足が不自由な犬と暮らすということ
うちの初代犬は3歳のときにリウマチという病気を発症し、以降13年半、手足が不自由な状態で生活していました。4足全てが不自由だったのですが、お散歩もできるし、自分でおトイレにも行けるし、段差もヒョイ!っと越えることができましたし、あまり手のかからない子でした。
しかし、手足が不自由になってしまったことによって、大好きだった公園で走り回るということもできなくなってしまいましたし、高齢になってからはお留守番をさせるのがとても不安で心配でした。
手足が不自由になってから、リウマチであるということを知るまでに何件もの病院を回り、何人もの獣医師に診てもらい、原因が分かりません、治療法がありません、と言われる日々でした。
手足が不自由な犬との暮らし方、環境作り、介護方法など、初代犬と過ごした16年半を振り返りながらご紹介させていただきたいと思います。
最期まで愛することができますか?
生まれつき
もし、手足が不自由な犬を家族として迎える場合、必要なケアを全て行ってあげることができるのかどうか、治療費や介護費など経済的な負担は大丈夫なのか、最期まで愛することができるのかどうかなど、よく考えてから迎えてあげてください。
おトイレを失敗してしまうなど、考えているよりもずっと大変なことがたくさんあります。
交通事故で
愛犬が交通事故や病気によって手足が不自由になってしまった場合も同じです。
健康に生まれた犬も手足が不自由になってしまう可能性がありますし、高齢になれば全ての犬が介護が必要な状態になります。
起き上がりたいのに起き上がることができず、「起き上がらせてー!」と夜中に泣き出すこともあります。
そんな時、しっかり対応してあげることができるでしょうか。
犬を飼うということは、とても大きな覚悟が必要なのです。
排泄について
手足が不自由な場合、おトイレを失敗してしまうことが多くなります。
お家で排泄させる場合、トイレシートを固定してあげるのがおすすめです。
手足が不自由な場合、そのままトイレシートを置いておくとズレてしまう場合があるからです。
おむつを嫌がらないのであれば、お留守番中はおむつを着用させてあげると良いでしょう。
筋肉量の低下に注意!
犬は歩く事(運動)をやめるとふ筋肉量が著しく低下します。
筋肉量が低下すると、ますます身体が不自由になってしまいます。
手足が不自由だからと言って家に閉じ込めてしまうのではなく、ドッグランに連れて行ってあげたり、自宅の庭で運動させてあげるなどしましょう。
介護用品も利用する
手足が不自由な犬用の介護用品もたくさん販売されています。
車椅子を使って走り回ることができる犬もいます。
滑らないように注意しましょう!
フローリングはとくに滑りやすいですし、手足が不自由な場合、滑ったり転んでしまったときに受け身を上手く取ることができず、骨折などの大怪我をしてしまう可能性があります。
滑り止めを使用したり、絨毯やラグやマットを敷いてあげましょう。
手足が不自由な場合、段差に躓いて転んでしまうこともあるので、寝床なども段差を少なくしてあげましょう。
おすすめアイテム!
リウマチによって手足が不自由になってしまった初代犬は、ケージやサークルの中でお留守番をさせていると、隙間に手足が挟まってしまって動けなくなっていたことがありました。
隙間に手足が挟まって「助けてー!」と夜中に泣き出すこともありました。
そんな子におすすめなのがビニールプールです。
越えてしまわないように高さのあるもの、安定感のあるものがおすすめです。
柔らかいものはバランスが取りにくいので、安定感のある硬めのものが良いです。
- 隙間に手足が挟まってしまう心配がない!
- 躓いたり転んでしまってもクッション性があり安全!
- おトイレを失敗してしまっても水洗いすることができる!
おすすめする理由は、このようなメリットがあるからです。
うちの初代犬が使用していたビニールプールは、下記のような高さ50cm・200cm×150cmのとても大きなものでした。
商品情報
・全長2mの大型サイズ
・底面の水抜きバルブで排水可能
・渥美を持っているので寄りかかっても大丈夫
まとめ
突然、愛犬の手足が不自由になってしまったとき、絶望感に襲われてしまう飼い主さんが多いようです。でも、犬はいつだって一生懸命です。
不自由な手足を一生懸命に動かし、一生懸命に生きようとします。
助けを求めることよりも、自分自身で何とか動こうと一生懸命なんです。そんな健気な姿に助けられることの方が多いです。
手足が不自由になってしまっても、犬自身は落ち込んだり生きることをやめようとしたりは決してしません。
人間が思っているよりも、犬はずっとずっと強い心を持っています。
手足が不自由になっても、できなくなってしまうことよりも、できることの方が多いです。
お散歩も楽しむことができますし、必死にボールを追いかけようともしますし、他の犬たちと仲良く遊ぶことだってできます。
手足が不自由な犬と上手く付き合うコツは、手足が不自由なことを障害と思わず、個性として受け入れることです。
ユーザーのコメント
女性 S.T.