ペットロスになりやすい人の特徴5つ

ペットロスになりやすい人の特徴5つ

長い間、一緒に過ごしてきた愛犬は私たちよりも早くに亡くなってしまいます。その悲しさからペットロスの症状が深刻化してしまう人も多く、最近ではペットロスに関するセラピーも取り扱う病院があります。では、どのような人が深刻なペットロスを引き起こしやすいのでしょうか。

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ペットロスになりやすい人の特徴

泣く女性

長い間、一緒に過ごしてきたパートナーである愛犬を失ってしまうことは、耐えがたい悲しみとつらさです。そのため、ペットロスに陥ってしまう人も非常に多く、最近ではペットロスを解消するためのセラピーを行っているところも少なくありません。

では、どのような特徴を持つ飼い主さんが深刻なペットロスを引き起こしやすいのでしょうか。

ペットロスケアアドバイザー
辻本由香子

ペットの寿命が人よりも短いことを承知していても飼い主様にとってはペットとの死別は衝撃的で、受け入れがたい出来事だと思います。

また現在ペットの寿命は人の4~5歳程度伸びているとの統計もある程、ペットとの関わりはますます濃密になっているため、ご自身がペットロスになりやすい傾向なのかだけではなく、今後のペットとの接し方も注意する必要があるでしょう。

① 「もしも…」を考え後悔しやすい

落ち込んでいる女性

とても責任感が強い人の場合、「もしもあの時こうしていたら」や「もっと愛犬にこんなことができたのではないか」といった「もしも」を過去に考えてしまい、後悔を繰り返してしまう特徴があります。

たしかに大好きな愛犬に対し、飼い主としてしてあげられることはしてあげたいという思いは誰でも持っています。しかし、だからといってすべてを愛犬に与えることはできません。必ず後から「こうすれば良かった」というような後悔が生まれることはあります。

しかしその時最善だと思った方法、あるいはしてあげられることをしてあげたのであれば、愛犬にとってとても幸せな時間だったはずです。どのような後悔が生まれたにせよ、最期の時に幸せであったかどうかは愛犬にしかわかりません。

また「もしも」を過去に求めても、過去に戻れることはありませんので、愛犬との良い思い出をしっかり覚えておけるよう、後悔ばかりを生むのはやめましょう。

② 犬中心の生活を送っていた

犬をなでている親子

愛犬を大事に想うあまり、自分の生活の中心を愛犬にしているという人は、愛犬が亡くなった際、ペットロスに陥りやすい傾向にあります。

やはり生活のサイクルが愛犬を中心に回っているため、その分、愛犬を失ってしまったという実感が重くのしかかりやすいのです。

例えば、仕事以外は愛犬と一緒に過ごすため時間を費やしていたり、土日には必ず愛犬をドッグランに連れて行くなど、一緒に行動していたという場合には、そのサイクルが乱れることで、寂しさからペットロスが深刻化してしまいます。

愛犬が生きている間は愛犬に幸せでいてもらいたいという思いから、なるべく一緒に過ごしたいという飼い主さんは多いでしょう。しかし、あまりにも生活の中心になりすぎてしまうと、愛犬が亡くなったときの悲しみが倍以上になります。

愛犬がシニア世代に入ってからは、少しずつ愛犬の寿命と向き合い、心の準備をしておくようにしましょう。

③ 1匹のみ飼っている人

犬の顔アップ

多頭飼いをしている人よりも1匹のみの単頭飼いをしている人の方がペットロスになりやすいと言われています。やはり、愛犬が亡くなった際、その後寄り添って悲しみを共有する相手がいるか否かという点は非常に大きいです。

多頭飼いの場合、その内の1匹が亡くなってしまった後も、他の犬たちが寄り添っていてくれますし、何よりお世話をしなくてはいけないため、悲しいながらも少しずつペットロスが和らいでいく傾向にあります。

しかし、単頭飼いの場合その愛犬しかいません。そのためより喪失感が大きく、その悲しみを埋めてくれる存在もいないため、その大きな喪失感を背負い続けることになってしまいやすいです。

④ よく愛犬に話しかけている

犬を抱きしめる女性

犬を飼っている人ならば共感してしまう「あるある」ですが、愛犬に話しかけてしまう頻度が高ければ高いほど、ペットロスが深刻化しやすいです。これは愛犬に話しかけるという行為が日常化していることが原因です。

愛犬を失ってしまったという実感はすぐには湧かないかもしれません。しかし、いつもどおり「そういえば今日~」や「おやつ食べる?」など、ふと口にしてしまった後に「そういえばもういないんだ」と大きな喪失感と悲しみが襲いかかります。

長年の日課や癖はなかなか抜けません。そのため、話しかけずとも目で追ってしまうという飼い主さんも、ふと気付くと愛犬の姿を探してしまっているという状況に陥ってしまい、気付いたらペットロスが深刻になっているということもあります。

⑤ ひとり暮らし

犬とソファーで寛ぐ女性

家族で飼っていたという場合には、家族間で慰め合ったり、良い思い出話をするなど、ペットロスに対して様々な対処をとることができます。しかし、ひとり暮らしの場合は家族と一緒に暮らしていない分、その空虚感や喪失感は大きくなります。

今までは家に帰ると愛犬が出迎えてくれていたのに、今は帰っても向こうから足音がしない、などの小さな変化にも落ち込むといった行動を繰り返してしまいがちです。

先ほど「愛犬に話しかけてしまう」という特徴がありましたが、これも家族と一緒に暮らしている人とそうでない人では大きな違いが現れます。家族がいれば家族に話しかけることができますが、ひとり暮らしの場合、独り言として癖になってしまい、寂しさが増してしまう傾向にあるからです。

ペットロスケアアドバイザー
辻本由香子

ペットロスになりやすい特徴として、他にも性別といったものが関係しているとされています。特に中高年の女性に多く、その理由には女性特有の養育本能が影響しているようです。

わが子同然の扱いをしていたペットの死は、身内の死に匹敵する程の悲しみを感じ、情緒的な障害に留まらず身体的障害に至る可能性もあるため、悲しみや辛さが長引くことで心身に不調が生じてしまうようであれば心療内科などの受診を検討してみてください。

まとめ

女性と犬

今回ご紹介したペットロスになりやすい人の特徴はほんの一例です。また、この特徴を持っている、持っていないに関わらず、愛犬が亡くなってしまった際にはほとんどの人が悲しみや喪失感といったつらさを経験することになります。

いつかは別れの時が来てしまうことを考え、覚悟をしておくこともペットロスを軽減させる手段の1つでしょう。

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