日向ぼっこは生命維持に必要不可欠なもの
ポカポカした陽気の日に、庭でお昼寝する外飼いのわワンちゃんや、陽当りの良い窓の下でうとうとする室内飼いのワンちゃんなど、犬って日向ぼっこをするのが大好きですよね?
その姿を見ると、こちらまで一緒に寝たくなってしまいます。でもどうして犬は日向ぼっこが好きなのでしょうか?
実は日向ぼっこって犬の身体にもたらす効果は絶大なものがあるんです。ですから犬は日向ぼっこが好きと言う事もありますが、それはまた本能でもあるのです。
犬にとって日向ぼっことは、『生命維持に必要不可欠なもの』だったのです。
日向ぼっこの必要性と効果
犬にとって日向ぼっこは身体に良い影響を及ぼとお伝えしましたが、具体的にどれだけ効果があってどの程度必要性があるのかを、詳しく紹介したいと思います。
<陽の光を浴びて体内時計をリセット>
犬が日向ぼっこ等で陽の光を浴びると【体内時計】がリセットされるます。特に朝日を浴びると効果的にリセットされ、それにより生活リズムが上手く整うとされています。
天気の良い日の早朝散歩などは最適ではないでしょうか。
<ホルモンのバランスを整える >
陽の光を浴びると、幸せホルモンでである【セロトニン】と言う物質が分泌されます。この物質は、犬の精神状態を保つのに大変重要なホルモンと言われています。
セロトニンの分泌が悪くなると情緒不安定になり、暴れたり必要以上に吠えたりするようになり、犬によっては【うつ病】になる場合もあるそうです。
また、陽の光を浴びないと記憶力や運動能力が低下してしまい、活力が落ちてしまう要因となりますので、出来るだけ陽に当たる習慣を持つ事が大切です。
<ビタミンDの合成>
日光には【紫外線】が含まれています。犬は紫外線を浴びる事により、体内でコレステロールから【ビタミンD】を合成させます。
また、ビタミンDはカルシウムの吸収に重要な役割をしますので、ビタミンⅮが不足すると骨粗鬆症,骨軟化症の様な骨の病気や、くる病などを発症する事があります。
ビタミンⅮは特に幼犬の発育時に重要な栄養素となりますので、多くは食事からとその役割を助ける日光浴で摂取しましょう。
またアメリカでは日光浴不足の室内犬には、【太陽の光に一番近いライト】を使用して骨の病気予防や治療に役立てているそうです。
太陽の光に一番近いライトの参考サイト
☟
http://www.sunagaimpulse.com/Syozai/True-Lite/True-Lite.html
<皮膚病予防>
日光の紫外線にはノやダニを退治したり【殺菌効果】があるため、カビや細菌の繁殖を抑制させます。そのためアトピー性皮膚炎などの皮膚病の予防にもなります。
日向ぼっこで注意しなければならない事
愛犬に日向ぼっこをさせる際に、いくつか注意しなければならない事があります。犬は夏でも日向ぼっこをしようとしますが、夏場の日向ぼっこは熱射病や日射病にかかる可能性が大です。
そのため飼い主さんは十分注意してあげなければなりません。夏に日向ぼっこをさせる場合は、必ず日向と日陰がある場所を選んであげる事が重要です。
そして沢山の水が飲めるようにしてあげて下さい。この様な対策を取っておけば熱射病や日射病対策になりますし、お留守番をさせる時も安心です。
また、ヘアレス種や超短毛種のワンちゃんですと皮膚の病気や皮膚癌にかかり易くなりますので注意が必要です。ロングヘアードでも被毛が痛みますますので、やはり注意が必要となります。
対策としてUVカット機能のある服を着せるのも一つの方法でしょう。それから鼻の頭の日焼けにも注意しないといけません。
そんな時は必要に応じて、ペット用の日焼け止めクリームなどを塗ってあげると良いでしょう。舐め取ってしまう場合には、日陰を作る工夫や日の高い時間は外に出さないことも重要です。
まとめ
日向ぼっこに適した季節の天気のいい日に、うたた寝するのは人間でも気持ちが良いものです。
愛犬と一緒に日向ぼっこをしながらお昼寝した経験をお持ちの方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
この様に、何気なくする日向ぼっこにはこんな効果があったのです。基本的に犬は暑くなれば涼しい場所に移動し、寒さを感じたら暖かい場所に自分で移動できる動物です。
ですので臨機応変に何処にでも移動できる様な室内環境を作っておきましょう。そうすれば愛犬も毎日気持ち良く日向ぼっこする事が出来ると思います。
その様に快適に日向ぼっこをさせて、いつまでも元気なまま健康でいて欲しいものですね。