犬の習性や本能を理解している
なぜ犬が吠えるのか、なぜ犬は逃げるものを追いかけるのか、疑問に思うこともたくさんあると思いますが、犬の習性や本能を理解することで解決できる疑問ばかりです。
飼い主にとっては無駄吠えでうるさいだけかもしれませんが、犬にとっては必要なことであり、理由もなく吠えるわけではないのです。
犬の習性や本能を理解することができれば、愛犬にとっても飼い主にとっても幸せで快適な生活を送ることができるようになります。
愛犬をしっかり観察していますか?
犬には習性や本能がありますが、犬それぞれに性格があります。
「犬とはこういうものだ!」「うちの愛犬はこういう犬だ!」と決めつけるのではなく、毎日しっかり愛犬を観察し、愛犬がどのような性格なのか、何が好きで何が苦手なのか、何が必要で何が不要なのかなどを理解してあげることが大切です。
毎日しっかり観察していると、ほんの少しの異常にもすぐに気づくことができ、病気の早期発見にも役立ちです。
愛犬が日々どのように過ごしているのかを知ることで、より快適な環境と暮らしを与えてあげることができます。
犬としての暮らしを満たしてあげることができる
くまちゃんカットや柴犬カットなど被毛をカットしてオシャレを楽しんだり、お洋服を着てオシャレを楽しんだり、満足しているのは飼い主だけなのではありませんか?
愛犬の犬としての暮らしは満たしてあげられているでしょうか。
犬は長年ずっと人間と暮らしてきたため、人間との暮らしに適応することができていますが、犬としての習性や本能を全て失ったわけではありません。
だからこそ、しっかりとしつけをしてあげる必要があるのですが、その中でも犬としての暮らしをしっかり満たしてあげることができなければ、ストレスがたまり、人や犬を襲うなどの問題行動を起こしてしまうようになるのです。
体力を十分に使うこと
犬種にもよりますし個体差もありますが、犬はカラダを動かすことが大好きです。お散歩すること、走り回ること、おもちゃで遊ぶことなど、思いっきりカラダを動かしたいと思っています。
汚れてしまうからと気を遣ってお散歩している方もいらっしゃると思いますが、芝生や土の上で寝転がって思いっきりスリスリしたりして遊びたい犬もいます。
「今日は寒いからお散歩は中止」「雨が続いていてお散歩に行けていない」どちらも人間の都合ですよね。
室内でもできる遊びを使ってカラダを動かしたい本能を満たしてあげることはできますし、愛犬が犬としての暮らしを満たすためには、飼い主がある程度の時間を用意しなければなりません。
犬を飼う前に、犬のために毎日ある程度の時間を用意してあげることができるのか、考えるべきなのだと思います。
理想的な飼い主とは?
飼い主と愛犬との関係性については実に様々で、どの飼い主と愛犬との関係性を見てみても、明らかに悪いものはあっても、どれが良いとはなかなか言えないものです。
飼い主はそれが良いことだと考えて愛犬と日々を過ごしているでしょうし、愛犬はその日々の状態しか知り得ないですし、そのようにして過ごしてきたのだから、誰が否定しようと関係ないのです。
飼い主のライフスタイルによって異なる飼い方
愛犬の飼い方は飼い主のライフスタイルによって異なります。
基本的には室内で過ごすけれど、お散歩やドッグランに行くし、庭やデッキで日向ぼっこもするし、ドライブやおでかけにも一緒に行く。
完全に室内飼いで外には一歩も出たことがない。
庭に犬小屋を置いて屋外で過ごしているけれど、雨の日や寒い日や暑い日は室内で過ごすこともあるし、お散歩にもドッグランにも行くし、毎月のトリミングにも行く。
玄関先に犬小屋を置いて屋外で過ごしており、お散歩に行くこともなく、シャンプーしてもらうこともなく、雨の日も風の日も犬小屋の中で耐えている。
私もいろんな犬と飼い主を見てきましたが、それぞれにライフスタイルがあり、パートナーとして暮らし続けているのです。
愛犬にとって飼い主が全て
近所には、毎日虐待を受けている犬がいました。それでも飼い主が帰って来ると尻尾を大きく振って喜んで出迎えるんです。どんなにひどい飼い主でも、愛犬にとってはその飼い主が全てであり、共に暮らしているんです。
理想的ではない飼い主もたくさんいますが、最も良くない飼い主は「飼い主をやめてしまう飼い主」です。愛犬を捨てる、もしくは、愛犬を他人に譲る、そんな飼い主は最も良くない飼い主です。
犬の寿命は20年ほどですが、その20年を共に過ごすことを誓ったはずなのに、守ることができない飼い主がとても多いです。
「引っ越し先の家が犬を飼えない家だから里親募集しています」
「こんなにお金がかかると思わなかったので手放しました」
このような理由で愛犬を見離す飼い主がいるのが現状です。どんな理由があっても、そんな最低な飼い主になってはいけないですよね。
まとめ
どんな飼い主が理想的で良い飼い主なのか、どんなに話し合っても答えは出ないと思います。家族として迎えたとき、愛犬が寿命を全うするまで、その一生を預かると誓ったはずです。
愛犬の死を看取るまで、ずっと寄り添うことができる飼い主、それが理想的で良い飼い主のひとつなのではないでしょうか。
私は常に考えています。
「もし、自分が病気や事故で愛犬たちより先にいなくなってしまったら。」
「もし、自分が病気やケガで寝たきりになり家に帰ることができなくなってしまったら。」
それは、犬を飼う前に考えなければならないことでもあります。
幸い、一人暮らしではなく家族と暮らしているため、私に何か起きたときはお願いすることにしていますが、愛犬たちが寿命を全うするまで、その一生を預かるのは自分自身でありたいなと思います。
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20代 男性 匿名