アラスカンマラミュートとシベリアンハスキーを比べてみた!
犬は現在の姿に至るまで、多くの種類に分かれてきました。進化の過程や、人間が行った交配の歴史など、要因は様々ですが、いまもその種類はちゃくちゃくと増え続けています。
そんな犬種の中には、ほとんど見分けがつかないほどよく似ている犬種がいます。
犬種の性質が近かったり、派生した犬種の関係であったり、理由は様々ですが、その中でも、「アラスカンマラミュート」と「シベリアンハスキー」は、とくに見分けがつきにくい犬種のひとつです。
今回は、アラスカンマラミュートとシベリアンハスキーにはどのような違いがあるのか、2匹の特徴を比較してご紹介したいと思います。
アラスカンマラミュートとシベリアンハスキー 体の特徴
体高(肩から爪先)
- アラスカンマラミュート
オス・・・58cm~63cm
メス・・・50cm~58cm
- シベリアンハスキー
オス・・・50cm~60cm
メス・・・45cm~56cm
体長(胸骨からお尻)
- アラスカンマラミュート
オス・・・明確でない
メス・・・明確でない
- シベリアンハスキー
オス・・・80cm~90cm
メス・・・70cm~80cm
アラスカンマラミュートの体長は明確な基準がなく、体高よりも体長が上回るとされています。
サイズ分類
- アラスカンマラミュート・・・大型犬~超大型犬
- シベリアンハスキー・・・中型犬
アラスカンマラミュートは個体差が大きいため、大型犬である個体と超大型である個体に分けられるとされています。
体重
- アラスカンマラミュート
オス・・・明確でない
メス・・・明確でない
- シベリアンハスキー
オス・・・20kg~30kg
メス・・・16kg~25kg
アラスカンマラミュートの体重は明確な基準がなく、基準よりもバランスの整ったカラダであることが望ましいとされています。
アラスカンマラミュートとシベリアンハスキー 被毛の特徴
被毛の色
- アラスカンマラミュート・・・ブラック / グレー / レッド / ホワイト / セーブル
顔はホワイトが優勢であり、お腹と足先と尻尾の先端は必ずホワイトが優勢でなければならないようです。
- シベリアンハスキー・・・全ての色
全ての色が許容されており、頭部にある斑が特徴です。顔とお腹にホワイトがあると良いとされているようです。
被毛の特徴
- アラスカンマラミュート・・・ダブルコート
- シベリアンハスキー・・・ダブルコート
顔の特徴
- アラスカンマラミュート・・・耳は小さめの立耳で、マズルは細すぎず尖りすぎない。
- シベリアンハスキー・・・顔は小さめ、耳は大きめ、マズルは細めである。
瞳の色
- アラスカンマラミュート・・・茶褐色のみ
- シベリアンハスキー・・・茶褐色 / ブルー / グレー / オッドアイ
尻尾の特徴
- アラスカンマラミュート・・・背中に乗る巻き尻尾
- シベリアンハスキー・・・ブラシ尾で程良く垂れ下がっている
アラスカンマラミュートとシベリアンハスキーの見分け方
体格の違いで見分ける
アラスカンマラミュートとシベリアンハスキーとでは、明らかにアラスカンマラミュートの方が大きいです。アラスカンマラミュートは骨格が大きいため、とくにオス同士を比べてみると差が歴然として分かります。
尻尾の違い
アラスカンマラミュートは巻き尻尾であり、背中に乗っています。イメージとしては、秋田県や柴犬のような尻尾です。シベリアンハスキーはブラシ尾であり、程良く垂れ下がっているのが基本です。尻尾を見比べるだけでも見分けがつくのが特徴的です。
瞳の色の違いで見分ける
アラスカンマラミュートの瞳は茶褐色のみであり、茶褐色以外の瞳の色を持つものはアラスカンマラミュートとは認められません。シベリアンハスキーの中には茶褐色の瞳の色をもつものもいますが、巻き尻尾なのかブラシ尻尾なのかと比べて判断することができます。
実は共通点も多い!?
見分けがつきにくいほどよく似ているアラスカンマラミュートとシベリアンハスキーですが、細かく比較してみると違いがよくわかりますよね。しかし、意外と共通点も多くあるようです。
たとえば、被毛がダブルコートであること。飼い主さんの共通の悩みといえば、換毛期の大量の抜け毛なのではないでしょうか。そして、アラスカンマラミュートもシベリアンハスキーも極寒の地で活躍する犬です。
走ることに優れ俊敏なシベリアンハスキーは、ソリを引いて走ることが得意です。強靭な足腰を持つアラスカンマラミュートは、重いものを運ぶことに適しています。
まとめ
私がアラスカンマラミュートとシベリアンハスキーを見分けるとき、とくに見分けやすい「尻尾」を最初に見ます。
以前、近所にアラスカンマラミュートとシベリアンハスキーを多頭飼いされている方がいらっしゃったのですが、見慣れてくるとパッと見ただけでも見分けられるようになるから不思議でした。
最近はどちらも見かけることがないのですが、モフモフとしてとても大きく、甘えん坊な性格がとても可愛い犬種たちです。
▼シベリアンハスキーについて詳しく知りたい方はこちら