保護施設の犬たちはどこから来るの?

保護施設の犬たちはどこから来るの?

動物愛護センターでは迷い犬や迷い猫を保護し、元の飼い主へ返還したり新たな飼い主へと譲渡したりといったことが行われています。しかし保護されている動物は「迷い動物」だけではありません。どのような経緯で愛護センターへ収容されるのでしょうか。

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脱走して迷子になったパターン

ケージの中の犬

ひと昔前には道端や空き地などにいた野良犬も、近年ではすっかり見かけることが無くなりました。保健所や愛護協会の啓蒙によって人々の意識が変化したため、犬を飼うときに屋内で飼う人が増え放し飼いをすることがあまりなくなったからでしょう。屋外でノーリードの犬を見かけると、とてもびっくりしてしまいます。
お散歩をするときも皆さんカラーとリードをつけていますので、犬がひとりで出歩く姿をみることはほとんどありません。

しかし犬は本来広い縄張りの中を移動しながら生活する動物です。そのため外を徘徊したい欲求を持つ犬も多く、いつのまにか脱走をしてしまう子が少なくない割合で存在するのです。 
現在の日本では犬を住宅の中で飼育する割合が増えており、出ていく隙がなかなか無いと考えられがちですが、お散歩の前後で家からの出入りの際や戸締りの不注意などでするりと人の手をすり抜けて出て行ってしまう子もいます。

そして一回出て行ってしまうと開放感でいっぱいになってしまうのでしょう。近所の徘徊だけではなく、ずいぶんと遠くまで走って行ってしまうのです。こうして発生した迷い犬が通報を受けて愛護センターへ保護されます。

近隣の愛護センターや保健所に保護されればよいのですが車社会では事故の心配も発生します。またどんどん遠くへと迷ってしまって県をまたいでしまうと、マイクロチップ等が無い場合は飼い主に適切な連絡がいかない場合もあります。

ブリーダー・ペットショップからくるパターン

犬のシルエット

ブリーダーとはペットショップ等で販売される子犬を生ませる繁殖場のようなところです。多くは犬種に対する理解と愛情をもって母犬の健康管理を行い、優秀な子犬を育てているところですが、中には体調を考慮せず母犬の発情のたびに繁殖を行い高額で子犬の取引を行うところもあります。

そういったブリーダーのもとでは母犬が出産に適さなくなると、余計なコストがかかるため母犬の処分を行うのです。
その処分とは数年前までは保健所での殺処分や獣医師による安楽死でした。現在では動愛法の改正により、自分たちで新たな里親を探すなり愛護協会等へ依頼するなりして新しい飼い主へ引き渡すように指導されています。

しかしそういった手間を惜しみ、愛護センターへ引き取りを依頼する業者もいるのです。

またペットショップも同様です。一度販売した子犬でもその後に病気が発覚して返品になった場合や人気がなくて売れ残りとなってしまった子の場合、ブリーダーへ返品したり愛護センターへ引き取り依頼をしたりして、やむなく愛護センターへ保護犬として引き取られるのです。

一般の飼い主からの飼育放棄によるパターン

高齢者と犬

こちらもひと昔前には「飼ったけど大きくなったからいらない」「におうからいらない」「お金がかかるからいらない」といった飼い主側のわがままによる飼育放棄が話題になっていました。

しかし現在ではこういったケースではなく、「どうしても飼い主が飼育できなくなったため」やむを得ずというケースが多くなっています。

例えば高齢の一人暮らしの飼い主が死亡、または老人施設等へ引っ越すため、犬が飼育できなくなったというケースです。今の日本は超高齢化社会であり、核家族化が進んだおかげで都市でも地方でも身寄りのない高齢者の一人暮らしが増加しています。また住居も一戸建てではなく集合住宅に住む人も多く、そのためいざ飼い主が高齢で飼えなくなっても、子供や親せき、あるいは友人知人が犬を引き取れる状況にない場合も多いのです。

最近では犬の寿命も延びているため、高齢犬の介護を行っているご家庭も多いかもしれません。小型犬ならまだしも、中型犬以上の体格だった場合は老犬介護も大変な労力が必要です。自分が年を取ってから犬を飼う場合、ちゃんと犬の介護ができるかどうか、自分の年齢や体力を計算する必要があるといえます。

まとめ

正面を見つめる犬

いかがでしょうか。
一概に保護施設にいる犬といってもそこに至る経緯は様々です。しかし共通して言えることは、犬を飼育する場合はその生涯に責任をもって飼わなければいけないということでしょう。迷子にさせたり、一時の流行で飼う犬種を決めたり、また自分と犬の老後を考慮しなかったりといったことのないように心がけ、保護施設に収容される犬が少なくなる未来を創っていきたいですね。

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