみなさんの中には、ヤクーチアンライカをご存知の方がどれくらいいらっしゃるでしょうか。
実際にヤクーチアンライカと会ったことがあるよという方もいらっしゃるでしょうか。
もっともっと知りたくなる魅力あふれる犬種ですよね。
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女性 匿名