犬の持つ「時間の感覚」とは?
皆さんは愛犬にも時間の感覚はあると思いますか?「犬なんだからそんな感覚持ってないでしょ」と思う人もいるでしょう。
しかし、毎日の散歩の時間やごはんの時間、家族が帰宅する時間を大体把握している愛犬の様子から、「もしかしたら私たちと同じような時間の感覚があるのかも?」と、思い当たる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
今回は、犬の時間感覚について調べてみました。
犬には時間の感覚はない?
犬に限らず人間以外の動物には時間の感覚はないといわれています。”時間”というものは人間が生活をする上で創り出したものであり、それを確実に理解しているとは言い難いものがあります。
しかし、まったく時間の感覚を持っていないと言い切れるのでしょうか?前述したように、犬と一緒に生活していると散歩の時間や、飼い主の帰宅時間などわかっているのでは?と思うことが多々ありますよね。
また、初めての場所に訪れると色々なところのニオイを嗅いだり、キョロキョロと辺りの様子を確認することが多いですが、何度も訪れると「ああ、ここね!」といったような反応でその場所に慣れた様子を見ることが出来ます。
このことから過去の出来事も少なからず記憶として残っているといえるのではないでしょうか。
犬の一日は人間の時間でいうと何時間?
最近では、犬の一日の体感時間は人間の時間で言い換えると”約7時間”といわれています。人間の一日は24時間ですから、4分の1ほどしかない、ということになりますよね。
平日の朝から夕方まで仕事や学校で家を不在にする場合、犬にとっては丸一日飼い主さんと会えないという訳です。そう考えると、帰宅時に嬉しそうに出迎える気持ちがわかりますね。
散歩でも同じことがいえますが、飼い主さんが不在だったり、忙しかったり、天気が悪かったりと2日間ほど行けなかったとします。その場合は、約1週間散歩に行けないことになってしまい、犬も大きなストレスを抱えることが理解できるのではないでしょうか。
また、「一日に2回は散歩をしてあげましょう(運動量の多い犬種はそれ以上もしくは一回の散歩時間を長めに)」とよく聞きますが、私たちの一日が犬にとって約3日にあたると考えると妥当な回数だと思えますね。
犬の平均寿命は?
犬の持つ時間感覚とあわせて考えたいのが”犬の平均寿命”です。平均寿命といっても犬種それぞれによって異なりますが、一般的には小型犬で12年~14年、中型犬で10年~13年、大型犬は7年~11年くらいだそうです。
その犬の健康状態も影響してきますので、上記の平均寿命以上に長生きしてくれる犬もいます。
犬の歳の数え方
皆さんは犬の歳の数え方をご存知でしょうか。犬の大きさによって異なるのでそれぞれピックアップして見てみましょう。
小型犬の場合
犬の1歳は、人間でいうところの20歳になり、次の年は8年プラスされ、その翌年からは4歳ずつ年をとる。中型犬の場合
犬の1歳は、人間でいうところの18歳になり、次の年は9年プラスされ、その翌年からは6歳ずつ年をとる。大型犬の場合
犬の1歳は、人間でいうところの14歳になり、翌年からは1年ごとに9歳ずつ年をとる。上記の数え方で愛犬の年数と照らし合わせると大体の歳が分かると思います。
老犬にもなると見た目の変化が著しいので、加齢を感じることができますが、見た目もあまり変わらず元気な犬の場合は、実際の歳を知って「もうそんなになるのか」と驚くこともあるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
愛犬と一緒に過ごしていると、私たちと同じような時間の感覚を犬も持っているのではないかと思います。
特に人間と一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、私たちと近い感覚を持つようになる、と言えるのではないでしょうか。
また、犬の一日は約7時間という件についてですが、確実にそうだとは言い切れなくとも、私たちがその事を知ることで「もう少し愛犬と一緒に過ごしてあげたいな」という気持ちになるはずです。