犬にりんごジュースを飲ませることで期待できる効果
「1日りんご一個で医者いらず」という言葉をよく聞いたことがありますね!人間にとっても、りんごは健康と美容効果が期待できる果物ですが、犬にとっても同じように健康に効果があります。犬にりんごジュースを飲ませることで、以下のような健康効果が期待できます。
- 代謝がアップする
- 抗酸化作用
- 整腸作用
- 疲労回復
- 筋肉や骨の強化
代謝がアップする
りんごに含まれているパントテン酸は、糖と脂質、たんぱく質のエネルギー産生に不可欠です。動物性たんぱく質を主なエネルギー源にしている犬たちにとって、エネルギー代謝をアップさせるのに適しています。
抗酸化作用
りんごに含まれているりんごポリフェノールには、抗酸化作用(加齢や紫外線により発生する活性酸素を取り除き、免疫を高めたり、がんやアレルギーの改善に役立つ作用)がたくさん含まれています。りんごジュースを犬に飲ませることで、免疫を高めることができます。
整腸作用
りんごジュースに含まれている食物繊維はわずかですが、りんごには腸内環境を改善するペクチンという栄養素が含まれています。腸内の善玉菌を増やして、腸内の老廃物を効率よく犬の体外へと排出してくれます。老廃物の中には余分の脂肪や毒素が含まれているので、長い目で見て犬の健康を守るために役立ちます。
疲労回復
いつだって元気なワンちゃんは疲れ知らずなイメージがありますが、犬だって疲れます!体内に疲労物質の乳酸が溜まったままになると、免疫が落ち、病気や感染症にかかりやすくなるでしょう。りんごには、りんご酸とクエン酸が含まれているので、効率よく体内に溜まった乳酸を取り除くことができます。
筋肉や骨の強化
りんごに含まれている銅の成分は、骨の形成を助ける効果があるそうです。またエピカテキンというりんごポリフェノールは抗酸化作用があり、筋肉を強化したり心臓病のリスクを減らすことでも知られています。
犬にりんごジュースを飲ませる際の量
りんごジュースには、りんご100%のものと濃縮還元したものの2種類があります。りんご100%のものは、絞ったりんごの果汁をそのまま低温で冷凍保存したものです。
濃縮還元したものは、絞ったりんごの果汁を加熱し水分を飛ばしてから冷凍保存し、後でその果汁に水分や甘味料などを加えて作られています。
犬に与えてはいけないりんごジュースは、このように濃縮還元され、甘味料や水分などを加えられたりんご100%ではないジュースです。りんご30%配合などのジュースを店頭でよく見かけますが、こうしたものを与えるのはやめましょう。
犬にりんごジュースを与えるなら100%のりんごジュースがおすすめです。
また量についてですが、りんご1個分を絞った場合、そのジュース量は約150cc といわれています。150cc は大きめのコップ3分の1くらいになります。りんごのカロリーと犬の大きさを考えて与えすぎに注意しましょう。
犬にりんごジュースを与える際の注意点
糖質に注意
りんごの糖質の多さに気を付けることです。りんご1個で糖質約30gもあり、バナナ1本は糖質21.4gと考えると、りんごにはかなりの糖質が含まれていることが分かります。
先にも述べましたが、りんご1個分をジュースにする場合、ジュース量は約150ccで、約135キロカロリーになります。体重制限をしている犬や、太りやすい犬に与える場合、少量にとどめましょう。
多すぎる繊維質に注意
りんご100%が良いということから、ミキサーで皮ごとりんごと水分を加えてりんごジュースを作る方もいるかもしれません。犬の腸は人間の腸とは違って短く、食物繊維をたくさん消化するのに適していません。
一気にたくさんあげてしまうと、子犬や高齢犬の場合は腸に負担がかかり過ぎてしまいます。与えるなら少しずつ、また、ジューサーで繊維質をよく擦り下ろすなどの工夫が必要です。
金属の器を避ける
りんごのポリフェノールは酸化しやすいことから、犬に与える場合できるだけ金属の容器に入れることは避けましょう。擦りおろす場合も、金属の擦りおろし器よりプラスチック製や陶器のものが適しています。
まとめ
りんごジュースは犬に与えても大丈夫な飲み物なので、適量を与えることにより、さまざまな健康効果が得られることが分かりました。りんごが大好きなワンちゃん達には朗報ですが、りんごジュースは糖分が高いので与えすぎにはよく注意しましょう!
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