本当?嘘?わんこは若い女性が好き?
実は、「犬が若い女性を好む」というのは一種の言い伝えのようなもので、今のところ、科学的根拠は示されていません。
とはいえ、経験則や傾向を踏まえると、「犬が若い女性を好む」という説は否定しきれない気がしますよね。そこで、現段階で仮説として考えられている理由をいくつかご紹介します。
わんこが若い女性好きとされる理由5つ
理由その1:フェロモンの影響
女性が発しているフェロモンの中に、犬を引き寄せる物質が含まれているのではないかという説です。わんこ同士の場合、オス犬は発情期のメス犬が発しているフェロモンを嗅ぎ取っているといわれています。
同様に、人間の女性の放つフェロモンからも、オス犬の関心を引く何らかの物質が発せられている可能性はあります。これがもし事実であれば、メス犬が女性を好む理由にはならないかもしれませんが、「うちの子は男の子だから、若い女性が好きで・・・」なんていう話の根拠にはなりえますよね。
理由その2:体格の小ささ
体格の大きさは威圧感につながります。動物は本能的に自分よりも体格の大きいものに対しては警戒感を抱くものですから、男性よりも体格の小さい女性に対しては、わんこも比較的警戒心を抱きにくく、近寄っていきやすいとも考えられます。
理由その3:声の高さ
わんこのしつけを行う際、「叱るときは低い声で、誉めるときは高い声で」という原則を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。わんこにとって、高い声というのは非常に好意的なものに聞こえるため、高い声を聞くと喜んで興奮するという性質があります。
このことから、高い声で話す女性のほうが、わんこには好まれやすいという傾向はあるでしょう。
理由その4:若い女性に犬を可愛がる人が多い
女性が持つ母性本能・養育本能の関係から、女性はわんこを可愛がる傾向があります。特にわんこを「本当の子ども・家族のように」とらえて擬人化する傾向は、男性よりも女性が高いとされています。わんこは、犬好きの人を見分けているような節がありますよね。
こういった女性の傾向から、自分を可愛がってくれそうな女性に対しては、よりわんこが懐きやすいとも考えられます。
理由その5:わんこの育児を行うのは母犬のみ
ブリーダーさんや、自宅で犬が出産した経験がある方なら想像がつくかと思いますが、わんこの世界の育児は、今で言うところの完璧な「ワンオペ育児」です。一般的に育児は母犬のみが行って、父犬は全くと言っていいほど関与しません。そのため、子犬はメスである母犬に強い愛着を抱きます。
この幼少期の経験から、人間についても男性ではなく女性により愛着を抱きやすいのではないか、といった仮説も立てられています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?いろいろな仮説は立てられていますが、現段階では仮説にすぎません。また、たとえこれから研究が進み、この説が実証されたとしても、この説はあくまで第一印象的な好みと傾向の問題です。
男性の皆さんはがっかりする必要はありません。たとえ最初はわんこに好かれなかったとしても、日々の中であなたが心からの愛情を注いであげれば、男性・女性を問わず、わんこは必ず無償の愛を返してくれるはずです。
また、もし「犬好きなのに犬に嫌われて悩んでいる」という人がいたら、逆にここで挙げた要素を満たすような行動(例:わんこに話しかけるときには高い声を心がける、背を屈めてなるべく身体を小さく見せるようにして話しかける、等)をとれば、わんこに好かれるようになれるかもしれませんよ。