犬の介護で感じる独特な臭いの原因は?おうちでできるケア方法!

犬の介護で感じる独特な臭いの原因は?おうちでできるケア方法!

シニア期に入った愛犬が独特な臭いを放つようになったと感じる飼い主さん、多いのではないでしょうか。今回は動物介護士資格を持つペットケアアドバイザーが、犬の介護期に感じる臭いのケア方法をご紹介します。

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記事の提供

以前はトリマーとして働いていましたが、愛犬を亡くしたことをきっかけにペットロスカウンセラーに転身しました。現在はペットロスカウンセリングやグリーフケアを行う一方で、Webライターとして動物に関する記事を執筆しています。

独特な臭いの原因は?

犬の鼻 アップ

シニア期に入り独特な臭いが目立つようになるワンちゃんは珍しくありません。しかし、「その独特な臭いの原因は何なのだろう?」と飼い主さんは気になってしまいますよね。

考えられる原因にもいくつかあるのですが、まずはシニア期や介護期に感じる臭いの原因について詳しくお話します。

皮脂腺の老化

人でも「加齢臭」という言葉をよく耳にしますよね。これは皮脂腺の中にある「ノネナール」という臭い物質が原因だと言われているのですが、犬の場合も同じです。

人でも犬でも、老化により段々と皮脂腺の機能も衰えていきます。そのため、今までは発生しなかった臭いが気になるようになったり、臭いの分泌量が増えたりするのですね。

肛門嚢が溜まっている

犬の肛門付近には「肛門腺」といって、「肛門嚢」と呼ばれる分泌物を溜めておく袋があります。この肛門嚢ですが、うんちに臭いをつける分泌物のため、嗅いでみるとかなりの悪臭がします。

通常はこの肛門嚢はトリマーがシャンプーついでに絞って流したり、排泄の際に自然とうんちとともに出て行ったりします。

しかし、シニア期に入ると体への負担を考えてトリミングの頻度が減ったり、排泄でも上手く踏ん張ることができずに肛門嚢が残ったままになってしまったり…。

シニア期に入った子が独特な臭いを発するのには、この溜まった肛門嚢が原因だったというケースも珍しくはありません。

口内トラブル

シニア期に入った犬で多いのが、口内トラブルによる臭いです。

人の場合、歯垢が歯石に変わるまでには2週間ほどかかると言われていますよね。

しかし、犬の場合にはたった3日ほどで歯垢が歯石になるため、毎日のように歯磨きを行っていないと年齢を重ねれば重なるほど口の中には歯石が多くなる…ということになります。

それに加えて、シニア犬の場合は運動量も減ってくるため自ら水を飲むことも減ってきます。それに伴って唾液の分泌量も減ってしまうので、若い時以上に歯垢がつきやすく、臭いの原因にもなるのです。

耳の炎症や病気

「この独特な臭いはどこから来るのだろう?」と愛犬の体中の臭いを嗅いでいて、耳が臭く感じることもあるかもしれませんね。

しかし、通常の耳垢であれば溜まっていてもそれほど強い臭いを感じることはありません。臭いが強い場合には、耳の中での炎症や病気を疑いましょう。

シニア期には免疫力も落ちるので、気づかないうちに耳の病気になっていることは珍しくありません。特に垂れ耳の子の場合、群れやすく飼い主も気づきにくいので注意が必要です。

おうちでできる臭いケア

泡を乗せた犬

シニア期や介護期の犬の臭いで考えられる原因についてお話しました。では、愛犬に独特な臭いを感じた時、家族はどのように対処していけばいいのでしょうか?

ここからはおうちでできるケア方法について、お話します。

シャンプー

体から独特な臭いを発している犬の場合には、やはりこまめにシャンプーをして体を清潔に保つことが重要です。

とはいえ、シニア期や介護期の犬にとって、今までのように体中を濡らして行うシャンプーは大きな負担をかけてしまうことも考えられますよね。

ですので、シニア期・介護期の子にシャンプーを行う時は、短時間で済ませられるように工夫をしましょう。

  • シャンプーを泡切れのいい種類にする
  • 水を使わないスプレータイプのシャンプーにする
  • シャンプータオルを使う

「シャンプー」と一言に言ってもタイプはさまざまです。愛犬の状態に合った種類のシャンプーを選んでくださいね。

また、シニア期の子は肌が弱いことが多いので低刺激のものを選んであげるのが安心です。

肛門絞り

肛門嚢が溜まっている子の場合、溜まった分泌物により肛門腺が破裂してしまうこともあります。飼い主さんは適度に愛犬の肛門腺を絞って、溜まった肛門嚢を外に出すようにしましょう。

ただし、肛門腺絞りにはコツが必要なので、一般の飼い主さんには難しい場合もあるかもしれません。

無理に行うと肛門周辺の皮膚にダメージを与えたり、肛門嚢が飛び散って部屋や飼い主さんに臭いがついたりということも……。

動物病院やペットショップ・トリミングサロンでは、肛門線絞りのみを行ってくれるところもあります。ご自分で行うのが難しい場合には、無理せずにプロにお願いするようにしましょう。

歯磨き

口臭がきつく感じる場合に関わらず、犬でも毎日の歯磨きは大切!愛犬がごはんを食べ終わった後のルーティーンとして、飼い主さんが行ってあげるのが理想です。

ただし、慣れていない子だと歯ブラシを嫌がってストレスを抱いてしまうこともあるでしょう。歯ブラシを嫌がる場合には、歯磨きシートやおやつタイプの歯磨きガムを利用するのがおすすめです。

耳を拭く

耳は、傷つけてしまうことを恐れてなるべく触らないようにしている飼い主さんも多いかもしれませんね。しかし、人の指が入る程度の深さの拭き掃除ならば過度に恐れる必要はありませんので、安心してください。

耳用のクリーナーをコットンなどに湿らせてから飼い主さんの指に巻き、耳の中を優しく拭いてあげましょう。

シャンプー同様に、皮膚の弱いシニア期の子でも安心して使える低刺激のものを選んでくださいね。

こまめなケアで臭い対策を

愛犬のシニア期や介護期で感じる独特な臭いの原因とケア方法について、詳しくお話しました。

以前はある程度自分でグルーミングできていた犬であっても、シニア期に入るとそれも大きな負担となってしまうことも珍しくありません。介護が必要なワンちゃんの場合には尚更かと思います。

飼い主さんはコミュニケーションも兼ねて、こまめに愛犬の臭いケアを行うように努めましょう。

ただし、急に臭いが目立つようになった場合、今回ご紹介した原因以外に病気が潜んでいることも考えられます。気になる場合には、早めにかかりつけの動物病院を受診してください。

執筆者情報

写真
Rapport Ciel
代表・ペットロスカウンセラー・ペットケアアドバイザー
松永由美

以前はトリマーとして従事していたが、愛犬の死をきっかけにペットロスカウンセラーへと転身。現在では、Rapport Cielの代表として、ペットロスカウンセラーやグリーフケアを行う一方で、Webライターとして動物に関する様々な記事の執筆を行う。
著書「ペットロスで悩んだときに読んでほしい愛犬の死がきっかけで平凡主婦がペットロスカウンセラーとなって起業した話: 「意外」と驚かれるペットロスとの向き合い方 (ラポールブックス)

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