アザワクの性格
アザワクの性格は、プライドが高く、独立心があります。用心深く見知らぬ人には関心を示さず、クールで束縛を嫌い、自由に生活することを好むと言われています。アザワク同士で一緒にいると、それぞれが優位に立とうとケンカになってしまうことも、あるようです。
一度信頼関係が持てると、アザワクは家族に対するように深い愛情を向けてくれますが、人間が上手にリーダーになることができないと、独立心が強い性格ゆえに問題行動を起こしてしまうこともあるようです。
アザワクの性格を考えると、子どもがいる家庭や、狭い所で家庭犬として飼育するのには向いていないと言えます。
アザワクの特徴
アザワクは、マリ共和国原産のサイトハウンド犬種です。サイトハウンドとは、獣猟犬のことで、獲物を追跡し、追い詰める際に用いられます。サイト=視覚という意味があり、視力に優れ、視力により獲物を追跡します。
アザワクの特徴は、サイトハウンド犬種のため頭が小さく、脚やしっぽが長くスリムな身体をしています。あばら骨がくっきりわかるのが特徴ですが、体中とても筋肉が発達しています。耳は垂れ耳、しっぽは垂れ尾でサーベル形、被毛はスムースコートです。
アザワクの毛色はレッドブラウン、ホワイトのパッチがあるものがいます。目のふちと爪の色が、ブラックなのも特徴的です。両目の上に1つずつ、マロのような丸い眉毛があって、かわいいです。アザワクの体高は58~74cm、体重は15~25Kgの大型犬です。
アザワクは狩猟犬だけあり、体力を保ちながら走るスピードは速く、ドッグレースに出場した際の記録によると最高時速は65Kmです。なんと、車と同じくらいの速さで走ることができるのは驚きです!
アザワクは暑さにとても強い犬種ですが、毛が短く筋肉が多いことから、寒さにはとても弱いので、冬のお散歩時には、服を着せてあげるなど工夫が必要な一面もあります。
アザワクの価格
アザワクは希少な犬種なので、日本国内で手に入れるのは非常に困難かも知れません。ブリーダーからも難しく、輸入で入手するしか方法がないようです。アザワクの価格は30万円ほどと言われていますが、輸入の場合は、大型犬の航空運賃、予防接種、飼育料など加算されて高額になります。
アザワクの寿命
アザワクの寿命は、10~12年ほどと言われています。比較的健康な犬種ですし、被毛も短くお手入れしやすいので、上手に飼育することができれば寿命を全うすることができます。
アザワクはその身体能力の高さから、ドッグレースなどで活躍できる犬種です。運動量の多い犬ならではの骨折や、関節炎には注意が必要です。
アザワクの歴史
アザワクの祖先は謎ですが、もともとはアフリカ大陸、サハラ砂漠南部のマリ共和国に住んでいる遊牧民トゥアレグ族が生み出した犬種です。そして、トゥアレグ族のみが飼育していた特別な犬種として知られています。別名トゥアレグ・スルーギとも呼ばれます。
トゥアレグ族はアザワクと一緒に食事をして、寝るときも一緒というように、家族の一員として、アザワクをとても大切にしています。狩りに出かける時も、人と一緒にラクダに乗って移動するほどです。
これは、狩りをするために体力を温存するという意味合いがあるようですが、アザワクに対するそんな扱い方から、トゥアレグ族のアザワクに対する深い愛情と絆が見てとれます。
アザワクの狩猟方法は、視覚で獲物を発見したら、ひたすら追い回して、獲物の体力を消耗させた所を仕留めるというものです。
ですから、アザワクが、いかにスタミナと体力がある犬かが容易に想像がつきます。非常に多い運動量を消費することが必要な犬種なので、初心者が飼育するのはとても難しいかも知れません。
まとめ
アザワクは、マリ共和国の遊牧民トゥアレグ族にとって、家族同然に愛されている特別な犬でした。そして抜群のスタミナと体力で獲物を追いかけ、弱らせるという方法で、長年ともに狩りを手伝ってきました。
最高時速65キロで走ることもできる、ずば抜けた身体能力も持っているアザワクは、現在ドッグレースなどで活躍している子もいるそうです。犬の中でもずば抜けた瞬足を、いつか間近で見てみたいですね!
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10代 女性 みけ