頑張りすぎは禁物!老犬介護の心構え
大好きな愛犬には少しでも長生きしてほしい。それは、全ての愛犬家の願いです。けれど、シニア期のわんこにはさまざまな健康トラブルが付き物ですし、それにともなって介護が必要となるケースも増えています。老犬介護には、どのような心構えで臨めばいいのでしょうか?
わんこの年老い方を知っておくこと
愛犬が年老いていくことを想像するのは、誰でも辛いものです。ですが、シニア期は否応なく訪れます。そのときに、愛犬の突然の変化に驚いたり、うろたえたりしてしまわないよう、わんこの年老い方を知っておくことが大切です。シニア期に入ったときにどんな変化が起きるのか、何ができなくなるのか、どんなことから不自由になっていくのか等を知っておくことで、介護の心構えをしておきましょう。
「介護」ではなくまずは「手助け」から
介護というと「何か特別な知識や技術が必要なのかな?」「自分に本当にできるのかな?」と仰々しく考えてしまいがちですが、介護の第一歩は、わんこができなくなったことや、やりづらくなってきたことを「手助けしてあげる」ことです。そのためにはまず、わんこが何をしたいと思っているかを察してあげることが必要ですよね。それを察してあげられるのは、飼い主であるあなたです。介護が必要となる日までに愛犬との絆を深め、わんこが求めていることが何なのか、分かってあげられるようになっていたいですね。
頑張りすぎずにゆったりとした気持ちで
「これまで自分に幸せを与えてくれた愛犬に、少しでも恩返ししたい」という気持ちから、わんこの介護をひとりで抱え込んでしまう飼い主さんも少なくありませんが、頑張りすぎは禁物です。人間の介護と同様に、わんこの介護も長期に渡ることも多く、ともすれば終わりの見えない戦いになってしまいがちです。飼い主さんが頑張りすぎてしまった結果、飼い主さん自身が体調を崩してしまったり、介護を続けられなくなってしまったりしては、飼い主さんもわんこも不幸になってしまうだけです。現在は、わんこ向け介護サービスや一時預かり、老犬ホーム等、さまざまなサービスが登場しています。誰かを頼ることを後ろめたく思わずに、自分のライフスタイルと体力に見合った老犬介護との付き合い方を見つけることが大切です。
これがあると便利!用意したい介護用品
わんこの介護用品もさまざまなものが登場しています。必要となる介護用品は、わんこの介護の必要度合いによってもちろん違いますが、今回は介護のシーン別にいくつかご紹介します。
食事の介護
- 食器台
- シリンジ/ドレッシング容器
食事をとる際に手足で身体を支えているのが大変そうになったり、腰が立たなくなってしまった場合には、食器台を利用して高さを出してあげると、かがみ込む姿勢をとらずに済むので楽になります。
また、介護のレベルが進み、流動食を与えるようになったら、注射器のような形をしたシリンジで食べさせてあげることになります。専用のシリンジを購入してもいいですが、100円ショップ等でも売っているドレッシング容器でも代用が可能です。
散歩の介護
- 歩行補助器具
- ドッグカート
足腰が弱ってきても、大好きな散歩に行きたいという気持ちを持ち続けているわんこは多いもの。そんな気持ちに応えてあげるためにも、歩行補助器具はぜひ揃えておきたいものです。
また、歩行補助器具で支えて歩くのが大変な場合には、ドッグカートを利用してしまうのも1つの方法です。自分の足で歩くことが難しくても、カートで連れ出して外の空気を吸わせてあげるだけでも、わんこにとっては気分転換になり、良い効果があります。
生活の介護
- 床ずれ防止マット
- クッション
- ドライシャンプー
寝たきりになってしまった場合、心配なのは床ずれです。床ずれを防止するためには、低反発素材の床ずれ防止マットを敷いてあげたり、通気性の良い素材のシートを重ねてあげたりしましょう。特に体重がかかりやすい部位にはクッションを当ててあげると良いでしょう。なお、ドーナツ型のクッションは体重が均等に分散されないため、NGです。
また、水を使わなくてよいドライシャンプーを用意して、定期的に身体をきれいにしてあげることも大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「うちの子はまだ若いから、介護はまだ先のこと」と思っても、こういった現実があるということを今のうちから知って、想像しておくことが大切です。愛犬と最期まで幸せに暮らすために何ができるのか、考えておきたいですね。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 ままたん