犬が食べ物に執着する原因
犬種の特性や個体差はあると思いますが、ほとんどの犬は強い食欲を持っているのではないでしょうか?規定量のフードを食べ終えてもおかわりを入れればまたたいらげます。犬の食欲は果てしなく続いているのか!?と思ってしまうほどです。
原因としては、「脳内の満腹中枢が鈍いから」だといわれています。
食べる勢いも衰えないので、お腹が空いているのかな?と量を多くしたりおやつを何度もあげることで気がつけば愛犬が肥満状態ということにもなりかねません。皆さまごご存知のとおり、肥満は様々な内蔵疾患を引き起こし、生命に関わる病気になってしまうこともありますので、手で愛犬の肋骨を触れなければ肥満なので、1日の摂取カロリーを見直してみましょう。
犬のカロリーオーバーを防ぐ4つの対処法
①フードは計量カップを使用する
だいたいこのくらいと目分量でフードを与えていませんか?同じ量でもフードによって栄養価が違いますので、必ず計量カップや秤で計りましょう。
②1日1回の食事は2回に分ける
犬は食事の量よりも回数に満足する傾向があります。もし、今1日に1回の食事でしたら朝晩の2回に分けてみましょう。総量が同じでも回数が増えることで犬の満足度が上がります。また、回数を増やす方が胃腸への負担も減りますので一石二鳥です。
③おやつを低カロリーな物にする
おやつを待つ愛犬の瞳があまりにもキラキラするので、ついついおやつをあげたくなってしまいます。飼い主さんならみなさんあるあるではないでしょうか。
しかし、おやつのカロリーも1日の摂取カロリーに含めないといけません。ニンジンやキャベツなどに切り替えるとカロリーを減らすことが出来ます。野菜をあげる際は消化がしやすいように、生ではなく湯がいたり電子レンジでスチームするなど加熱しましょう。
④早食い防止食器を利用してみる
ガツガツとすごい勢いで食事をしてしまう犬用に、食器の面が迷路のようにでこぼこした食器が販売されています。全量を食べるまでに時間がかかるので、犬の満足度が上がると共に、飲み込む空気も少なくなるため、胃捻転や腸捻転防止になるともいわれています。
気をつけるべき生活環境
ゴミ箱は開けられないようにする
食欲が強い子は、食べ物が入っていた袋や包みにも敏感です。ゴミ箱はストッパーが付いていて犬が簡単には開けられないタイプの物にしましょう。飼い主がいるときにはいじらなくても、留守番中にゴミ箱を鼻先や脚でガタガタ動かして開けて中に入っているゴミをあさったりする場合があります。
食べられない物を見分けられない犬は、ビニール袋やラップなどを飲み込んで腸に詰まってしまって結果手術で取り除くなど、大きな問題に繋がることもありますので、飼い主が先回りして対処しておきましょう。
飼い主の食事時間はハウスへ入れる
食事中に愛犬がテーブル下で何かもらえるかを期待したり、子どもが落とした物を待つようになってはいけません。このくらいならいいかと分け与えていると、その要求が強くなります。
人間の食事時間は静かにハウスで待っているという状況を当たり前だと思わせましょう。うっかり犬が食べてはいけない物を口にする危険からも守ることになります。
まとめ
食が細い子よりも食欲がある子の方が育てやすく、食べる喜びを知っていることは幸せのひとつでもあります。しかし、要求通りにおかわりやおやつをあげていると、常に自分の要求が通ると犬が勘違いするきっかけにもなってしまいます。
おやつの回数が不定期な場合は、1日の中でタイミングを決めると良いでしょう。癖付くとそのタイミング以外はおやつを要求してももらえないと理解するようになります。愛犬の健康を考えながら食事やおやつを与えましょう。