犬とオムツ
人間の場合、オムツは赤ちゃんか寝たきりになった時に使うものですよね。しかし、犬の場合、子犬の時にはオムツを着けることはあまりありませんよね。そのため犬を飼育している方でも犬にオムツを着せたことがないという人がほとんどではないでしょうか。
そんな犬のオムツですが、目的に応じていくつか種類があり、ペットショップやホームセンターで目にすることがありますよね。実際にどういったタイミングで使用するのでしょうか。まだ関係ないと思っていても、いつか突然使用するタイミングが訪れるかもしれません。
今回はそんな犬のオムツについて「犬にオムツが必要になるタイミング」や「オムツを着ける際の注意点」についてご紹介します。
犬にオムツが必要になるタイミング
介護が必要になったタイミング
- 足腰の衰え
- 排泄機能の衰え
- 寝たきり状態
オムツが必要になるタイミングで一番に思いつくのが「介護」が必要になったタイミングではないでしょうか。足腰が弱り自力でトイレに行けなくなったり、排泄機能の衰えで排泄のコントロールができなくなったり、寝たきりになったりした時です。これらの介護が必要になったタイミングでオムツも必要となるというのは人間と犬も同じです。
マーキングの対策が必要なタイミング
自分の縄張りを主張したり、異性へ自分の存在をアピールするためのマーキング。これは犬の犬による行動のため、しつけも難しいと言われています。そんなマーキングの対策としてオムツを着用させるということがあります。室内の汚れ防止の役割もありますが、犬の同伴が可能なドッグカフェといった施設を利用する際のマナーとして着用させることがあります。
生理の対策が必要なタイミング
メス犬の生理の際にもオムツを着用させます。この場合は生理用のオムツを着用させることになります。犬の生理は1年に2回ほどです。20日間ほど続き出血量も異なるため、生理用オムツを着用させるかどうかは飼い主さんによっても異なるようです。
高齢犬がオムツを使う時の注意点
犬にオムツが必要になるタイミングをご紹介しました。中でも注意したいのは介護が必要となった高齢犬がオムツを使うタイミングです。
介護が必要となった場合は自力でのトイレが難しく、寝たきりで排泄をしてしまうのは衛生的にも好ましくありません。また、排泄物が体を冷やす原因にもなってしまいます。そのため排泄のコントロールが難しくなったり、寝たきりとなったりしたらオムツを付けることになります。
実際、犬にとっても不衛生な状態や身体が冷えるというのはストレスにもなりかねません。しかし、犬用オムツを利用することにはデメリットもあります。それはオムツをすることで犬の「行動意欲」を削いでしまう可能性があることです。
オムツをしていたら排泄に失敗したとしても叱られることがありません。結果として、動けたとしても自力でトイレの場所へ向かわなくなってしまうのです。もちろんオムツをしていても習慣としてトイレに向かおうとする犬も多くいます。しかし、トイレに向かえなくても叱られない状況が続くことで、徐々にトイレにも行く行動意欲がなくなってしまうのだそうです。
もちろん全く動けないような状態であればオムツをするしかありませんが、もし少しでも動けるのであれば、オムツは着けずに犬の動きをサポートしてあげましょう。足腰や排泄機能が衰えていることでトイレまで間に合わないかもしれません。しかし、飼い主さんの余裕があれば、出来る限り犬が動こうとする気持ちを優先させてあげたほうがいいでしょう。
まとめ
犬のオムツが必要になるタイミングと注意点をご紹介しました。人間も犬と同様にオムツを着けた途端に行動意欲がなくなってしまうと聞きます。そうはいっても介護はオムツだけではありません。飼い主さんの生活もありますので、犬にとっても飼い主さんにとっても無理のない範囲で上手にオムツを活用できるといいですね。
ユーザーのコメント
40代 女性 ひまわり
1年半前から後ろ足が動かなくなり、ほぼ寝たきり状態です。
最初は寝かせていたところにシートを敷きそこで排泄していましたが、体が汚れるのがイヤなのでしょうね。
排泄時に教えてくれるようになり、後ろ足を支えて立たせないと排泄しません。
仕事で家を空けている時にオムツをしてみましたが、濡れているのが気持ち悪いのかやはりオムツでもしなくなりました。
結局、仕事場に事情を話してちょくちょく家に戻り排泄させています。
私が家に戻るまで我慢しているみたいです。
ワンコの汚れたくない、という意思があるうちは、その意思を尊重したいと思ってます。